読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

LIFULL Creators Blog

「株式会社LIFULL(ライフル)」の社員によるブログです。

Android Bazaar and Conference 2014 Winter 参加してきました

こんにちは。Android 衛藤です。
12/21(日)にAndroid Bazaar and Conference 2014 Winterに参加してきましたので、今回はその報告を書かせて頂きます。

f:id:nextdeveloper:20150105172400j:plain

私が見た講演は下記の通りです。

  • [開会宣言] Android Link to Next Generation! ~次なる世界を目指して~
  • [基調講演] 「Project Araと新しいものづくりエコシステム」
  • [招待講演] Android 5.0とAndroid Wearで広がる最新アプリ開発技法
  • [招待講演] Microsoft <3 Android
  • [招待講演] ウェアラブルコンピューティングとAndroidの未来
  • loT時代における開発手法の提案~スマホの次を見据えて~
  • Material Designの勘所
  • 日本から海外、そして海外から日本、アプリビジネスの海外展開の今後。
  • 歴史は繰り返す+トレンド 裏読みで2015年のモバイルを予測する

これらの中で、いくつかピックアップして内容を記したいと思います。

講演内容

Android 5.0とAndroid Wearで広がる最新アプリ開発技法

  • マテリアルデザイン

    • マテリアルデザインとは異なるデバイス間で一貫した表現をするためのデザイン思想
    • elevation / ripple / interpolator等の効果により自然に見せる
    • ToolBarを使用する(ActionBarよりも柔軟なカスタマイズが可能)
  • Android Wear

    • 新しくなったNotification。通知をスタックできたりする
    • Watch Face APIが公開された
    • Wearアプリを公開する際はGoogle Playのアプリの [価格と販売 / 配布地域] ページで、Google Play の Android Wear コレクションに追加されるように設定することができる
    • Notificationを出しすぎるとアンインストールされるので、本当に必要なときにのみ出すようにする
  • これからアプリを開発するにあたって

    • オレオレUIではなくAndroidらしいものを作る(NavigationDrawerとかActionBar/ToolBarなど)
    • Webのコピーのようなアプリは必要ない
    • サクサク動き、見た目が美しく、電池持ちが良いアプリを作る

Android5.0についてなので、当然ながらマテリアルデザインやWearについての話題でした。
この後のマテリアルデザイン講演で詳しく聞いてきたので、詳細はそちらで記載したいと思います。
AndroidらしいUIというところも重要で、やろうと思えばいくらでもUIはカスタマイズ出来ますが、 凝りすぎると返って使いづらいものになる場合もあるので、ユーザが使い慣れたUIがよいですね。

Microsoft <3 Android

タイトルの"<3"ですが、ハートを表しているようです。
内容としては

  • Microsoftでは常に1〜3年先のものを開発している(エンジニアの部門)
  • Researchの部門で3年以上先に出るようなものを開発している
  • 開発体制の変更
    • いままではWindowsを3年単位で開発・リリースしてきたが、アジャイル開発に変えて日〜月単位での開発・リリースをするようにした
  • Visual Studio Communityを発表。C#/C++でAndroid開発をすることができる
    • エミュレータで加速度をエミュレート、バッテリー残量を意図的に減らしたりする事が可能

エミュレータで加速度やバッテリーをいじったりするのはgenymotionのプレミアム会員で出来るみたいですが、 無料で使えるのは魅力的かと思います。

ウェアラブルコンピューティングとAndroidの未来

神戸大学大学院 塚本昌彦教授による講演で、非常に興味深かったです。
Singularity(シンギュラリティ)についての話が冒頭に出てきており、このSingularityは日本語に訳すと特異点というらしいです。
宇宙に関する話でよく出てくるようですがICTの分野だと「技術的特異点」などと訳されます。
Singularityはすぐ近くに来る、と言われていますが、具体的には2045年問題とも呼ばれているようですね。
人工知能が人間の知能を超える時がくる・・・SFの世界のような話で少し怖いですがどうなるのでしょう。
ウェアラブルの未来はというと、

  • ウェアラブルは単なるバズワードでは終わらない。特に春以降大きく変化していくと思われる
  • SmartWatch3ではWifiもハード的に搭載している
    • スマホが大きくなりすぎたため、スマホに変わる常時身に付けているデバイスになり、単独利用が増える
  • 企業のウェアラブル参入が増加
  • マルチウォッチ対応してほしい(そもそも二つもWearつける人がいるのか分からない・・・)
  • 最初はどうしても使いづらいのが特徴だが、実世界サービスやビジネス用としてのポテンシャルを膨大に持っている

今のところは通知連携やスマホの補助的ツールとしての使い方がメインかと思いますが、 今後はWear単独での利用が予想されたり、便利なツールが出てきそうですね。
これからどの程度成長してくるかは分かりませんが、HOME'Sでいち早くWear対応出来たのは良かったかな、と思っています。

Material Designの勘所

先ほど少し触れましたが、マテリアルデザインについても聞いてみました。
マテリアルデザインは、ガイドラインというよりは異なるデバイス間でも統一した体験が出来るためのデザイン思想のことです。
少しまとめると

