LIFULL Creators Blog

LIFULL Creators Blogとは、株式会社LIFULLの社員が記事を共有するブログです。自分の役立つ経験や知識を広めることで世界をもっとFULLにしていきます。

AWS re:Invent 2017 初参加レポート:ワークショップ編

磯野です。

日曜日に帰国しました。帰りの飛行機は空いていて隣が空席だったため、広く使えて快適なフライトでした。

4日目のキーノートでのDeepLensの発表でワークショップの存在を知り、DeepLensのワークショップには参加できませんでしたが、ワークショップとは何だろうと疑問も抱いたので参加して来ました。

参加したセッションは三つです。

ワークショップの流れ

参加したどれもがある入力(音声/動画)を受け取って、AWS側のサービスと連携するものということで、RaspberryPiと対応した入力デバイスが提供されました。

参加したワークショップが全てハードウェアを使ったものだということで、傾向が似てしまった可能性はありますが、いずれのワークショップもSession Level:Advanced (300 level)ではありますが、初心者でも取り組みやすくなっていました。

実際の流れはこんな感じです

  • 最初の30分程度で構成システムの説明
  • 作業内容のpdfの共有
  • pdfにしたがってのワーク
    • わからないこと・うまくいかないことがあれば講師、サポートメンバーに質問する
    • ワークが終了次第、各自解散

ALX305 - Designing Far-Field Speech Processing Systems with Intel and Amazon Alexa Voice Service

Far-Field、つまり離れた場所からの音声を認識し処理するデバイスでAlexaを呼び出す開発キットを使って行うものです。 Amazon Echo を自分で作成する為のキットと思ってもらえればだいぶ近いと思います。

提供していただいたものは以下の4つです。

提供されたインテルの音声キットとRaspberryPiを組み合わせてハードウェアを構築し(基盤むき出しですけど)、そこでAVS(Alexa Voice Service)デバイスSDKを利用したサンプルコードをビルドし、実行することが目的です。 OSやら基本のソースやらが全て設定済みのSDカードも提供されているので、簡単にできました。

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ワークショップの内容はこちら https://avs-dvk-workshop.github.io/

ABD340 - NEW LAUNCH! Stream video from edge devices to AWS for playback, storage and processing using Amazon Kinesis Video Streams

NEW LAUNCH!について:キーノートで発表されたサービスに関するセッションであることを表しています。 このワークショップはKinesis Video Streamsの発表を受けて実際に使ってみる為のワークショップです。

Kinesis Video Streamsに動画データを配信する為、RaspberryPiにカメラのキットを繋いで、動画配信プログラムを実行します。 参照はKinesis Video Streamsの標準の動画ビューアーで行います。

提供していただいたものは以下の3つです。

  • RaspberryPi3
  • MicroSD (OSやソースコード)
  • RaspberryPi Camera Module V2

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ワークショップの内容は非公開でした。 外部IPからのダウンロードをできないようにしていたので、ここでも公開はしないでおこうと思います。

ALX307 - [REPEAT] Integrate Alexa into Your Product Using the AVS Device SDK

[REPEAT]について:人気のあるセッションはすぐに埋まってしまいますが、希望者があまりに多い場合には、追加でセッションが開催されます。 とても人気のあるものだと[REPEAT 2], [REPEAT 3]のように増えていくことになります。

こちらは、USBマイクをRaspberryPiにつけて行うワークショップです。ABD340との違いは、Far-FieldではなくHands-Free端末向けという部分です。

提供していただいたものは以下の3つです。

  • RaspberryPi3
  • MicroSD (OSやソースコード)
  • USBマイク
  • イヤホン

これを利用して作られるようなデバイスとしては、スマートフォンやスマートウォッチなどでしょうか。 マイクの性能・接続方法とそれによるビルド方法の違いを除いて同じような内容だったので、内容についてより深く理解することができました。

ワークショップの内容はこちら https://avs-sdk-workshop.github.io/

ワークショップに参加しての感想

そこまで高度な技術力は要求されていないので、セッションレベルがAdvancedだとしても興味がある場合には参加してみることをお勧めします。 なお、質問の際は講師の方が席まで来て、しっかり状況を確認して話してくれるので、多少の英語力があれば大丈夫です。

ワークショップは2時間という限られた時間ですので、基本的な部分を中心に学ぶこととなります。そこから、より深く学ぼうとすれば、後ほど自分で調査し、拡張していく、といった取り組みを行う必要がありそうです。 興味があるけど、どこから手を付けるべきか・・・というときには、最初の一歩としてのハードルを下げる、良い内容だと感じました。

次回にまとめの投稿を行って本シリーズは最後したいとおもいます。

AWS re:Invent 2017 参加レポート Day 4

エンジニアの鈴木(健)(@szk3)です。

Keynote の二日目では、Alexa for businessやlambdaのgo対応など興味津津なサービスがたくさん発表されました。

本来ならKeynoteのレポートがメインにくるのですが、今回は前回の予告どおり、 Alexaのハッカソンに参加してきましたので、その様子をレポートしたいと思います。

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AWS re:Invent 2017 初参加レポート GameDay編

こんばんは。磯野です。 先日に引き続き、GameDayに参加してきましたので、その結果報告をしたいと思います。

GameDayとは?

