こんにちは!LIFULL HOME'Sのアプリ開発チームの山川です。
6/3〜6/7にはWWDC2019が開催され、iOS13の発表やARKit 3、SwiftUIなどをはじめとする新技術の発表がありましたね。
本日は、そのWWDC2019で発表された新技術に関する共有会を行ったので報告致します!
その名も
「令和最初のDeveloper's Living 〜WWDC2019〜」
です。
2年前にもWWDCの共有会は行ったのですが、今年は会場をLIFULL HUBのイベントスペースで開催しました。LIFULL HUBを使って行うのは今回が初めてで、より近くで発表を見学できる空間となりました。
2年前のイベントの記事はこちらです。 www.lifull.blog
LIFULL HUBとは
弊社の2Fにあるコワーキングスペースです。
今回のようなイベントを開催できるイベントスペースや、仕事に取り組めるワークスペースなどを提供しています。
発表
Reality Composerで簡単AR実装!
弊社の青木 孝乃輔の発表です。
Reality Composerを使ってデモアプリを作成し、その作成方法の共有を行いました。
なんと、当時AR歴3日という経歴でLTに挑みました、すごい。
極力楽にAR体験を作成する
従来、ARアプリを作成する場合は、平面検出や3Dモデル作成、タップ判定や物理衝突...といった具合にやらなければいけないことが多かったです。
しかし、Reality Composerでは3Dオブジェクトを直感的に作成でき、アプリに組み込む時もドラッグ&ドロップし、簡単な設定は自動的に生成してくれます。
これにより、今まで手を出してこなかったDeveloperがARアプリ作成に動き出すことが期待されますね!
Motion Capture
弊社の池田 和洋の発表です。
Motion Captureに関する発表を行いました。
リアルタイムに人間の動きをトラッキング
Motion Captureは、カメラで人間を映し出すとその人の動きをリアルタイムでトラッキングし、動きをキャプチャします。
発表では、キャプチャの仕方について共有しました。
一行の初期設定の宣言をし、ボディの検知をする処理を書くだけで、もう人間の動きをトラッキングすることができます。
これを活用して、人間のジェスチャをトリガーとして価値を提供するような新たなサービスが増えるかもしれませんね!
今年こそ、普及する?!HomeKit
Sam Akada 様の発表です。
HomeKitの利用例を、実際のデモを通して発表いただきました。
ホームアプリで家のあらゆるものを操作できる
ホームアプリを使用することで、HomeKitに対応しているアクセサリを操作することができるようになります。
これにより、自宅の照明のオン/オフをSiriにやってもらったり、Macからエアコンの操作をしたりすることができるようになります。
発表では、Siriを使って実際にデバイスを操作するデモを行っていただきました。
ちなみに、デモで扱ったデバイスは全て自作! ハードウェアまで開発して実演されるのは、会場がとても盛り上がりました。
WWDCでの発表ではセキュリティカメラのサポートや外部攻撃をシャットアウトするHomeKit対応ルーターが紹介されていました。
今回の発表と絡めて、より安心してホームアプリを使えるようになり、ホームアプリのユーザが増えそうです!
既存アプリをiPadOSで複数Window対応
@fromkk 様の発表です。 今回のWWDCで発表されたiPadOSで、既存アプリを複数Windowで表示するやり方について発表いただきました。
同じアプリの複数表示には注意も必要
画面を分割することによって、同じアプリを並べてコピペが楽にできたり、楽しそうな操作ができそうだなとワクワクしますが、実装時には注意することが何点かあります。
例えば、必要な宣言をしていないと画面が真っ黒になったり、同じデータを扱っている場合はコンフリクトが発生することがあるそうです。
これらを踏まえて、たくさんテストをしてアプリの品質を高めることが求められそうです。
また、来年4月までに対応を求められるので、早めに動き出すことも大切です。
懇親会
4名の発表が終わった後は、参加者の皆様で交流会をしました!
LIFULL HUBでの交流会は仕切りが少なく開放的であったため、皆さん交流をたくさんされていて盛り上がっていました。
懇親会の終盤には、WWDCの会場でしか手に入れることのできない超レアなグッズを景品とした抽選会が行われました。
見事抽選に当選した皆様、おめでとうございました!
最後に
全体的に、これまで実現するのに難しかった技術がお手軽に、かつ素早く実現できることを感じさせる印象がありました。
今回のイベントでは
- Reality Composer
- Motion Capture
- HomeKit
- iPadOSでの複数Window表示
が発表・共有されましたが、WWDCでは他にも多くの技術が取り上げられました。
これらの技術が今後、どのように数々のサービスに活用されていくのか楽しみですね!
WWDCでの発表から時間が経っていたにも関わらず今回の共有会に集まっていただいた皆様、ありがとうございました!