LIFULL Creators Blog

「株式会社LIFULL(ライフル)」の社員によるブログです。

機械学習における技術的負債をDigdagで返済する

お久しぶりです。技術開発部の相原です。 昨年度は技術基盤部としてmrubyを導入したりしていましたが今は少しレイヤーが開発寄りになりました。

とはいえ依然として技術基盤も見ていて、最近はご多分に漏れず機械学習を用いた技術基盤の改善に興味があります。 そんな中でここ数ヶ月メインの業務の合間の時間を使って試験的に機械学習を導入していたので、今回は技術的負債の高利子クレジットカードと呼ばれる機械学習を導入する中でどのような工夫をしたかということについて書きたいと思います。

機械学習については門外漢なので、ここではモデルの訓練などのプラクティスに関しては触れません。 (一部暗黙的に深層学習を前提としている箇所がありますのでご了承ください)

  • 技術的負債の高利子クレジットカード
    • Data Dependencies Cost More than Code Dependencies
    • System-level Spaghetti
    • Dealing with Changes in the External World
  • Digdagによるアプローチ
    • Digdagとは
    • 実際にワークフローを構築してみる
      • データの取得
      • 学習
      • fine-tuning
      • 予測
    • MItamaeによるワークフロー定義ファイル生成の自動化
  • 最後に
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LIFULL Webデザイナーインタビュー ♯0

こんにちは! 新卒採用デザイナー職担当の水村です。

今回は、「デザイナーの企業選び」をテーマに、LIFULLに新卒入社した若手デザイナー3名のインタビューをお届けします。18卒・19卒の学生の皆さんの参考になれば嬉しいです!

では、さっそく話を聞いていきましょう!!

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(左)ニックネーム:こさい 新卒3年目。大学時代は、学校でデザイン全般について学びながら、アルバイトでWEBサイトの制作に従事。1~2年目は「LIFULL HOME'S」新規サービスのサイトデザイン、プロモーションを目的とした紙、リアルイベント、ノベルティのデザインからディレクションまで幅広く携わる。3年目から自ら希望を出して異動した部署でデザイン、企画から、広告運用まで担当。

(中)ニックネーム:ぼこ 2017年入社のピカピカの新卒1年目。大学時代はプロダクトデザインを専攻しながら、学生団体に所属し、地域活性化のための冊子を制作。デザイナーとして参加した全国規模のHackathonでの優勝経験あり。入社後は、「LIFULL HOME’S」でデザイナーとして修業中!

(右)ニックネーム:がらし 新卒2年目。学部時代はロボット工学を専攻し、大学院では人間工学に基づくWebアニメーションについて研究。Life is techのインターンも経験。現在は「LIFULL HOME’S」のAndroidアプリのデザインやプロモーション動画の編集などを担当。

就活の軸

水村:早速だけど、3人はどんな軸で就活していたの?

がらし:初めてのインタビューなので緊張しますね(笑)。

水村:飾らずに素で話してもらえたらOKですよ!

がらし:僕はとにかくデザインやものづくりが大好きで、同じ熱量でものづくりをしている会社を探していました。最初から絞ることはせず、けっこう多くの企業を見ていましたね。

こさい:私は人に喜んでもらうのが好きな性格なので、ユーザー目線を最も大切に働きたいと思っていました。そういう意味で、ものづくりに真剣な会社を探していましたね。

ぼこ:私も大学時代の地域活性化の活動などから、人の暮らしを良くしたいという想いがあって、それを叶えられる会社で働きたいと思っていました。自社サービスの会社と制作会社で迷いましたが、対クライアントではなく対エンドユーザーの立場でサービスをつくりたいと思い、最終的には自社サービスの会社に絞って就活をしていました。

水村:ぼこちゃんは、大学ではプロダクトデザインを専攻していたけど、どうしてWebデザイナーを選んだの?

ぼこ:Webデザインは、ユーザーの反応に対してすぐに改善することができるので、PDCAを早く回せるのがいいと思いました。プロダクトデザインは一度つくってしまうと後から変更するのが難しく、時間もかかるので、私には前者の方が合っているなと思ったんです。ユーザー目線で常にいいものをつくり続けたいと考えていました。

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LIFULLを選んだ理由

水村:3人とも多くの会社を見ていた中で、LIFULLを選んだ理由って何?