ある企業のサービスを極端なリクエストの増減に対応しつつ、要求を満たすように改善し、得点を競うハッカソンです。

詳しくはこちら reinvent.awsevents.com

また、GameDayを成功させるためのTipsも上がっていますので、ぜひ参照してみてください。 aws.amazon.com

実際のところre:Inventのセッション申し込み開始時点では全く興味がなかったのですが、日本からのre:Invent参加者向けプレイベントでお会いした方に参加を勧められ、悩んだ結果現地でしかできないことをすべきという結論に達し申し込みをしました。

その際、一緒に行く予定の鈴木にGameDay参加を焚きつけられたりしたわけですが、そんな鈴木もGameDayに参加してくれたのは本人の記事にある通りです。

入場まで

re:Invent会場で提供される朝食が6:00-8:00ということもあり、6時半起床、7時過ぎにはホテルを出ました。 朝食の内容は鈴木の記事にあると思うので、特に書きませんがマフィンなどを美味しくいただきました。

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そのあと8時半くらいにGameDayの会場についたのですが、マフィンやコーヒーなど軽食が用意されており、無理に早起きして朝食に行く必要もなさそうです。

入場から着席まで

入場時に自分のスキルを確認され、そのスキルにしたがってテーブル番号を指定されます。

英語についての不安もあり、覚悟して行ったのですが、テーブルの4人のうち3人が日本人という、アウェー感の全くないチーム構成でした。 周りを見回すと、全部で60チーム程度あり、日本人らしき顔がちらほら、少なくとも1割くらいはいたのではないかなと思います。

説明開始の10時まで時間があったので、軽く自己紹介をし、Slackのチーム/GitHubのOrg.を作って開始を待ちました。

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内容

GameDayの内容について細かく書くことは避けますが、ユニコーンレンタル社の危機をAWSの色々なサービスを使って解決して行くことがミッションです。 それぞれ、時間の経過や前問の回答とともに少しずつオープンされるので、次々と新しい問題起こる、本番さながらのシチュエーションです。

説明にもある通り色々な問題があり、詳しい情報がない中、サービスを継続し、問題を見つけ、いかに解決いていくかというのが焦点になります。

良かった点

最初にSlackのチーム/GitHubのOrg.を作ったところ

開始前のテーブルに集まった段階で提案していただき対応できたので、その後の動きが楽になりました

ノートを持って行ったこと

英語が伝わらなくても、図に書けば伝わる!という思いから nu board を持って行きました。 2ページしか使わなかったので、ただのノートでも全然良かったという気はしなくもないですが、図でのコミュニケーションは大事ですね。

反省点

開始直後のタスクの整理がたりなかった

まずはどんなことが必要で、何をするのか、というのを事前にチームで共有し一覧化すべきだったと感じています。 今回の内容に関しても、そこまで高度なスキルが必要なものが多いわけではなく、AWSの知識や今何をすべきか知っていることが重要だったと思うので、まずはみんなでタスクを文字として洗い出して、作業を分担すべきだったかもしれません

Get to know your team

8つのTipsの2番目です。チームのことを知ろう!ということで、自己紹介で軽く聞いたり話したりしましたが、 AWSのどのサービスが使えて、それ以外にどう行ったところに強いのか、弱いのかという話を一覧にしてもよかったなと思いました。 振り返ってみたときに、細かい何ができて何ができないのかをあまりしっかり把握できてなかったなと気づかされました。

タスクの整理と一緒で、得意な人に割り振ったりなどが簡単にできた

英語力

弊社は希望者がオンライン英会話を利用できるようになっており、それをやっていたことで多少なりとも助けになりました。 まだまだ自分の足りない点の自覚もできて来たので、何らかの形で継続して来年は英語怖い状態から卒業したいと思っています。

最終結果

開始時の説明で16時と言っていたのですが、スケジュール上は19時だったので悠長に構えていたらいきなり終了してしまいました。 その際、手をつけていた問題は解決できずにそのまま終了です。

順位はおそらく、21位です。 良くもなく悪くもなくですがみんな初参加と考えたら悪くない結果ですよね。 自分が足を引っ張らず貢献できていたら違う結果になったかもしれないと悔やまれます。 (個別の結果がまとめて発表されたわけではないので、最後に見た順位です。確実な数値ではないです。)

チームのみなさんありがとうございました。

優勝チームや上位のチームにはユニコーンのぬいぐるみが進呈されていました。 終わった後に前でもらっている人を見かけたので、行けばもらえたのかもしれません。

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結論

GameDayのようなものを社内でも開催できたら楽しい&AWSのスキル向上につながるなと考えています。 単純なハッカソンではなく事前に枠の用意された問題を協力して解決することでサービスのことをもっと知ることができます。

また、速くものを出して行く、今回あまりできませんでしたが、エラーやアクセスを監視するなどの視点にも繋げることができるのではないかと思います。

帰国したら、こういったハッカソンにはできるだけ参加したりしながら知見をためて、社内でも開催できるようにしていきます。

Adobe MAX Japan 2017に参加&登壇しました

f:id:LIFULL-tanakash:20171129224539j:plain こんにちは。田中です。

11/28に開催された、Adobe MAX Japan 2017に参加してきました!
そして、Adobe XDのセッションスピーカーとしても登壇させていただきました。

発表スライドもこの記事の最後に載せていますが、発表内容は今後別で記事でもまとめようと思います。本記事はAdobe MAX Japanのレポート寄りです。

Adobe MAX Japanとは

f:id:LIFULL-tanakash:20171130141804j:plain Adobe社主催のイベントで、新製品や新機能の発表、Adobe製品担当者やゲストスピーカーによるAdobe製品にまつわる数多くのセッション、ワークショップの開催、協賛企業各社の展示、大規模なBEER BASHなど、まさにフェスのような一大イベントです。

10月に開催された米国の「Adobe MAX」では、晴れてメジャーバージョンとなったAdobe XD、人工知能「Adobe Sensei」等の新機能の発表が大いに盛り上がったそうですが、1ヶ月ほど跨いだ日本のAdobe MAX Japanでもこういった製品は注目の的だったようです。


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