こんにちは。Android開発グループの衛藤です。
前回の記事では、DAY ZEROをお送りしました。
いよいよGoogle I/O 2017の開幕です!
シャトルバス
数カ所からシャトルバスが出ており、無料で送迎してもらえます。
今回は宿泊先ホテルから最寄りのMountain View Stationから出るシャトルバスに乗りました。
わかりやすく看板を持った方がいたので特に迷うことなく乗ることが出来ました。
会場の様子
朝7時過ぎには会場に入り、ちょっと早いかな?と思いましたが結構な人数が既に現地入りしている様子。
無料の朝食があり、食べながら会場をぶらり散歩。会場が広いので数か所で朝食・コーヒーが準備されていました。
日本と違い、一人でベンチに座っていても「隣座ってもいい?」と気軽に話しかけてこられる所がアメリカっぽいですね。
Keynote
バッジのピックアップは早いほうが良い席が取れる、とのことでしたが実際はピックアップ順に”ゾーン”が決定するようです。
おそらく1ゾーンは大体200人以上の席があり、そのゾーン内で早く来た順に好きな席を確保することが出来る仕組みになっていました。
結構早い時間に来たのですが、それでも既に長蛇の列となっていました。
1時間ほど列に並び、少し端よりの席に座りました。
開演までの間、Bubbleを飛ばせるURLがスクリーンに映し出されており、スマートフォンでアクセスするとBubbleをタップで飛ばすことが出来るようです。
さらに、スクリーンではどの国で何人がBubbleを飛ばしているかを写しており、世界中が注目していることが改めて実感出来る瞬間でした。
待機中も飽きさせないのがいいですね。
そしてついにGoogle I/Oの幕開けです。
いつものようにカウントダウンのあとに、Google CEO Sundar Pichai氏の登場です!
Keynoteの全体的な感想としては、冒頭にPichai氏が”Moble first to AI first”と表現したようにディープラーニングや機械学習に関する話が大部分を占めていたように感じました。
音声認識のエラー検出も、8.5%から4.9%まで下がったという話も出てきます。
そんな中、印象に残った話をあげていくと・・・
Google Lens
AIによる画像認識技術を使用したもので、カメラでかざし、映ったものを判断できるというものです。
会場で使われた例では、旅先で建物の写真を撮ったあとに、Photoアプリ内でGoogle Lensを呼び出しその建物の詳細を教えてくれるというものでした。
風景以外に、バーコード、看板の文字、電話番号なども認識できる。
Google.ai
Google.aiについても取り上げられており、ディープラーニングの演算に特化したTPU(Tensor Processing Unit)やGoogle Assistantなど、人工知能の発展も大きく取り上げられていました。
それとともに、Google Assistant SDKやActions on Googleも紹介されました。
Actions on Googleのリンクを開けばすぐに出てきますが、Actions Challengeで挑戦するとGoogle I/O 2018の参加チケットや他20の賞をもらうことが出来るとのこと。是非挑戦してみたいです。
Google Home
ついに来ました。Google Home。
夏に日本にも来ます!!
また、少し前に複数人の声を判別出来るという話題が上がっていましたが、その例として次のような会場パフォーマンスも。
遅くなったけど母の日の電話をしたいから「母さんに電話」とGoogle Homeに呼びかけます。
すると、Google Homeは母の名を言われなくても、声の主から母親を判断し電話かけてくれるのです。
人間からするとなんてことない内容なのですが、これを機械が出来るというのがどれだけすごいことか、と感じさせれた瞬間でした。
それに加え、Google Homeは複数デバイスの特徴を理解していて、その場に適したデバイスにレスポンスを映し出してくれる。
例えば、「○○の道順を教えて」とGooge Homeにたずねたあと、「よし、じゃあ行こう」というとスマホに現地までのマップを表示してくれたり・・・
あるいはTV写してくれたりと、その状況に応じてレスポンスを返してくれるとのこと。恐るべき人工知能。
さらには・・・
Google Photos
ある人が写真に写っていて、それをその人にシェアをしてはいかがでしょうか・・・?
それが今回発表された”Suggested Sharing”というもの。
スマホで撮影後、Google Photosにアップロードされ、AIにより写真が分類されるようです。
Photo Books
AIの仕分けや個々人の好みから、Photo Bookとして物理的な写真を残す事ができる。
物理的に写真として残すことは良いけど、まさかそれをAIが良い写真をピックアップして成し遂げられるというのが驚きです。
アプリから購入することが出来るとのこと。
他にも
Youtubeに寄付機能や、Youtubeに360°パノラマが登場など、ワクワクさせられるものばかりでした。
Developer Keynote
Androidのアクティブデバイス数は・・・20億。改めて聞くとすごいですね。20億。
Developer KeynoteではAndroidの新OS”O”の新機能が紹介されました。
Picture-in-Picture
文章で説明するのが難しいのですが、YouTubeで動画を下にスワイプすると右下に小さく表示されるようになる機能・・・というと想像が付くでしょうか。
それがアプリ単位で出来るようになります。マルチウィンドウと同じようなものと思われます。
Notification
Android Oでは、バッジみたいなもの(Notification Dots)が表示され、さらにアイコンをロングプレスすることでそのアプリの通知が表示されるようになります。
また、通知チャンネルの実装がAndroid O以降では必須になるとのこと。
Notification関連は、毎年話が出てきますね。
AutoFills with Google
ログインなどのフォーム入力、毎回メールアドレスを打ち込んだり、面倒くさいですよね。
AutoFillによる自動入力で楽になります!
ちなみに、個人でメモするため顔を下げた瞬間デモが始まり、すぐ顔を上げたときにはデモが終わっていました。
それほど楽になるのでしょう。生で見たかったです。
Kotlin
Kotlin使っていますか?最近流行っていますよね。周りでも取り入れている話を結構耳にしますが・・・
「Now officially support Kotlin」
!!!
驚きました。GoogleがKotlinを正式にサポートするとのことです。
Jet BrainsのCEOもGoogle I/Oに来ているようで、カメラに映し出されていました。
あまりKotlinに触れたことがないので、今年はKotlinで遊んでみようと思います。
慣れるまで少し時間がいるかもしれませんね。
上記の他にも、Instant Appsのパブリック公開・api.aiやFirebase Cloud Functions・Firebase Performanceの紹介など盛りだくさんです。
全てを当日記事にするには時間が足りず・・・追々個別に詳細を紹介して行ければと思っています。
そんなこんなで濃い1日目が終了・・・
日向に出ると焦げそう、日陰に入ると凍りそう、そんな気候です。
番外編
KeynoteやSessionはYouTubeで公開されます。
でもせっかくI/Oに来たので、Codelabや様々なブースにも顔を出してみました。
Codelab。約70のCodelabがあり、4つ達成するとI/O18のチケットがあたるチャンスも。
常に混雑しています。
日陰は寒く、日向は燃えるよう・・・でも日陰のほうがまし??
太陽の境目に沿って人々が動いていく様。私ももれなく日陰に移動しました。
余儀なく日向に座った直後は、冷えたコーラが身にしみます。
明日は厚着して行こう。