こんにちは、エンジニアの中島です。
この記事は2024年10月のLIFULL社でのアクセシビリティ改善およびやっていき活動の報告です。
この活動報告は月次で出すかもしれないし出さないかもしれないくらいの温度感で運用されています。
目次
サービス改善
本期間中はアクセシビリティ推進部署による修正はなかったため、各サービス開発部署の取り組みのみを紹介させていただきます。
LIFULL HOME'S iOSアプリのお気に入り画面のアクセシビリティ対応
iOSアプリ開発チームが、お気に入り追加した物件の一覧画面のアクセシビリティ対応を行いました。
修正内容は以下の通りです。
- ナビゲーション内の各ボタンの読み上げ内容を意味の伝わるものに修正
- お気に入り解除や物件チェックなどの機能をVoiceOverで操作できるように修正
- コントラストが不足していた一部テキストのコントラスト調整
- 各ボタンの十分なタップ領域確保
物件コンテナ内の各機能はアクションに登録することでVoiceOverからも操作ができるようになりました。
アクション操作物件にチェックを入れる例
アクション起動 | チェック機能を呼び出し | チェック実行 |
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育成・啓発の取り組み
各開発グループを対象にした勉強会実施
もともとフロントエンドエンジニアやデザイナー向けに1対1のアクセシビリティ育成を行っているのですが、それに加えて社内の大半の開発部署がアクセシブルなアプリケーション開発を自力で行っていけるようになることを目的として部署ごとに学習機会を設けることにしました。
対象となる開発部署は20グループ程度で、本期間中は3つのグループに受講いただきました。
内容は
- スクリーンリーダーを利用している当事者の動画の視聴
- 動画視聴であらわになった問題点とそれに言及しているWCAG項目の対応確認
- どのように実装すれば支援技術でUIの役割や状態を伝えることができるかの学習
となっています。
LIFULLアクセシビリティガイドラインのWCAG2.2対応の開始
現在のLIFULLアクセシビリティガイドラインはWCAG2.1をベースに作っており、新しく認知分野やモバイルデバイスへのサポートを含んだWCAG2.2の内容を取り込めておりませんでした。
ワーキンググループ内で各追加項目の読み込みを行い、各項目をどのように反映させるかを決定し、具体的な作業に入り始めました。
アクセシビリティ1on1
本期間中はフロントエンドエンジニア9人、アプリケーションエンジニア1人、デザイナー1人に対して行いました。
内容はWCAGの解説、APG(aria authoring practices)の解説、coga-usableの解説、実際のアプリケーション開発時でのアクセシビリティ配慮に関する相談などが主なものとなります。
お知らせ
LIFULLではともに成長していける仲間を募集しています。よろしければこちらのページもご覧ください。