LIFULL Creators Blog

LIFULL Creators Blogとは、株式会社LIFULLの社員が記事を共有するブログです。自分の役立つ経験や知識を広めることで世界をもっとFULLにしていきます。

E2Eテスト用物件データの品質を保つための取り組み

こんにちは、クオリティアーキテクトグループ(以下、QAG)の鐘です。
この記事では、E2Eテスト用物件のデータの正確性を維持するために、定期的にCSV形式の正しいデータを取り込むことで復旧する仕組みをご紹介したいと思います。

  • 1. 結論
  • 2. 背景
  • 3. 解決したい問題
    • 主要問題:物件データが意図せず変更されることで、テストが失敗してしまう
      • 対応コストの増加
      • テスト信頼性の低下
    • 副次問題:テスト用の物件が最適化・管理されていない
      • 一つの物件が数種類のテストで使用されている
      • 物件データがテスト用に最適化しづらい
  • 4. やったこと
    • 問題解決までの流れ
    • 副次問題に対して:物件データの最適化
    • 主要問題に対して:CSVでデータを復元できるのツール「DataKeeper」を提供
  • 5. さらなる改善
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「IDRユーザフォーラム2024」参加報告

グループデータ本部データサイエンスグループの嶋村です。

LIFULLでは、不動産や住まい探しに関する研究の活性化や、人工知能(AI)・情報学分野での人材育成への貢献を目的として、2015年から学術研究者向けにLIFULL HOME’Sデータセットを提供しています。

このデータセット提供は国立情報学研究所(NII)が運営する情報学研究データリポジトリ(IDR)の枠組みを活用した取り組みです。LIFULL HOME'Sデータセット利用者は年々増えており、これまで171件の研究成果が公開されています。

本記事では、2024年12月13日に開催されたIDRユーザフォーラム2024の様子をお伝えします。

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数日で営業日報の作成を支援する生成AIブラウザ拡張を実装した話

プロダクトエンジニアリング部の二宮です。この記事はLIFULL Advent Calendar 2024 Part2の20日目です。

LIFULLにはkeelaiという社内向けの生成AI基盤プロジェクトがあり、私はその開発にコミットしています。今のところ特に社内用Slack botとして最もよく使われています。

www.lifull.blog

keelaiの基本的なコンセプトを私達はマルチエージェントと呼んでいて、サブタスクを解決するために自律的に動くエージェントを複数組み合わせて協調させることで無限にスケールすることを目指します。

このエコシステムを土台に、エンジニア以外のメンバーからの改善リクエストや新しいアイデアをうまく取り込んでいます。その中から、生成AIヘビーユーザーの営業職メンバーから「営業日報を簡単に作りたい」というアイデアをいただいて、内製AIを使ってうまく機能提供した様子を紹介します。

  • 営業サイドからのニーズヒアリング
  • 既存機能の再利用で短期間開発
  • 開発後の効果とフィードバック
  • まとめ
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エンジニアの新入社員オンボーディングチェックリスト: 2024年の取り組みをふりかえる

エンジニアの松尾と申します。LIFULL HOME'S で中古住宅売買領域の開発を担当するチームのマネージャーとして働いています。

2024年は新卒1名、中途1名の新入社員が自部署に仲間入りしました。今回はそれらの内容をふりかえり、LIFULLのオンボーディングの工夫や今後の伸びしろについて整理してみたいと思います。