  • Visual Language(視覚的言語)である
  • 紙とインクをコンピュータの世界へ当てはめる
  • あらゆる物体がLayer構造で表現される(Shadowなど)
  • タッチ、ジェスチャーにおいても自然な表現を(Ripple効果など)

要するに、活版印刷の時代に築き上げられた古き良きものをデジタルの世界にも導入しようという思想のようです。

マテリアルデザインを導入するにあたっての3つの原則
1. メタファー

  • 実際の素材のメタファーである
  • 素材との関係を考える
    • 紙やボタンが重なった時の影など

2. Bold, Graphic&Intentional

  • 大胆に活き活きと、意図的に
    • 大きめのボタン等にすることで、ユーザアクションを強調する

3. Motionで意味を提供

  • モーションに意味を持たせることで、ユーザ体験の継続性を持たせる

また、マテリアルデザインを考える上での3つのキーワードは
1. 環境

  • Z軸を考える
    • フラットデザインが主流になっているが、配置が分かりづらい
    • そのため、光源や環境光などを取り入れ、情報同士の関係性、分かりやすさを強調する

2. 素材の属性

  • 物質としての高さを考える
    • 紙であれば実質的にフラットに見えるが物質として高さが0のものは存在しない

3. 3D空間でのObject配置

f:id:nextdeveloper:20150105172900p:plain

http://www.google.com/design/spec/what-is-material/objects-in-3d-space.html

  • 高さが2dpの物体があり、その上に高さ6dpの物体があるなら全体で8dpの高さとなる
  • ActionBar / Floating Action Button / Card UI全てに3D空間として配置する

ここに記載したことは、全てGoogleのデザインガイドラインに入っています。
とりあえず全部読んだ方が良さそうですね。(私もこれからですが・・・)
最近マテリアルデザインを導入したアプリが増えているようなので、HOME'Sでも導入してみたいです。

歴史は繰り返す+トレンド 裏読みで2015年のモバイルを予測する

携帯コレクター小暮さん&アスキーの遠藤さんによるトークセッション。
タイトル通り、これまでの変遷をもとに今後のトレンドを予測する話でした。

  • 歴史は繰り返す
    • これまでを見る限り、5〜10年サイクルで課金体系が変わってきている
    • 1989年:モバイルインターネットの試行錯誤の時期 ダイヤルQ2による課金が主流
    • 1999年:iモードの出現により課金体系がほぼ確率
    • 2008年:iPhone, Androidの出現によりアプリ内課金が主流に
  • これからはIoTの時代になり、いろんなモノがつながるようになってくる
  • スマホは安定期に入ったのか?
    • これまでもいろんな異形な端末(セッションでは変態端末と言われてました・・・)が出てはすぐに消えていった
    • スマホも実は異形な端末の部類だが、爆発的に普及した異例かもしれない
  • ウェアラブルの今後
    • ウェアラブル端末にsimが差せ、それだけで通話できるようになる。となるとガラケーの再来では?
    • 心拍数などの身体計測系の機能はこれから欠かせなくなる。ヘルスケア機能が充実し、医療に役立つようになる。
  • テレビについてはどうなるのか?
    • 現状と変わらず?
    • または最近出てきているスマートテレビにシフト?
    • それともただ表示するだけのモニターとなり、テレビそのものが衰退?

テレビなど家電系の今後は気になりますね。
韓国でAndroid冷蔵庫が前に出たらしいですが、1年でなくなったらしいです。結構便利そうですが・・・

話を聞いていると確かに歴史が繰り返されていると言える部分があると感じました。 これからどうなるのかは誰にも分かりませんが、このような視点での予測も面白いですね。

バザール

バザールにも多数出店されていました。
サーバサイドのサービス紹介やMicrosoftのVisual Studioの紹介、Googleの秘密本配布など多数ありましたが、
その中で一点気になったのが、スマホアプリ開発技術検定試験というものがありました。
https://spkentei.jp
受講費用無料でiOS, Android, html5 CSS3などに対応しているとのことです。
学校等でも採用されているらしく、力試し受けてみてもいいかもしれません。
また会社の開発チームで受けることで技術力計測/向上にも使えそうです。

全体的に

初めてABCに参加したのですが、インターネットでの最新ニュースだけでは仕入れられないような話も聞けて、参加した価値があったと思います。
今回は、Android5.0およびAndroid Wearが発表された後に開催されただけあって、 内容もそれに関することが多かったようですね。
Android HOME'Sでも先日Android Wear対応版をリリースしましたが、
ウェアラブルが盛り上がって行っているようで、安心しています。
今後も最先端の技術を取り入れつつ、使い勝手の良いアプリを作っていければと思います。

また、最後の懇談会では多数の方とお名刺交換させて頂き、ありがとうございました。
じゃんけん大会でもみごと景品ゲットできたので、大満足です。

次回のABCは、2015/7/20(月・祝) 川崎振興会館にて開催とのことなので、
これからも参加していきたいと思います。