こさい:なんだか3年前の面接を思い出しますね(笑)。

がらし:LIFULLは、真剣にユーザーのことを考えている社員ばかりで、単純にかっこいいなって思いました。この人たちと働きたいって。

ぼこ:私も先ほどの通り「人の暮らしをよくしたい」という想いがあったので、LIFULLはドンピシャでしたね。暮らしの「不」を解消するというビジョンにとても共感できて、「あ、ここしかない!」と。

こさい:逆に、私は疑い深いので(笑)、他に内定をいただいていた2社ととても迷っていましたね。

水村:とても迷っていたよね(笑)。こさいさんは、迷っていた中で何が決め手だった?

こさい:最終的には、がらしとぼこちゃんと同じですね。一番の決め手は、LIFULLは本当にユーザーの暮らしや人生を考えてサービスをつくっていると感じたことですね。選考で会った一人ひとりの社員からとても伝わってきました。

がらし:僕も、言っているだけではなく、実行しているのがカッコいいなと思いましたね。LIFULLは、アプリのレビューページのユーザーのコメントに対して、とても細かく返信していたのが印象的でした。

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水村:デザイナーに限らず、LIFULLのビジョンや利他主義という価値観に共感して入社を決める人がとても多いよね。採用担当者としても、スキルだけではなくLIFULLのビジョンや文化に合っているかを重視して採用活動をしています。

LIFULLでのキャリア・働き方

水村:みんなは、入社してからどんなことに挑戦してきたの?

ぼこ:私はまだ入社4か月ほどですが、サイトのバナーやクライアントに配布する卓上カレンダーのデザインなど、ユーザーやクライアントが目にする部分の制作を任せていただいています。

こさい:LIFULLは、早い段階から任せてもらえるよね。私も入社して数ヶ月でCMや交通広告といったプロモーションに関わる大きなプロジェクトに携わらせてもらいました。私はいろいろなことに興味があったので、その後も広告からサービスまで幅広いデザイン業務に取組んできました。

がらし:僕は、LIFULL HOME’Sの新築一戸建てマーケットと中古一戸建てマーケットの統合というプロジェクトに関わらせてもらいました。既存の仕組みを変えるという非常に大きなプロジェクトでしたが、デザイナーは2年目の僕1人だけでした。大変なこともありましたが、PM、エンジニア、ディレクターと協力し、何とか約3ヶ月間で完遂!入社2年目でもこういった大きなプロジェクトを任せてもらえることは、プレッシャーもありましたが、その分やりがいを感じました。

こさい:プレッシャーを感じることはあるよね。(笑) でも、その先に実感する成長もある。1年目に「快適通勤検索」という新規サービスの立ち上げに参加した際、企画から関わらせてもらいました。ユーザー目線で本当にいいサービスにするために、他職種のメンバーと社歴の長短に関係なく本気でぶつかりながら議論して制作したのは良い経験になりました。3年目の今年からLIFULL HOME’Sの不動産投資部門に自分で希望を出して異動しました。サービスをより良くするために、これまでの経験を活かしてデザインだけでなく企画や広告運用にも携わらせてもらっています。

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こさい:LIFULLには、キャリア選択制度があり、自分から手を挙げて部署異動や職種変更ができるので、自分のやりたいことに挑戦しやすい環境だと思いますね。 ※キャリア選択制度:半年に1度、上司と面談を行い、中長期的なキャリアビジョンを明確にし、異動希望や職種変更の希望を申請することが可能。毎回希望者の約60%が承認されている。

ぼこ:日常の業務でも、先輩や上司が親身になって相談にのってくれるので、自分の意見やアイデアを言いやすいです。むしろ新人かどうかなど関係なく意見を求められます(笑)。

がらし:LIFULLは、「あらゆるLIFEを、FULLに。」することを目指している会社なので、まずは会社や個人として「こうしたい」というビジョンや意志を起点に仕事をしているのだと思います。デザイナーに限らず多くの社員が自分の想いを持って働いていますね。

こさい:自社サービスの会社なので、デザイナーでも企画段階から関われることも多いですしね。自分のやりたいことや想いを大切にしたい人にとっては、ベストな環境だと思いますね。

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就活生へメッセージ

水村:最後に、就活生の皆さんへメッセージをお願いします!

