こんにちは、技術開発部の相原です。
この記事は LIFULLアドベントカレンダー の16日目です。
LIFULL では アプリケーション実行基盤を刷新すべく、Istio がバージョン 0.2.0 の頃から検証を開始し、現在 1.0.4 を利用しています。
AWS 上で kops を利用して Kubernetes を構築しその上に Istio を展開するという構成です。 EKS は利用していません。
ここに至るまでそれなりにハマりどころ、考慮すべき点に遭遇したので今回はそのことについて書きたいと思います。
以下の文章は
- kops 1.10.0
- Kubernetes 1.10.11
- Istio 1.0.4
を前提としていることをご了承ください。
- はじめに
- 本番導入までの障壁
- istio-proxy のオーバーヘッド
- Resource Quota を有効化した時に Istio の Sidecar が Inject できない
- Istio コンポーネントの HPA がうまく動かない
- Istio コンポーネントの可用性を上げる
- Kubernetes クラスタを Production Ready に近づける
- CNI plugin を変更する
- kops でデプロイしたインスタンスで ext4 のハードリンクが枯れる
- externalTraffic: Local の罠
- fluentd-kubernetes-daemonset で文字コードでハマる
- おわりに