こんにちは。フロントエンドエンジニアの根本です。 LIFULL HOME'Sのプロダクト開発とスポーツ関連の新規事業開発に携わっています。 今回は、PdM兼開発担当として携わった「注文住宅サイトの画像検索機能」について、開発の裏側をご紹介します。
画像検索機能とは?
この機能は、プレスリリースでもご紹介した通り、ハウスメーカーや工務店が持つ施工事例画像と、LIFULL HOME'Sが独自に収集しているユーザー投稿画像を使い、理想の家のイメージに合う会社を直感的に探し出せる、新しい検索体験を提供するものです。
開発前の事前調査
機能開発に先立ち、今回も職種横断での事前リサーチを実施しました。リサーチ活動の詳細については、こちらの記事もぜひご覧ください。
- 職種横断チームでのUXエンジニアとしての働き方 - LIFULL Creators Blog
- RESEARCH Conference 2024に登壇しました - LIFULL Creators Blog
AIを活用したプロダクト設計
なぜAI活用に踏み切ったのか
注文住宅には、「和モダンスタイル」や「北欧スタイル」など、多様な家づくりのスタイルが存在します。従来、検討者の方々はそうしたスタイルを意識しながら検索をしていました。 しかし、LIFULL HOME'Sが抱える膨大な施工事例画像をすべて手動でスタイル分類するのは非常に困難でした。また、クライアント様にも大きなご負担がかかることが予測されました。 そこで、この課題を解決する手段として、AIを用いたスタイル自動判定の活用を検討し始めました。
AI導入における挑戦と工夫
AI判定の品質を100%保証することは難しく、開発過程では多くの挑戦がありました。
特にコストと品質のバランスを考慮しながら、プロンプト設計の検証を繰り返していました。
たとえば教師データの粒度を変えて分類精度を比較したり、「木の家」「北欧」といったスタイルを誤判定しないよう詳細なスタイル定義をプロンプトに盛り込むパターンを試すなど、さまざまなアプローチを検討しました。その過程自体が今後の改善につながる重要な知見になっています。
こうした技術的な試行錯誤と並行して、私たちが最も懸念したのは誤った判定によるクライアント様へのご不便でした。
そこで、もしAIが誤ったスタイルを判定した場合でも、クライアント様ご自身でスタイルを簡単に修正できる機能を合わせて開発しました。
スタイル判定結果を確認後、すぐに更新できるような導線を設計することで、ご負担を最小限に抑えられないかと考えました。この判定品質は今後も継続して改善を進めてまいります。
AIとプロダクトの付き合い方
AIは、クリエイティブな発想や複雑な意思決定をサポートしたり、単純作業を代替したりするツールとして、すでに有益な役割を果たしていると思います。 今回、プロダクトの一部としてAIを取り入れて痛感したのは、現時点ではAIに100%の精度を求めるのは難しく、人間の最終的な判断や修正が必要不可欠だということです。 だからこそ、AIの判断を補完する機能や、万一のエラーに備えた代替手段を用意することで、ユーザーにより安全で信頼性の高いサービスを提供することが重要であると考えます。
チームを支えるプロダクトビジョン
「"好き"から始める家づくり」を実現できる世界を作る
この画像検索機能の開発は、PdM、デザイナー、エンジニア、全員の挑戦から生まれたプロダクトであり、それを支えたのがプロダクトビジョンです。
私たちの開発は、単に機能を実装することだけを目的としていません。チーム全員で定めた「「"好き"から始める家づくり」を実現できる世界を作る」というプロダクトビジョンの実現を目指しています。
開発中には、AI品質に関する膨大な検証や、ユーザーの使いやすさなど、多くの課題に直面しました。しかし、全員が同じビジョンを共有することで、技術的な困難や仕様の変更にも柔軟に対応し、チーム一丸となってプロダクトの初期リリースを迎えることができました。
しかし、プロダクトビジョンの実現にはまだ遠く及びません。注文住宅検討者にとって素敵な出会いを創出し、ハウスメーカー・工務店様には会社のファンになったユーザー様をマッチングできるように今後も邁進いたします。
今後について
本機能はリリースしたばかりです。今後は、利用意向調査やユーザビリティ調査を実施しながら、ユーザーにとってより使いやすいプロダクトへと磨き込みを続けます。 特に技術面では、AI判定精度の向上と、機能の拡張を必須命題として取り組んでまいります。
最後に
LIFULLではともに成長できるような仲間を募っています。 よろしければこちらのページもご覧ください。