はろーはろー!チバです。 今回は、「ネクスト大学」制度を用いて開講された「はじめての外注ゼミ」の内容をお送りします。
全4回の題目
- 第1回 - 目的にあった外注パートナーの探し方
- 第2回 - PMBOKの基礎と外注制作の体験談
- 第3回 - TiDD(チケット駆動開発)の手法、思想とプランニングポーカー
- 第4回 - ツールの選定眼を鍛えよう
ゼミの中で使った、2015年6月〜9月期間の全4回に渡るスライドも公開したので、是非ご覧ください╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ
ネクスト大学とは…
従業員一人ひとりの能力開発を目的に、「必須プログラム」「選択プログラム」「選抜プログラム」からなるネクスト大学(社内大学)を開校しています。
「選択プログラム」では、社長が主催する経営塾、プロジェクトマネジメント、レコメンデーション技術、ロジカルシンキング、英会話等、社員は自身が受講したいゼミを選択して受講できます。ほとんどのゼミで社員が講師を務め、職種や部門を越えてお互いに教え合う文化の醸成に繋がっています。
「選抜プログラム」は、次世代リーダー育成プログラムです。トップセールス、クリエイティブアワード、ベストマネジャー、役員推薦等、次世代経営者候補を選抜した海外研修等を実施しています。
はじめての外注ゼミとは…
はじめての外注でプロジェクトに取り組む人が何を準備し、どんなものを使い、どのように外部リソースを活用していくかを会得するゼミ。
ネクストの案件に取り組んだ社外の人にも「いい案件だった」と思ってもらえるような良質なプロジェクトを運用し、顧客・ユーザーの満足へとプロダクトで応えることを当ゼミの目的とします!
昨年の4月、今期ゼミの募集をしていたときにこのゼミをやりたい!と思い、趣旨の提案と共にゼミ長に立候補しました。
当時はネクストに転職して半年、常に隣に制作者や開発者のいる環境に慣れてしまっている組織を目の当たりにし、(全部が全部ではないですよ ^O^)組織規模の拡大に合わせて案件進行がずさんになっていく未来が予測できました。
「100社の子会社、100人の社長を」のスローガンを掲げる以上、リソースが流動的になることを目先に見据えていなければならないと思ったのです。
そう考えたとき、私たちはもっといろんな人たちと働くことを視野に入れなければならず、チーム構成はアウトソーシングでという手段もあるでよってことを社内に広めたいと考えて取り組みました。
このゼミで幸せにしたい人
- その1、ネクスト社員の皆さんです!外注への抵抗感を無くし、リソース増強の際に役に立 つ知識を身につけてもらうことが狙いです。
- その2、外部パートナーの皆さんです!一緒につくり上げるパートナーとしてジョイン してもらい、「ネクストさんといい仕事ができた!」 を体験してもらうことが狙いです。
以上、2つをステークホルダーとして見据え、このゼミをスタートさせました!
第1回 - 目的にあった外注パートナーの探し方
外注先の選定はどうするべきか、オフショア開発で気をつけることは何か、見積もりってどうやって詰めていけばいいのか、プロジェクトチャーターに書くことは?等々をお話しました。
第2回 - PMBOKの基礎と外注制作の体験談
第1回でもらった質問を元に、「こういう時はこうしたら好ましかったよね」を受講者と意見交わしながらまとめました。
そこから、言った言わないの水掛け論を防止するために掴んでおくこととして、プロジェクトマネジメント知識体系ガイドPMBOKの紹介をしました。
プロジェクトマネージャーという職種にかぎらず、ものづくりに関わる全ての人が理解すべきガイドだと思っています( ˘ω˘)
第3回 - TiDD(チケット駆動開発)の手法、思想とプランニングポーカー
Ticket Driven Developmentの手法と思想を話し、タスクをどのように扱うことが良いのかを話しました。
チャットで話題とされたり、MTGで発生するような情報を上手く振り分けることで、管理が容易いというものです。
- 情報が流しっぱなしになる「フロー情報」
- タスク発行として分別保持する「ストック情報」
以上に振り分けるルールが定着するだけで、コミュニケーションコストはぐっと減ります。
また、発生タスクの規模を見積もることで、チーム無いでの稼働率が一気に可視化され、リソースの振分けがうまくいきます。
そこで紹介した手法がプランニングポーカー!
当日は皆で和気あいあい楽しく、見積もりワークショップをしました✌(>ω・)✌
第4回 - ツールの選定眼を鍛えよう
最終回は、私の信念なんですが「道具に任せられることは道具に任せて、人間は人間の仕事に集中しよう」という趣旨のお話をしました。
私たちの業務の中には、思った以上の庶務作業やオペレーション的な作業の時間が存在しています。
それらを今以上に効率よく片付けて、チームとのコミュニケーション時間を増やしたり、ユーザー研究の時間を増やしたり、1ケースでも多くのテストをクリアするだけでプロダクトはグッとよくなると思いませんか…!(๑•̀ㅂ•́)و✧
当ゼミをやってみて…
受講者や周りの皆さんの反応から、「やってよかった」の一言に尽きる、良いゼミでした。
まさにプロジェクトが走りだそうとしている、という人も何人かおり、時期的にもとても良いタイミングに出逢えたと思っています。
また、他の方の「過去にこんなプロジェクトがあり…」などの話も聞けたり、過去に、社内でプロジェクトマネジメントの知識を広めようとした人の存在を知れたり、自分の知らない過去のナレッジも知ることができてこちらも学ばせてもらえました。
(組織にいる以上、時代背景とか出来事の伝承がされるっていいことだと思うんすよ…温故知新ってあるよね…)
自分が「これやってます!」を大きな声で言うことは、やはり大事なことなんですね。
このゼミがあったことが受け継がれて、どんどんアップデートしたい!再演しよう!って人が出てきたりとかもして、「ネクストさん!一緒に働きましょう!」って言ってくれる人が増えたらいいなと思っています。
そして、「あーこのプロジェクトやってよかったわー!さいこー!ビールが旨い!」って言う人も増えたらいいなと思っています。増やしましょう!
最後に…
2016年4月で、ようやくディレクター6年目になるんですが、受託会社/事業会社両方で培うことのできた経験はたくさんあり、それが全て詰まっているような気がします。
最近は、所属部署柄ディレクション/プランニング/アナリスト/リサーチャーを反復横跳びしてる感じの業務内容ですが、ディレクターであった経験を振りかざさずに、その都度強みを活かして、プロジェクトに見合った振る舞いをしていきたいです。
使う人、作る人がどっちも幸せになるものづくりのあり方を推進して、今後もバンバンでしゃばりたいでーす!
*スライド公開にあたり、機密情報・リーガルチェック・それら手配をしてくださった皆さん、ありがとうございましたm(__)m