ぼこ:ものづくりをするときに大切にしているものは、それぞれ違うと思います。カッコいいデザインが好きな人、新しいものをつくるのが好きな人・・・。その自分の軸に合ったものづくりをしている会社に入れば、きっと仕事は楽しいと思いますよ!

がらし:僕も同じ感覚です。自分の好きなことややりたいことをやってほしいですね。そうすればモチベーション高く働けます。あとは、一緒に働く「人」も大切にしてほしいですね。

こさい:新卒は自分で自由に選べる貴重なタイミングなので、後悔のないように色々な会社を見てください!そして、ぜひ自分のやっていきたいことに挑戦してほしいなと思います。

水村:3人ともありがとうございました!就活生の皆さんに、少しでも参考になれば嬉しいです!!では、またお会いしましょう~!

◆LIFULL デザイナーセミナー開催中!!◆

URL:株式会社LIFULL (旧ネクスト)新卒採用 エントリーページ

「デザイナーの放課後 #1 サービスを成長させるデザイナーとは?」開催レポート!

こんにちは。LIFULL HOME'Sの、主に賃貸領域のサイトデザインを担当している山田 和代と申します。つい先日、LIFULLのデザイナーによる外部に向けた勉強会&交流会である「デザイナーの放課後 #1 サービスを成長させるデザイナーとは?」を開催しました! 本日はその様子をご紹介します。

「デザイナーの放課後」とは

このイベントを立ち上げた理由や経緯をご紹介します。もともとLIFULLではデザイナー・フロントエンドエンジニア同士でお互いの仕事のナレッジを共有し合う会を実施しており、その会を母体に「外部の方に向けて発表し、交流の場としてはどうか?」と提案したのがきっかけです。

また、自分たちの仕事を外部の方に向けてご紹介することで発見があるのではないか、外部の方にもっとLIFULLのデザイナーのことを知っていただけるといいのではないか、といった思いもこめてイベントを立ち上げました。

そんな期待をこめた「デザイナーの放課後」、記念すべき第1回には、「NAVITIME」「ZOZOTOWN」のデザイナーさんをゲスト登壇者としてお迎えしました。

オープニングの様子

「イベントをやろう!」と意気込んでからずっと「聴講者の方は集まってくれるのだろうか…」という不安が最も大きかった気がしますが、当日には関係者の方も含めて満員の大盛況! ほっと胸をなでおろす瞬間でした。

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司会は、LIFULL HOME’S iOSアプリ担当のデザイナー、小泉 きなみがつとめました。緊張で「今にも踊り出しそう」とつぶやく小泉。

冒頭のLTタイムでは、サービスをデザイナーの力でより魅力的にし、成長させていくにあたっての考え方や仕事の進め方などについて、比較的大規模なサービスを運営する事業会社のデザイナーからの発表を行いました。

LT1 「つながる」サービスをつくる LIFULL HOME'Sにおけるデザイナーの役割

トップバッターは、弊社のLIFULL HOME'S事業本部 流通UXユニットの鈴木 亜依です。ハリネズミと紫色をこよなく愛するデザイナーで、卓越したコミュニケーションスキルで社内でも頼りにされている存在です。

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鈴木からは、先日リリースされた「LIFULL HOME’S 住宅評価」の開発秘話をまじえて、LIFULL HOME'Sの開発体制においてデザイナーはどうありたいか、どのようなシーンでデザイナーが貢献できているか、という点について発表を行いました。鈴木らしいパッション溢れるLTで、社内から見学に訪れたLIFULLの社員も、興味深く聞いていたようでした。

LT2 サービスを成長させるデザイナーのリーダーシップ

次にお話いただくのは、株式会社ナビタイムジャパン デザイン部 髙橋 将太さん。デザイナーでありながら、ウォーキングやお散歩など、歩くことに興味がある人向けのアプリ「ウォーキングNAVITIME-ALKOO-」のプロジェクトマネージャーをつとめる髙橋さんは、デザイナーがPMとしてプロジェクトに携わるお話を聞かせてくださいました。

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LT3 ZOZOTOWNのデザイナーの「役割」と「考え方」

最後に登壇していただいたのは、ZOZOTOWN・WEAR等を運営する株式会社スタートトゥデイ工務店のデザイナー 樋口 智丈さんです。樋口さんは、フロントエンドのリーダーもされているそうです。

