LIFULL Creators Blog

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リモートワークにおける競プロを使ったチームビルディングへの挑戦

こんにちは。プロダクトエンジニアリング部の加藤です。

皆さん、リモートでのチームビルディングはどのように行っていますか?
弊社では本格的にリモートワークを導入し一年が経過したところとなりますが、リモート環境下でのコミュニケーションや組織形成の課題に対しさまざまな解決策を模索し取り組んできています。
そのような中、今回は競技プログラミングを用いたチームビルディングを行ったので紹介したいと思います。

どのように行ったか

今回の主な目的はチームの結束力の強化です。
部署のメンバーを複数のチームに分け、一つの問題をチームメンバーで協力して解答し勝敗を競うチーム対抗戦の方式にて実施しました。

題材として「AtCoder」の過去問を、コミュニケーションツールとして「Zoom」を利用しました。 atcoder.jp

基本ルール

  • 3人1組のチーム対抗戦
  • 40分の間に獲得した得点により勝敗を決定
  • 得点は問題の難易度により設定(事前に運営が問題を複数ピックアップ)
  • 問題に正解することで設定された得点を獲得
  • 言語の選択は自由
  • チームの中で実際にコードを書くのは一人だけ(モブプロ方式)
  • コードを書く人が画面共有を行う
  • 途中で役割の変更はOK

やってみてどうだったか

やってみて良かった点、イマイチだった点・改善点は以下の通りです。

良かった点

  • 業務で接する機会が少ないメンバーともコミュニケーションが取りやすかった
  • 複数人で協力してコーディングする機会を強制的に設けられたことでモブプロへのハードルが下がったように感じられた
  • 業務でもモブプロ・ペアプロを積極的に導入することで知識共有の効率化が図れそう
  • 単純に楽しかった!
  • 業務とは違った頭の使い方ができて刺激的だった

イマイチだった点・改善点

  • 40分では時間が短かった
  • チーム内に一人実力者がいると力が偏ってしまい協力が難しい
  • 標準入力の取得方法などAtCoder独自の利用方法の把握に手こずった

改善して再トライ!

実施後のアンケート結果から、チーム内にて経験値や知識量に差があると協力体制を築くことが難しいと分かりました。
そこで、チーム内での知識の偏りを減らし、なるべく各メンバーが活躍できる機会を設けるために新たに以下のルールを追加し再トライしました。

  • 各チーム3言語以上利用すること
  • 各チームランダムに縛りを適用(ワンライナーにて解答、if・for禁止など)

これにより会話が増えて距離が縮まったという意見もあり、よりチームビルディングとしての効果が高まったように思います。

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まとめ

今回はチームの結束力を強めるため実施したチームビルディングについて紹介をさせていただきました。
リモートワークの普及により業務効率化などのメリットが生まれる一方で、いまだコミュニケーションや組織形成の課題を抱える組織も多くあるかと思います。

今回紹介した取り組みが課題解決の一つの手段として参考になれば幸いです。