LIFULL Creators Blog

LIFULL Creators Blogとは、株式会社LIFULLの社員が記事を共有するブログです。自分の役立つ経験や知識を広めることで世界をもっとFULLにしていきます。

広告宣伝費最適化に向けた最適化問題の活用

AI戦略室の椎橋です。LIFULLで取り組んでいる広告費配分のポートフォリオ最適化を紹介します。

LIFULLは広告宣伝費に年間100億近く使っており、決算説明会の質疑応答でも頻出なテーマで削減することが求めらています。広告にはTVCMや電車のつり革広告、リスティング広告や、リターゲティング広告など広告配信する場所やターゲットユーザー層もさまざまな種類があります。これらの広告媒体にそれぞれいくらの金額を投資すべきかというポートフォリオ最適化を計算するのが本記事のメインになります。

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【実録】誰でもできる!AWSコスト最適化の流れと考え方

AWS利用の最適化に従事してます、鈴木(@szk3)です。

最適化といってもいろいろありますが、ここ最近はAWSにおけるコスト削減についていろいろと行ってきました。

LIFULLのアカウント数は100を超えます。それらのアカウントに対し、約240以上のコスト削減案を立案し180件以上の施策を完了させてきました。

今回は、この新型コロナの影響で先行きが不透明な中、AWS利用費用を見直したいという方のために、 実体験に基づいたAWSコスト最適化の流れと考え方をシェアしたいと思います。

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LIFULL HOME'Sの事業開発部門における、技術的負債解消の取り組み

こんにちは、LIFULL HOME'Sの売買領域でエンジニアチームのマネジメントを担当しています、長崎です。

ここ数年、LIFULL HOME'Sでは積極的に技術的負債解消に取り組んでおり、今回は私がマネジメントするチーム内でどのような取り組みをしているかをご紹介します。

技術的負債の解消はあらゆるサービスにおいて大きな問題となっており、すでに多くの事例が紹介されていますが、同じように我々の取り組みがどなたかの参考になれば幸いです。

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【全てのエンジニアリングマネージャー必見】95%がまたやりたいと答えた総会コンテンツはこれだ!

釣り気味タイトルで大変申し訳ございません。
プロダクトエンジニアリング部の島村です。

総会どうしていますか?

みなさまが所属する会社・組織では総会は実施されておりますでしょうか?
部署やチームの結束を高め、メンバーが同じ方向を向くためには貴重な機会となる総会。
エンジニアリングマネージャーであれば、運営を行なったことがある方も少なくないと思います。

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LIFULLの新卒エンジニア研修 in 2020

こんにちは。LIFULLでエンジニアをしている中村優太です。 2020年4月に新卒で入社して、早くも4ヶ月、配属されて2ヶ月が経過致しました。 この記事では、配属までのLIFULL新卒エンジニア研修についてご紹介したいと思います。

  • はじめに
  • 研修スケジュール
  • プログラミングの基礎
  • 個人開発演習
  • その他トピック
  • 最後に

はじめに

LIFULLのエンジニアは2ヶ月間の新卒研修があります。 最初の2週間は全職種合同で会社のビジョンの理解や社会人の心構え、ビジネス基礎を学び、残りの1.5ヶ月間はエンジニア研修になります。

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9 年を超えて開発が続く LIFULL HOME'S の Web フロントエンド開発環境の改善

技術開発部の相馬です。好きな UI フレームワークは Svelte です。

私が現在所属しているグループでは、弊社のメイン事業である LIFULL HOME'S における開発効率の改善などを行っています。

今回は、LIFULL HOME'S の Web フロントエンド(以降はフロントエンドと表記します)開発環境を、Node.js の資産を用いて近代化した話(以降は近代化と表記します)をご紹介したいと思います。

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LIFULL HOME'Sでのフロントエンド刷新・リファクタリングの歩み

こんにちは。プロダクトエンジニアリング部の中島です。

本稿(連載)ではLIFULL HOME'Sにおけるフロントエンド技術スタックの刷新やリファクタリングの取り組みについて発信していこうと思います。

歴史

LIFULL HOME'SではバックエンドをSymfony2(php) + SinatraベースのBFF(ruby)、フロントエンドをjQueryといくつかのマイクロライブラリによって構築しています。

LIFULL HOME'Sの現在稼働しているサイトの歴史はPJ規模に対して存外古く、2010年末に開発をスタートして現在に至ります。

当時、フロントエンド側のフレームワークは今に比べると随分未成熟だった(初版のbackboneがリリースされたのがこの頃)こともあり、フレームワークの利用を採択するには至りませんでした。

とはいえ、多少の秩序がないことにはLIFULL HOME'S程度の規模感のサイトでも破綻は容易に想像できたため、いくつかの小さな設計とそれを補助するライブラリを組み込みました。

  • class-likeなオブジェクト設計とネームスペースを提供するJavaScript OOPライブラリ(joo)の導入
    • 今でいうclass syntaxの機構を提供するもの
  • UIパーツごとのViewオブジェクトの生成
    • Backbone.Viewに当たるもの
  • Viewオブジェクトのイベントバインディング機構のルール化
    • Backbone.Viewの@eventsに当たるもの
  • Viewオブジェクト間の相互作用を疎に実現するためのメディエイターライブラリ(pubsub.js)の導入
    • グローバル放出したBackbone.Eventsインスタンスのようなもの

初期設計時は特にBackboneを意識したつもりはありませんでしたが、結果としてこれらはBackboneの基礎的な設計と酷似したものとなりました。

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