  • エンジニアのオンボーディング
  • 企業の魅力因子
  • ふりかえり
    • ⭐️ Philosophy(理念・方針)
      • 1. 会社/上位部門/自部署のビジョンを自分のことばで伝える
      • 2. 会社/上位部門/自部署の目標やミッションを伝える
      • 3. 自部署におけるルールやコミュニケーションのスタンスを伝える
    • 🚀 Profession(活動・成長)
      • 4. 開発環境の構築をサポートする
      • 5. できるだけ早く初リリースをしてもらうサポートをする
      • 6. 成長曲線をイメージするための指針を作る
    • 🧑‍🧑‍🧒 People(人材・風土)
      • 7. 自己紹介をし合う場を作る
      • 8. 業務上で関わりを持ちそうな組織/人と引き合わせる
    • 🎁 Privilege(待遇・特権)
      • 9. 会社のルールや福利厚生を伝える
      • 10. エンジニア職におけるルールや福利厚生を伝える
  • 今後の伸びしろ
    • 完了までのスケジューリング
    • 周囲のメンバーとの分担
  • まとめ
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グローバル開発体制強化に向けた「意識・理解」の壁を越える取り組み

こんにちは。LIFULL Tech Vietnam(以下、LFTV)CEOの加藤です。

2023年10月にLFTVのCEOに就任し、早1年が経過しました。 この1年LIFULLグループでは「グローバル開発体制強化」を掲げ、その実現に向け多くの検討と取り組みを繰り返してきました。

そうした活動を繰り返す中で、我々は目指すべきグローバル開発を進めるためには以下の「3つの壁」を超えていくことが重要であるという結論に至りました。

  • 「意識・理解」の壁
  • 「仕組み」の壁
  • 「言語」の壁

今回はその中でも主に「意識・理解」の壁を越えるためにLFTVとして行った取り組みを3つ紹介します。

3つの壁については当社CTOの以下の記事でも紹介しています。 note.com

また、LFTVにおける今後のビジョンやグローバル開発体制強化の詳細は以下の記事で紹介していますので、よろしければご覧ください。 www.lifull.blog

  • 関心・理解を深める「# times-lftv」
    • 取り組みの概要
      • ベトナムからの情報発信
      • 双方向のコミュニケーション
  • カルチャーを醸成する「ガイドライン研修」
    • 研修の構成
      • 第1部:全体把握
      • 第2部:ケーススタディ
      • 第3部:プレゼンテーション
    • 研修後の定着に向けた取り組み
  • 深く戦略を理解する「OneTeam OpenTalk」
    • OneTeam OpenTalkの特徴
      • 質問の事前収集
      • 双方向の対話
      • 隔週30分、継続的な開催
  • 最後に
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LIFULL HOME'S の完全自動リリースを始めて、リリース速度を5倍速にしました

こんにちは。テクノロジー本部アーキテクトグループの福留です。最近気になっているものは model-checking/kani です。

アーキテクトグループは、LIFULL のエンジニアの開発生産性を、エンジニアに寄り添いながら向上させていくことをミッションとして活動しています。 そこで今回は、昨年から今年にかけて行った LIFULL HOME'S のリリースフローの改善、通称「即日リリースプロジェクト」について紹介します。

このプロジェクトでは、 LIFULL HOME'S のリリース作業を完全自動化し、リリースにかかる時間を 1/5 に短縮しました。

その取り組みについて、順を追って説明します。

  • 従来の LIFULL HOME'S のリリースフロー
  • リリースフローの課題
    • 課題 1: リリーサーの負担が大きい
    • 課題 2: リリースまでの時間が長い
  • 即日リリースの目標
  • 即日リリースの適用
    • Phase 1. リリーサーの確認業務自動化
    • Phase 2. リリース作業の自動化
    • Phase 3. リリースフローの高速化
  • まとめ
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横断QA組織が開発組織の品質に関する課題を見つけるための取り組み

こんにちは。クオリティアーキテクトグループ(以下、QAG)でQAエンジニアをしている片野です。

QAGでは横断組織として自動テストやツール開発、プロセス改善などのしくみ作りに取り組んでいます。 今回は、横断QA組織が開発組織の品質に関する課題を見つけるための取り組みについて紹介します。

  • QA組織の紹介
  • 背景
  • やったこと
    • QAサークル
    • QA通信
    • QA探検隊
  • まとめ
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