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樋口さんからは、ZOZOTOWNのデザイナーは「仕事を自事(自分の事)(自然な事)としてとらえて考える」というマインドでデザインしているというお話や、具体的な施策の考え方に触れた発表を行っていただきました。

ディスカッション

ここから進行を私(山田)に替わりまして、登壇者の方々に会場のみなさんから質問をいただきながらディスカッションする時間を設けました。

私から質問させていただいたものの一つはこちら、「デザイナーとエンジニアの比率はどのくらいか」。サービスを成長させるにあたって、デザイナーとエンジニアの比率に「黄金比」はあるのか?! という疑問を日頃抱いていたため、このような質問を投げてみました。ここでは、鈴木から「デザイナーもっと欲しい」という声が漏れ出ました。

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会場のみなさまからもたくさんの題材をいただきまして、そのなかの一つ、「採用に関して工夫している点は」という声には、樋口さんからスタートトゥデイ工務店の採用サイトに関してのコメントをいただき、会場が沸く瞬間も。

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最後に

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最後にご用意したビアバッシュの場には、多くの方に参加いただき、大盛況でした! スタッフ一同、心から安堵し、喜ばしい時間となりました。初回とあって、準備は終始ワタワタとしていましたが、笑顔で帰っていってくださった方が多く見受けられ、「開催してよかった…!」と強く感じました。

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「デザイナーの放課後」は、第2回、第3回と続けていきたい取り組みですので、お越しいただければ幸いです。こちらにて、LIFULLのデザイナーやエンジニアが運営するイベントの多くを告知しております。ぜひ一度、ご覧になってみてください。

LIFULLにおけるマーケターのキャリア像とは? マーケター総会の内容を公開!

こんにちは。LIFULLの新卒2年目マーケターの松井です。
今回は、7月に開催されたマーケター総会について共有させていただきます。

マーケターの人材育成やキャリア像を考える方のご参考の一つになれば幸いです。

 

マーケター総会とは?

LIFULLでは、マーケターに関わらず、エンジニア、デザイナーなど職種別の総会を定期的に実施しています。

 

人材育成の考え方として、組織別の人材育成と、職種別の人材育成の双方を重要視しており、職種別の総会は、職種ごとの目指す方向を共有するビジョンシェアリングの意味を込めて開催されています。

 

また、今年の5月にLIFULLでは、改めてマーケターのキャリア像を明確に定義しました。

LIFULLマーケターのキャリア像について

以下の内容が、LIFULLにおけるマーケターのキャリア像として掲げられています。

 

マーケターとしてタイムレスなスキルを保有し、
マーケティング・コミュニケーションをトータルプロデュースできる人材

  

文章ではこのように定義されているのですが、まだマーケターの実務経験が浅い自分自身にとって、「マーケターとしてのタイムレスのスキルとは?」「マーケティング・コミュニケーションをトータルプロデュースできるってどういった状態?」と言ったように、中々腹落ちしきれない部分がありました。

 

今回の総会は、そういったマーケターのキャリア像、マーケターに求められるスキルを具体的にイメージするために、ベストインクラスプロデューサーズの代表取締役社長 菅 恭一氏を外部講師としてお招きして開催されました。

 

第一部「デジタル時代のマーケティングプロデュース術」

 

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 菅氏には、「デジタル時代のマーケティングプロデュース術」というタイトルでご講演いただきました。

 

f:id:LIFULL-matsuit:20170830085107j:plain菅 恭一氏(ベストインクラスプロデューサーズ)

1998年朝日広告社入社。食品、流通、金融、人材、不動産など多業種における、デジタルマーケティングの戦略構築、コンサルティングを担当したのち、2004年に次世代型デジタルマーケティング組織を起案。以降10年間のリーダーシップを通じてトリプルメディア領域におけるコミュニケーションプランニングとデータドリブンなマーケティングマネジメントをシームレスに実践する組織基盤を構築。

2015年4月、データドリブン型コミュニケーションシナリオの開発を軸に、デジタル時代の企業と生活者の関係構築を支援するマーケティングプロデューサー集団、株式会社ベストインクラスプロデューサーズの創業の参画、代表取締役社長に就任。

 

