プロダクトエンジニアリング部の二宮です。
私たちは「強い個人・最高のチームになることで、価値創造を加速させ続ける」というビジョンを掲げ、LIFULLのサービスをプロダクト開発でリードできる強い組織を目指しています。そして「最高のチーム」を目指すための取り組みをいくつか行なっています。
その活動の一環として、ベトナムの開発拠点のLFTV(LIFULL Tech Vietnam)とのハンガーフライト(雑談会)を開催しました。この記事では、その開催の背景と目的についてご紹介いたします。
ハンガーフライトについて
LIFULLのエンジニア組織では、ここ数年間コミュニケーション活性化のための草の根施策としてハンガーフライト(雑談会)を行なっています。以前このブログでも「リモートワーク下でどうやって偶発的なコミュニケーションを生み出すか: Discordを使ったコミュニケーション(ハンガーフライト編)」で紹介した通り、次のような問題意識から始まりました。
コロナ禍の影響でリモートワークが中心になり、自部署以外のメンバーと話す機会が激減したため、ちょっとでも話す機会を作ろうと思ったのがきっかけで、私が所属する部署でもZOOMを使ってハンガーフライトを始めてみました。毎週決まった時間に自部署以外のメンバー含む数名でおしゃべりをしていました。
コロナ禍が長期化し、リモートワークが常態化しました。そのことによって、会社でも他部署の人と交流する機会が減ったことに対して課題意識が強まってきました。そこで、自分たちの周りでしかやっていなかったハンガーフライトを、エンジニア組織全体でやってみてはどうだろうと思い立ち、実施することにしました。
この活動は今ではエンジニア組織の文化として定着しており、現在は数人のメンバーで、次のような運営をしています。
- 色々な人に参加してもらえるように企画をしっかり練り、みんなが参加したくなるようなゲストを招待する。
- 無理の無いペース(月1回)でコンスタントに開催する。
- 参加者からチャットや口頭で質問やコメントを拾って、できる限り双方向コミュニケーションにする。
- 形式は座談会形式や質問形式など様々。
- 気軽に参加できるように聞き専もOK。
そして、7月の会ではLIFULLのベトナムの開発拠点のLFTV(LIFULL Tech Vietnam)の方々をゲストにお迎えしました。この企画の背景として、「LFTVおよびその他海外拠点との協力開発の推進」がLIFULLの開発組織のテーマの一環として掲げられており、実際に以前より業務連携が増えています。また、以前は単なる「案件の委託先」のような捉え方もされがちだったのですが、徐々にプロダクトチームの一員として参加するようなスタンスにシフトしようとしています。
先に結果を述べると、多くのメンバーが参加した盛況な会となり、いくつか反省点はあったものの、また同じテーマで開催したい良い会になったと思います。
LFTVハンガーフライトの準備段階
今回は普段に比べてどんな会になるのか想像できなかったため、準備をしっかり行いました。具体的には次のような形でやってみることにしました。
- 特に日本との関わりの強く、日本語にも詳しいブリッジエンジニアの方々を呼ぶ。
- 他の方々には「来てくれたら嬉しい」と伝える。
- そこでベトナムの開発文化・生活の様子を聞ける会にする。
- 日本とベトナムでそれぞれ相手への事前質問を用意し、交互にその話題を振る形でファシリテーションする。
LFTVの社長に就任された加藤さんがハンガーフライトの運営メンバーの中にいたこともあり、意外に両方の国での広報や連絡で苦しむことは少なかったです。少し先回りした話ですが、「現地のエンジニアに楽しんでもらえる内容になるか不安なので、まずは日本側にベトナムに親しみを持ってもらおう」という方向性だったのですが、この不安は的中せず、実際にはブリッジエンジニア以外の方々にも積極的に参加して頂けました。
当日の様子と振り返り
結果として、日本とベトナムが合わせて57人も参加する過去最大の参加人数の会になりました。ベトナム側の開発者はおよそ70名で、かなりの割合の方にこの会に参加してもらえました。当初の目論見通り、ベトナムや日本の文化の話題が中心となる会になりました。
アンケート結果などを踏まえ、後日の振り返りでは次の点が良かったこととして挙げられました。
- 参加人数も多く、アンケートでは満足度が高かった。
- ベトナム側で、事前にGoogle Meetsのエクステンションで英語の字幕が出るようなものを共有してくれていた。
- 日本の運営側は「Google Meetsの公式機能には無い」程度しか確認できていなかった。
- 日本語で会話したため、日本語の堪能なブリッジエンジニアエンジニア以外に伝わるか心配だったが、ある程度は理解できていたらしい。
- 参加者の自発的なサポートがありがたかった(後述)。
より改善できそうな点としては次のようなものがありました。
- スムーズな進行のためには英語の対応がもう少し必要だった。スライドに英語の記載があるとよかった。
- Googleアカウントの権限の違いのため、LFTVのメンバーがGoogle Calendarの登録ができなかった。
- 暗黙の前提が違って、LFTVメンバーが質問の意図にピンと来ていなかったものもあった。
- 自発的なサポートで「コメント欄で発言してもらって、それを翻訳して拾う」という形になったが、明示的にその形にするとスムーズに会話が進みそうだった。
- 当日参加できなかった人にも録画を共有するつもりだったが、Google Meetsの録画をうっかり忘れてしまった。
当日は予想を上回るベトナム側の開発者が集まりました。これは嬉しい反響ですが、当日用意したスライドやアンケートが日本語だけだったり、非日本語話者の考慮漏れが発生したことが反省点の一つになりました。当日、自発的に同時通訳に近いことをしていただけて、かなり助かりました。
内容にピンと来ていなかった質問としては、例えば「今まで参加した中で楽しかったプロジェクトの話を教えてください」というようなものがありました。これは「LFTVでは開発タスク単位で仕事を振られることが多く、(今では変わりつつあるものの)プロジェクト単位で関わることが少なかった」という理由もあったようです。ただ、当日はベテランのエンジニアがこうした事情を補足説明していただいて、それぞれで見えている景色の違いが分かるきっかけになったとも言えるかもしれません。
こうして書くと真面目な話が多かったように思われそうですが、日本のYouTuber(ヒカキンさん)の話になったり、ベトナムオフィス周辺の美味しい料理の話だったり、カジュアルな話題でも活発に盛り上がることが出来ました。
まとめと展望
以上が今回開催したハンガーフライトの報告です。「最高のチーム」を作るためには、それぞれが異なる文化のメンバーとの交流を深めることが重要で、そのための一つの取り組みとして参考にしていただけたら嬉しいです。
「またベトナムの開発拠点との交流会を行いたい」という声が多かったのも嬉しいです。次回は今回の反省点も活かしてよりスムーズに交流できるように改善を図っていきます。LIFULLにはマレーシアの開発拠点(LFTM)もあり、3ヶ国での交流会も企画したいと思っています。
LIFULLのエンジニア組織では「越境」という言葉がよく使われていて、現実にもより良いチームワークを築くための国や職種を越えた様々な取り組みが行われています。興味を持たれた方はぜひ採用ページもご覧いただければ幸いです。