LIFULL Creators Blog

LIFULL Creators Blogとは、株式会社LIFULLの社員が記事を共有するブログです。自分の役立つ経験や知識を広めることで世界をもっとFULLにしていきます。

ユーザー中心にデザインするための方法を学び・実践する「HCD/UXサークル」

こんにちは。LIFULLのWEBデザイナーのshinoです。

LIFULLではWEBデザイナーが主体となって、ユーザー中心にデザインするための方法を学び・実践する「HCD/UXサークル」があります。
私は2017年4月からこのサークルに参加し、仲間とお互いにサポートしあいながら、勉強と実践を交えて切磋琢磨しています。

今回の記事では、LIFULLのWEBデザイナー職のビジョン・役割からみたHCDの位置づけや、HCD/UXサークルについてご紹介します。


目次


そもそもHCDとは?

HCDとはHuman Centered Design(人間中心設計)という意味です。
ユーザーを中心にものをつくるための考え方のことを指します。
※詳細については、人間中心設計推進機構の定義をご覧ください。
HCDとは | HCDコラム | HCD-Net

LIFULLのWEBデザイナー職のビジョン・役割からみたHCDの位置づけ

LIFULLのWEBデザイナー職のビジョンは「デザインで、新たな価値の創出にドライブをかける」です。

このビジョンの実現を目指して、これからのLIFULLのWEBデザイナー職は
1. トレンドや競合、他分野の表現を考慮し、目的を踏まえつつ、新鮮な表現ができる。
2. ユーザーのニーズと施策の要件に沿いながら、最適なUI設計や情報設計を行なうことができる。
3. 施策の背景を理解し、デザイン・ユーザー・業界に関する高い知見を基に提言することで、新たな価値創出に寄与する。
の3つの能力がより一層求められます。

この3つ能力の中で、ユーザーに関しての知見を身につけるために、サークルではHCDを学んでいます。

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HCD/UXサークルについて

サークルの活動風景

HCD/UXサークルが発足したのは2015年で、今年で活動を始めて3年目になります。
弊社の社員で人間中心設計推進機構認定の人間中心設計専門家であるオガワからのサポートを受けながら、2017年度上半期(4月~9月)はオガワを含め9名で活動をしました。
HCD/UXサークルは昨年2016年から月10時間以内で業務時間を使用するということが認められています。私達はこの10時間と業務後の時間を利用して、勉強会の企画や開催を行いました。

f:id:LIFULL-shinohak:20171110152448j:plain 活動中は和気藹々と、活発に意見を交わしながら学んでいます。

2017年度上期(4月~9月)の活動概要

2017年上期は初めてサークルに参加するメンバーも多かったので、HCDのベースとなる一般論を学ぶ基礎力チームと、より実践的にHCDの考え方を用いてデザインや評価ができるように学ぶスキルアップチームとの2チームに分かれました。
それぞれのチームで自分たちが学びたいことを決めて勉強会を企画し、お互いに参加しあって学びました。

各チームの目標や活動内容
  基礎力チーム スキルアップチーム
目標 HCDの基本的な知識をつける。(UI/UX・ユーザビリティ・HCDなどの言葉を、認識の齟齬がない状態で使えるようになる。) WEBデザイナーとしてスキルアップするために、HCD視点でデザイン・評価ができるようになる。
活動内容 「UXデザインの教科書」読書会
章ごとに担当を割り振り、読書をして学んだことや気づいたことをパワーポイントにまとめて共有しました。
BAD UIを見つけて原因を探り・解決策を考える。
HCD視点での着眼点を鍛えるために、「失敗から学ぶユーザインタフェース」の読書会を行って学びつつ、身の回りにあるものやWEBサイトを題材にして、BAD UIに対する指摘を行いました。
参考書籍 安藤 昌也 著
UXデザインの教科書
中村 聡史 著
失敗から学ぶユーザインタフェース
勉強会 月に1回。2時間程度 月に1回。2時間程度
振り返り 1. ただ読むだけより、まとめることで理解が深められた。
2. UXやHCDの全体感を知ることにより、自分の興味のある箇所や業務で行いたいことを明確にすることができた。 など
1. 漠然とよくないと思っていたUI・デザインをHCDの視点で考察・説明できるようになった。
2. 先に読んだ本に合わせて学んだことにより、理解を深めやすかった。 など


今回は、LIFULLのWEBデザイナー職のビジョン・役割からみたHCDの位置づけや、HCD/UXサークルについてご紹介させていただきました。
次回は、各チームが取り組んできた活動の詳細や、結果どう成長したのかなどを詳しくご紹介したいと思います。

つづく