マーケティング活動のプロセス明確化の重要性

講演の冒頭は、マーケターを取り巻く環境やマーケターが抱える課題をベースとして、マーケティング活動を構造化し、プロセスを明確にする必要があるというお話をいただきました。以下のスライドがその事例となります。

 

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プロセスに落とすメリットとして、菅氏は「プロジェクトに入る前にゴールまでのプロセスがあると、振り返りし易い」というお話がありました。上記のようなフレームワークに落とし込む重要性を、実際にプロデュースしたクライアントの案件の事例も踏まえて、説明いただきました。

マーケターに求められるスキル要件

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その上で、マーケターに求められるスキル要件について、以下のように定義されていました。


1.プロデュースする力 
2.データを読む力
3.シナリオを作る力

 

目指すべきは、「プロデュースする力」を持ち、「データを読む力」「シナリオを作る力」のいづれか(3つのスキルのうち2つ)を兼ね備えているハイブリッド人材というメッセージを受け、第一部の講演は終了しました。

 

第二部 トークセッション

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第二部では、上記のご講演を基に、以下の点についてLIFULLマーケター職種長の菅野(すがの)氏と菅氏でトークセッションを行いました。

 

 菅野 最後のスライドで、プロデュースする力、データを読む力、シナリオを作る力を持つハイブリッド人材のお話がありました。

 

それぞれ3つのスキルに関しては、LIFULLのマーケターのスキルマップでも、データ活用やコミュニケーション設計は入っていて、プロデュースする力は社内調整力やプレゼンテーションスキルといった要素として含まれおり、それぞれマーケターとして保有すべきタイムレスなスキルとして定義されています。

 

ただ、「なぜハイブリッド人材が重要なのか?」については、現状社内のマーケターに説明ができていませんでした。菅さんは、なぜスペシャリスト人材ではなく2つ以上兼ね備えているハイブリッド人材が重要なのか?と考えていらっしゃるのかをお伺いしたいです。

 

菅氏 よくT型人材と言われるように、1つは自分の強みとなる領域は持った方が良いと思います。たとえばデータを読む力がありますとか、アクセス解析ができます、運用型広告はハンズオンで運用できます、と言ったような。

 

ただ、それを部分最適ではなく、自分の掘り下げてやっていることを、もう少し大きな目線で事業の問題の解決にどうつながっているのか?という視点で専門性を活かしていこうと思うと、戦略を考えないといけないと思っています。

 

よく、若手でデジタルマーケティングを初めてやる方は、リスティングやSEOなどからスタートすることが多いと思いますし、それはそれで良いですが、それだけだとキャリアとしては、大きい意味での事業貢献にはつながりにくい。それを活かしながら、もう少し大きなレイヤーで売り上げを伸ばすとか、数を増やすとか、先ほどのマーケティングモデルを描きながら自分は何をするのか?というのはすごく大事だと思います。

 

菅野 ちなみに先ほどの3つのスキルの中で多い組み合わせなどはありますか?

 

菅氏 プロデュースする力、シナリオを作る力の組み合わせが多いかなあと思います。データに関しては、データの専門性を持っていることと、データに対してのリテラシーがあることはちょっと違うと思っていて、データにものすごく深く行かれる方は特殊能力だなと思っています。

 

なので、プロデューサーは、ものすごく専門性が高い方が深く行き過ぎるところを、もう少しビジネスに焦点をあててデータの切り方をディレクションできたりするのは重要です。データが全くわからないとちょっと困っちゃいますね。そう考えると、プロデュースする力、シナリオを作る力のセットが多いですが、データが分かるプロデューサーはそんなに多くないので、これからより求められると思います。

 

菅野 こちらに関連して気になったのは、先ほどの3つのスキルと仕事の組み立て方について、ある限られたポジションの人しかできないのでしょうか?それとも細分化された1つの業務の中でもできるのでしょうか?

 

菅氏 できると思うし、是非やった方が良いと思います。プロセス自体は、経験があった方がうまくいくこともあるんだとは思いますが、そこは経験関係なく、一人でやるのでなく、たとえばシニアの方、ジュニアの方、ミドルの方と同じチームで同じプロセスを設計してみるのが重要だと思います。

 

菅野 次にマーケターの能力開発について、先ほど出たマーケターが身につけるべきスキルはどのように獲得するか?についてお伺いしたいと思います。実際、どうようにすれば身につくのでしょうか?

