LIFULL Creators Blog

LIFULL Creators Blogとは、株式会社LIFULLの社員が記事を共有するブログです。自分の役立つ経験や知識を広めることで世界をもっとFULLにしていきます。

UXエンジニアとは?新規事業での取り組み

こんにちは。フロントエンドエンジニアの根本です。

LIFULL HOME'S事業本部でtoB領域のプロダクト開発と、スポーツ関連の新規事業立ち上げに携わっています。

早速ですが、皆さんはUXエンジニアという職種をご存知でしょうか?

この記事では、UXエンジニアのスキルを身につけるため、新規事業開発の中でどのような取り組みをしているか紹介したいと思います。

目次

UXエンジニアとは?

Jobs - Google Design によるとUXエンジニアとは下記と言われています。

You’ll partner with researchers and designers to define and deliver new features, translate concepts into living, breathing prototypes, and iterate on interactions, animations, and details to deliver the perfect experience. UX Engineers also collaborate closely with UX Researchers to user-test new concepts and assist engineering.

以下、Google翻訳

研究者やデザイナーと協力して、新しい機能を定義して提供し、コンセプトを生き生きとしたプロトタイプに変換し、インタラクション、アニメーション、詳細を繰り返して完璧なエクスペリエンスを提供します。 また、UX エンジニアは UX リサーチャーと緊密に協力して、新しいコンセプトのユーザー テストを行い、エンジニアリングを支援します。

上記のように、

リサーチ、デザイン、エンジニアリングといった幅広い領域を横断的に取り組む役割のようです。

企業によっても細かい定義など異なると思いますが、下記のようなスキルが必要になると言われることが多いように思います。

  • プログラミング・コーディングスキル
  • Webデザインスキル
  • マーケティングスキル
  • ディレクションスキル
  • コミュニケーションスキル
  • etc...

そもそもなぜUXエンジニア?

実際の取り組み内容を紹介する前に、なぜUXエンジニアのスキルを身につけていきたいと考えたのかきっかけに触れたいと思います。

そもそもこの業界に入るときエンジニアではなくデザイナーとしてプロダクト開発に携わっていきたいと考えていましたし、デザインにはプロダクトを劇的に変える力があり、想像もしていなかったユーザー体験を生み出すこともできると思っています。

一方で、デザインを実装するスキルを身につけたり、エンジニアリングの仕組みをしっかり理解することで、デザインを考える上での可能性が広がるのではという考えもありエンジニアになったという背景があります。

とはいえ、エンジニアになってからもUI/UXへの関心が深まり、その中でUXエンジニアとはエンジニアとしてのキャリアと自分の興味関心を活かせる分野なのではと気づいたのがきっかけです。

LIFULLでは現在、UXエンジニアという職種は存在しませんがフロントエンドエンジニアとして、エンジニアリング分野の領域を超えどのように実践的にUXエンジニアとしてのスキルを身につけているのかここからは新規事業での取り組みにフォーカスして紹介したいと思います。

実際の取り組み

データ分析しユーザー行動を可視化する

どのようなサービスにするのか、ターゲットは誰なのか、といった施策立案の段階で現状分析を自ら行います。 普段データ分析は、マーケターや企画が主体で進めることが多いですが現状課題を把握するためにデータ分析のスキルを身につけて損はないと思います。

GA(UA) / GA4を用いた定量分析

GA(UA)を用いたセッション軸のデータ分析に加え、現在はGA4を用いたイベント軸のデータ蓄積も行っています。 サイト内のユーザー行動をイベントとして取得することでCVユーザーに多くみられる行動は何かという行動ベースでの分析が可能になりました。 施策立案時、現状はどのようにユーザーが行動しているかという分析を必ず数値にまとめています。

LogRocket / Clarityなどを用いた定性分析

定量分析と併せ、セッションリプレイツールを導入しユーザーの行動を観察することで課題発見するケースもあります。 実際、定性データから課題発見しCVRが向上した事例もあります。 GA4などでは連続的なユーザーの動きが追いづらいですがセッションリプレイツールでは、最初から最後まで実際にユーザーがどのような行動をとっているのかを観察できるため有用です。

インタビューやアンケート、コンセプトテスト

その他、会員向けにアンケートやインタビューなどを実施することで会員の満足度向上やサイト改善に向けて取り組んでいます。 企画立案時、過去のインタビュー結果を参考にしながら解決策を検討することもあります。

課題や仮説に対してプロトタイプを作成

現状分析から見えてきた課題や仮説をもとに企画を立案しますが、その際必要であればカスタマージャーニーマップ、共感マップ、ペルソナなどの手段を取り入れながら検討しています。 自分はまだまだ上手く活用できておらず学習中の段階です...!

求められるスキルとしてWebデザインスキルも上げていましたが、ワイヤーフレームなどを作成する際は、XDやIllustratorやPhotoshopなどのツールを積極的に利用しています。 デザイナーとコミュニケーションを取る際にこれらのツールを使えた方がスムーズにやりとりできるというメリットを感じています。

また、施策によってはプロトタイプ段階のものをUTしリリースするまでにプロダクトの品質を高める時もあります。 こういった場面ではUXリサーチのスキルが必要になるので修行が必要だと痛感しています。

開発を行い最終的な仕様を決定する

UXエンジニアはデザイナーやエンジニアの間に立ちサポートする体制のところも多いと思いますが、新規事業ではリソースが限られているので最終的な開発まで自分で担当しています。 実際に動くものでデザイナーと最終的なインタラクションまで認識合わせできるので自分は積極的に開発にも参加していきたいと考えています。

最後に

このように、UXエンジニアとしてのスキルを身につけていくためにはエンジニアの領域を超え、企画、デザイナー、リサーチャーなどさまざまな職種のスキルを横断的に身につけていく必要があります。 自分はまだまだ見よう見まねで実践している部分が多いので場数と成功体験を積み上げることで、UXエンジニアとしてのスキルを身につけていきたいと思っています。

また、LIFULLには企画、デザイナー、UXリサーチャー、データアナリスト、マーケターなどのプロフェッショナルが在籍しており、各専門職の方から色々アドバイスを頂いたり、時には協力しながら進める体制が整っています。 UI / UXを追求したプロダクト開発をエンジニアサイドから今後も推し進めていきたいと思います!

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