LIFULL Creators Blog

LIFULL Creators Blogとは、株式会社LIFULLの社員が記事を共有するブログです。自分の役立つ経験や知識を広めることで世界をもっとFULLにしていきます。

LIFULLでプロダクトマネージャーというキャリアパスを描く(エンジニア編)

LIFULLで技術マネージャーをやっています、花多山です。

早速、タイトルと違う肩書きを名乗ってみましたが、決して嘘ではありません。そして、記事執筆時点において、LIFULLにプロダクトマネージャーという正式な役職はまだ存在しておりません。

LIFULLでエンジニアと企画を両立する

現在、LIFULLはこのような組織体制になっています。 f:id:LIFULL-katayamk:20201217230414p:plain

私はというと、LIFULL HOME'S事業本部に所属していますが、その中でエンジニア部門と企画部門の部門長を兼任しております。実のところ、LIFULLではこのような職種をまたいだ兼任はあまり例がありません。

この働き方は私から志願したものですが、理由としては、担当プロダクトの課題発見〜市場投入に至る一連の開発プロセスに、誰よりもコミットしたいという想いからでした。

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自動テストの評価指標をわかりやすく説明してみた

こんにちは、LIFULLのSET(Software Engineer in Test)のRueyです。

前回は自動テストの指標とEMTE(Equivalent Manual Test Effort)に関する記事を書きました。

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そして先日開催されたSTAC 2020でも同じテーマで登壇させていただきました。

www2.slideshare.net

この発表では自動テストの評価指標の中でEMTEと関連がある3つの指標のみ紹介しました。

今回はそれ以外の指標の説明と使い方を紹介したいと思います。

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Ltech#12 エンジニア150名以上を抱えるCTOとマネージャがマネジメントを語ります! 開催レポート

こんにちは。Ltech 運営チームの菊地です。

今回は、2020年12月8日(火)に開催した「Ltech#12 エンジニア150名以上を抱えるCTOとマネージャがマネジメントを語ります!」についてレポートします。

Ltech とは

Ltech(エルテック)とは、LIFULLがお送りする、技術欲をFULLにするイベントです。特定の技術に偏らず、様々な技術の話を展開していく予定です。

エンジニア150名以上を抱えるCTOとマネージャがマネジメントを語ります!

今回のテーマは、「エンジニア150名以上を抱えるCTOとマネージャがマネジメントを語ります!」になります。

LIFULL には現在 150名以上のエンジニアが所属しています。

そのエンジニア組織をどうマネジメントしているのか?をテーマに CTO とエンジニアリングマネージャに語ってもらおうという内容になります。

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CTOによるLIFULLの2020年の技術面ふりかえり

CTO の 長沢 です。

早いもので2020年も終わりそうですね。新型コロナによってLIFULLは大きく働き方も変わり色々と変化のある一年でした。
せっかくの機会なので、2020年のLIFULLの技術関連についての出来事をまとめていきたいと思います。

LIFULL の基幹事業である LIFULL HOME'S、LIFULL全体の事業系のインフラ部門、情報システム部門、などについて書いていきます。
全社のQA部門についてはその部門のマネージャーが書いている記事をご覧ください。

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AIに関しての取り組みも個別記事でご覧ください。

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LIFULLの全社アプリケーション実行基盤 KEEL について

技術開発部改めKEELチームの相原です。

今回はLIFULLの全社アプリケーション実行基盤 KEEL について紹介いたします。

全社アプリケーション実行基盤 KEEL とは

KEELとはLIFULLグループ全体で利用することを目的としたKubernetesベースのアプリケーション実行基盤です。

keel は船の竜骨を意味する英単語で、 spinnaker/keelkeel-hq/keel と名前が被ってしまっていますが、LIFULLという船を支える屋台骨となるため2018年初頭から開発・運用を続けている内製のプロジェクトです。

マルチテナントなシングルクラスタで、

  • コンテナオーケストレーション
  • ネットワーク
  • サービスメッシュ
  • デプロイ
  • メトリクス
  • ログ
  • 分散トレーシング
  • セキュリティ
  • ワークフローエンジン

をはじめとしてアプリケーションの運用で必要になる多くのものを責任範囲として提供しています。

その他にも各種マニフェスト生成ツールや認証基盤の開発にProxySQLやRedis, memcachedクラスタの提供、アプリケーションフレームワークの提供とKEELへのアプリケーション受け入れなど広範的に開発者を支援しています。

既にLIFULLのアプリケーションの大部分がこのKEEL上で稼働しており、新規開発のアプリケーションの多くもこのKEELに載せることを前提に開発されてきました。

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LIFULLのQAの取り組みについて

品質改善推進ユニットの中野です。

LIFULLでは、2015年に開発プロジェクトの支援を目的としたQAチームを立ち上げ、これまで様々な活動を行なってきました。

この記事では、QAチームの現在の取り組みや実行に至った経緯や考えなどを書いていきたいと思います。

組織の変遷に関しては、以前弊社の藤澤が投稿したブログがありますので、そちらもよろしければ、あわせてご参照ください。

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QAのミッション

QAチームは、プロダクト開発に関わるものづくりのメンバーが、安全かつ高速にリリースを繰り返すことを支援し、安心して開発に取り組める状況をつくることにあります。

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間取り図をディープラーニングで解析して3Dモデルをつくる

AI戦略室の椎橋です。弊社で取り組んでいるディープラーニングの活用事例を紹介します。

空飛ぶホームズくん

空飛ぶホームズくんとは、平面の間取り図から3Dの部屋を生成する技術を用い(※特許取得済み)、バーチャル内見できるVRサービスです。詳細は以下のリンクに書いてあります。 lifull.com

平面の間取り図から3Dの部屋を生成する技術では主にディープラーニングを使っていて、今回はその計算処理について紹介します。

先行研究

間取り図の画像解析の先行研究では"Deep Floor Plan Recognition Using a Multi-Task Network with Room-Boundary-Guided Attention"があります。 https://openaccess.thecvf.com/content_ICCV_2019/papers/Zeng_Deep_Floor_Plan_Recognition_Using_a_Multi-Task_Network_With_Room-Boundary-Guided_ICCV_2019_paper.pdf

これは間取り図のセマンティックセグメンテーションタスクの研究で、論文の資料を抜粋すると下図で(a)の入力画像に対して(b)が正解ラベルがになり(c)が推論結果として出力するディープラーニングモデルをつくるというものです。

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