 

菅氏 当たり前といえば当たり前なんですが、マーケティングの基本的なフレームワーク、3Cであったり、戦略づくりの中ではSWOTとかベーシックなフレームワークは持った方が良いですよね。たとえばリスティング広告やるにしても、そういった視点は取り入れた方が重要だと思います。タイトル、ディスクリプションをつくるといった業務の中でも、どのマーケット、どのセグメントの人を取りにいくのかを考えながら運用するのが重要です。

 

そういったことを考えない時によくあるのが、現場では預かっている予算と取らないといけない数があると思うんですが、そうすると取りやすいところにどんどんシフトしていってしまうこと。数字上は会社から預けられているKPIは達成しているんですが、そもそも、そのプロダクトはどういうお客さまに買って欲しいのか、愛して欲しいのかとギャップが出てくるケースがあると思います。その結果、効率よく取れたけれども商売としては長続きしないといったことが起こりやすいです。

 

そういったギャップを埋めるためにどういったコミュニケーションの設計やチューニングが必要か?というのを課題にして動かすことが重要。先ほどの戦略の話があると、数字があるけど実は違うんだよねが分かってきます。

 

なので実務をやりながら戦略を考えるというのが重要だと思います。

 

菅野 社内でも、マーケティング研修というものを開催していて、社員がフレームワーク嫌いにならないような取り組みをしています。

 

次に伺いたいのは、マーケターのキャリアデザインについて。マーケターはどんなキャリアを築くと良いというのを伺いたいです。

 

菅氏  最終的にはジェネラリストかスペシャリストか、という分かれ道がどこかで来ると思っています。身も蓋もないことを言うと、個人のやりたい方で、と思っています。笑

 

ただ、足りてないなと思うのは、ジェネラリストの方だと感じています。スペシャリストは若い段階から色んなスペシャリティを身につけられるので、そういった入り口で良いと思っていますが、やっぱり複数の領域に共通言語を持って話ができることが、マーケティングは1人で、1社で完結できることはほとんどない中で重要になってきます。


たとえば広告代理店、ITベンダー、コンテンツの制作会社といった違うスペシャリストにマーケティングの目線で、それぞれの言語に対して6,7割の共通言語で話ができて、全体を構造化してマネジメントすることがすごく大事なんですけど、そこができる人材は少ないと思っています。

 

菅野  最後に、LIFULLのマーケターにメッセージをお願いします。

菅氏 僕のオススメは、是非プロセスをやって欲しいと思っています。感覚的に進めてきたことが手順化されてきて、その手順自体が良いときも悪いときがある、暗黙知が形式知化され、チームに共有してチーム力が上がっていくのを感じているので、ぜひやっていただきたいです。

 

あとはデジタルに限らずですが、 どういうお客さまにどういう価値を提供したいのかという、そもそもの事業やサービス理念の部分と、実際に現場で起きていることのギャップを大事にして欲しいです。数字でいえば取れてたとしても、本当に自分たちの価値がお客さまに伝わっているのか?とか、伝えたい方にちゃんと愛してもらっているのか?という部分。この2つがくっつかないからこそ、マーケティングは面白いんだと思っています。ギャップを意識するのと、そのギャップを埋めるために何をするのか?の目的意識がすごく大事にできればなと思います。本日はありがとうございました。

 

その後、会場の参加者から質問を受け、マーケター総会は終了しました。 

終わりに

参加した社員の声

社員A

「個人的には、マーケティングのプロセスが形式知化されていない問題はハッとするものがありました。だからといって型(フォーマット)を増やしていきましょう、という単純な話ではないですが。価値ある気づきが多くありました。」

 

社員B

「トップダウン型(設計主導)とボトムアップ型(施策主導)の話がありましたが、(世の中にはおそらくボトムアップ型が多いので)敢えてトップダウンをもういちどちゃんとやりましょうよっていう話なのかな?と理解しました。一方で複雑化するマーケティングにおいてはバランスが大事なのでちゃんと両方の視点を持つことが必要なのでしょうね。」

 

個人的な感想としては、自分自身の関わっているマーケティングを見つめなおし、マーケターとしてどこを目指すべきかを考える非常に良い機会となりました。日々の業務に追われれば追われるほど、プロセスを省略して、数字の部分しか見えなくなる傾向が個人的にあるのですが、数字の部分とサービス理念といった部分といったより戦略に近い部分を意識しながら、業務に励んでいければと思います。

 

最後に、LIFULLでは新卒/中途関わらず、一緒に働くメンバーを募集しています。
ご興味を持っていただけましたら以下のリンクよりお気軽にご連絡ください。

株式会社LIFULLの採用/求人一覧

 

 総会の全スライドはこちら

 

LIFULLエンジニアインタビュー #2 QAエンジニア

こんにちは、NASが吹っ飛んで代わりに7年ぶりに自作PCを組み立てた LIFULL HOME'S事業本部 技術開発部 の冨田です。 バックアップは大事ですね & パーツを選べるって幸せですね。

LIFULLエンジニアのインタビューを通して、なかで働くエンジニアはどんな人なのか、どんなことをしているのか、を知ってもらうきっかけになればと思い、このような取り組みを行っています。

前回の記事も是非ご覧ください。

ゲスト紹介

本日のゲストは LIFULL HOME'S事業本部 技術開発部 の中野さんです。 品質保証や開発プロセスの改善を担当しているエンジニアマネージャーです。

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WWDC - Developer's Living 開催しました!

こんにちは!そして初めまして!LIFULL HOME'SのiOSアプリチームの又来です。新卒1年目の新米エンジニアです。入社して早くも3ヶ月が経ちますが、ようやく社会人生活にも慣れてきたところです。

さて、6/5-9にCA, San Joseで行われたWWDC 2017では、iOS11の発表やARKitなどをはじめとする新技術の発表がありましたね。

今回はその新技術の共有会ということで、「WWDC - Developer’s Living」を開催しました! f:id:LIFULL-mataraik:20170707151534j:plain

発表

Core ML / Vision Frameworkを使ってできること

@shingtさんの発表です。

Core MLを用いてiOS上で画像解析技術の利用をするための知識やできることについて発表していただきました。

画像解析技術の利用ハードルが低下した

Core MLは学習済みのモデルを扱うことができるので、Vision Frameworkと組み合わせることで精度が高い画像解析が行えるようになります。また、取り込んだ学習モデルを使って、物体検出などのTracking(物体の追跡)が可能になります。

今回新技術の発表があったARKitと組み合わせることで空間上に検出した物体を追跡しながら投影するなんてこともできそうですね。 f:id:LIFULL-mataraik:20170707151459j:plain

iOS11からの位置情報アプリの立ち向かい方

@SatoTakeshiさんの発表です。

iOS11から変更があった、位置情報について発表していただきました。

常に許可から「このAppの使用中のみ許可」に

iOS10までの位置情報の認証は、「常に許可」と、「このAppの使用中のみ許可」のどちらかをユーザーに問い合わせれば良いだけでした。しかし、今回からは常に許可しか問い合わせていないアプリも「このAppの使用中のみ許可」を 強制的に出すようになりました。

今回はその認証に対する変更点だけでなく、細かい変更部分など位置情報アプリを作るなら欠かせない変更点とその対策について紹介していただきました。 f:id:LIFULL-mataraik:20170707151506j:plain

WWDCに学ぶライブコーディング+CoreNFC

@fromkkさんの発表です。

WWDCでの発表はプログラムをリアルタイムに実行しながらコーディング行う、ライブコーディングが多いです。

そんなライブコーディングの良さをCoreNFCのデモ共に発表していただきました。

Xcodeのコードスニペット(入力補完)を使う

コードを書きながら発表するのは緊張したり、書くべきコードを忘れたりしますよね。そんな時はXcodeの入力保管を使って、まとめたいコードを簡単にショートカットに登録すると、発表中にど忘れしたりすることがなくいつでも呼び出しが可能になります。また、コメントを記述することもできるのでわかりやすそうです。

発表では、コードスニペットを用いてNFCタグの認証のデモを披露していただきました。

映像出力機器の不備でテレビのモニタに映しております。この度はご迷惑をおかけしました。 f:id:LIFULL-mataraik:20170707151512j:plain

iOS 11からのアプリ間ファイル共有

@ktanaka117さんの発表です。 iOS11からアプリ間でファイルのやりとりができるようになり、アプリ側で実装するためのやり方について発表していただきました。

ファイル共有には送信側、受取側どちらも対応する必要がある

渡したい画像などのファイルを送信するためには自身のアプリ側でファイル共有の対応をすれば良いですが、アプリ間で共有をする場合は受け取る側も共有の実装が必要になります。

この機能を使ったアプリがこれからたくさん出てくることがカギになりそうです。 f:id:LIFULL-mataraik:20170707151515j:plain

Dictionary for Swift4

弊社の塙 拓朗の発表です。

Swift4.0でDictionaryの機能が便利になりました。

Dictionaryが扱いやすくなった

Swift4.0での変更点をいくつか挙げると、

  • Key-ValueのペアになったSequeneタイプからDictionaryを生成できるようになった
  • 重複したKey(Sequenceタイプ)に対して処理が可能
  • 初期化だけでなく既にあるDictionaryに対しても行えるmergingとmergeが追加
  • FilterとMapの扱いが簡単になった
  • 取り出しの際にデフォルトが指定できる
  • Sequeneをグルーピングしやすくなった
  • あらかじめ容量を確保できるようになった

などなど、痒い所に手が届くようにパワーアップしました。

直接的な新機能ではありませんが、開発者としては嬉しいアップデートですね。 f:id:LIFULL-mataraik:20170707151523j:plain

PDFKit

@kishikawa katsumiさんの発表です。

Macでは使うことができていたPDFのプレビューですが、iOSでPDFKitが使えるようになったこと、簡単に実装できるようになったことをデモを交えて発表していただきました。

ページプレビューからスキップまで簡単に

PDFKitを使うと簡単にビューワーが作成可能になります。文字検索をしたり、ヒットした文字にattributeを指定してマーカーを引いたりすることができるようになります。また、文字検索での機能について、行をまたぐなどをすると空白文字が入ってしまい、検索にマッチしない場合があるので、空白や空行を取り除く処理が必要になります。

これまでiBooksなどのビューワーアプリを開発してきた方はこのPDFKitを使ってみてはいかがでしょうか。

デモを拝見しましたが、とても簡単に実装できていたので今後のアプリ開発が楽になりそうですね。 f:id:LIFULL-mataraik:20170707151527j:plain

ARKit

弊社の池田 和洋の発表です。

今回WWDCでの大注目を浴びたARKitの機能を用いたデモアプリについて紹介させていただきました。

拡張現実オブジェクトの合成を可能とするデモでは、平面を認識した位置にボールを出現させ、ボールが平面に衝突するとバウンドするようなものを実演しました。

特別なハードウェアはいらない

用意するのはiPhoneまたはiPadのみでARが使えるようになります。(厳密にいうと、A9以上のチップ内蔵のものなのでiPhoneは6s以上、iPadはProか第5世代のみ)

ARKitでは机や床など平面を認識することが非常に得意で、空間上に出現させたオブジェクトもブレることがほとんどなく、精度が非常に高いものになっています。 f:id:LIFULL-mataraik:20170707151529j:plain

最後に

共有会が終わった後はみなさんでワイワイ交流会!

懇親会ではじゃんけん大会を開催し、なんと景品は現地でしか買うことのできないWWDCのお土産です!(欲しい) f:id:LIFULL-mataraik:20170707151536j:plain

グッズをゲットした方々、おめでとうございます!! f:id:LIFULL-mataraik:20170707151547j:plain f:id:LIFULL-mataraik:20170707151550j:plain f:id:LIFULL-mataraik:20170707151552j:plain

WWDCで発表があってから数週間にも関わらずみなさん新機能を使った開発を既にスタートさせていました。

今回のアップデートで大幅にできることが増えているのは確かです。

最新の知見を共有する場にもなり非常にアツいイベントになったのではないかと思います。

これからのiOSアプリに期待です!

LIFULLエンジニアインタビュー #1 iOS&おうちハックエンジニア

こんにちは、この記事の校正のために textlint 試しているLIFULL HOME'S事業本部 技術開発部 の冨田です。

LIFULLエンジニアのインタビューを通して、なかで働くエンジニアはどんな人なのか、どんなことをしているのか、を知ってもらうきっかけになればと思い、このような取り組みを行っています。

前回の記事も是非ご覧ください。

ゲスト紹介

本日のゲストは LIFULL HOME'S事業本部 新UX開発部 の高橋さんです。 iOSアプリのLIFULL HOME’S と そのバックエンドを担当しているエンジニアです。

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