こんにちは。Android衛藤です。
前回の記事でGoogleのDesign Sprintセミナーに参加した記事を投稿しましたが、
それ以来実際にやってみる機会がなかったので、先日社内で実施してみました。
前回はクリエイターの日でAndroid Wearアプリを作りましたが、今回もクリエイターの日に参加します。
ちょうど良い機会だったので、参加メンバーと一緒にDesign Sprintを実施し、どのようなサービスを作りたいかを決定することしました。
クリエイターの日の参加レポートは別に機会として、今回はどのような内容を実践したのかを紹介したいと思います。
実施内容
- ペルソナ決め
- ペルソナが求めている体験 / どんな価値を見いだせるか ・・・ 個人ワーク
- ペルソナが求めている体験 / どんな価値を見いだせるか ・・・ チームブレスト
- 求めている体験・機能について、各自それぞれ投票(1つになるまで)
ペルソナ決め
前回のGoogleさんで行われたDesign Sprintでは、ペルソナの候補が何人かいて、それぞれ細かくその人についての設定がされていました。
今回は事前に準備されている訳ではないので、自分たちでペルソナを作るところから開始となります。
具体的には下記のようなものに決定しました。
- 35歳、男性
- 家庭持ちで、子供が二人(3歳、1歳)
- 今は賃貸に住んでいるが、今後購入を考えている
- 新しいもの好き(ミーハー)
- 趣味はスノボー、読書
- 車を持っている
- 引越したら犬が欲しい などなど
この後、このペルソナがどんな体験を欲しているか(その体験による価値)を元にアイデアを出して行きます。
ペルソナが求める体験(個人ワーク)
以前行ったのと同様、個人ワークとしてポストイットに案をどんどん書き出して行きます。
ここでは、質より量、が大事とのことで、思いつく限り案を出しました。
ペルソナが求める体験(グループブレスト)
個人で出た案をグループ内で出しあって行きます。
ペルソナが求める体験(決選投票)
まとまったら、一人2票までどの機能・体験を実現したいかを投票します。
今回の場合、上位2案が同じ票数だったため、さらにその2案に対して決戦投票を行い、最終的な案を決定しました。
今回実践しなかった内容
前回よりさらに時間がなかったため、いくつかの内容は実践しませんでしたが、今後機会があればフルでやってみたいと思います。
Technical Complexity と User Valueのプロット
本来であれば、求める機能の案出しの際に、技術的難易度(Technical Complexity)とユーザにとっての価値(User Value)を縦横軸にとり、ポストイットをプロットしていくのですが、今回は行いませんでした。
実際にはここで、実現容易度とユーザにとっての価値を比較出来ればよいかと思います。プロトタイプ
前回は案出しを行った後に、プロトタイプ作成まで行いました。
実際には一人8個まで、そのペルソナがどのようなシーンでその機能を使っているのか、絵を基本として案を出すのですが、 今回は想定シーンが決まっていたためスキップしました。
シーンが定まっていなければこの段階で、創ろうとしている機能のイメージがしやすくなるかと思います。ペーパーモック
最終的な個人それぞれで考えた8つのシーンを、グループで話し合い最終的に一つのシーンを決定し、その機能のペーパーモックを仕上げます。
今回は時間的な関係でこちらもスキップしました。
また、フルフルなDesign SprintではペーパーではなくPhotoshop等を使ってモックを仕上げるようです。
ここまで来るとかなり本格的なものが出来上がります。
実施してみておもったこと
今回初めて業務で実践してみましたが、感じた事をまとめてみます。
チームで共通の認識が持てる 当たり前ですが、共通のペルソナで共通の機能を元に話が進んで行くため、チーム全員が共通の認識を持つことになります。
その結果、話がそれることなく最後まで短時間で仕上げることが出来ました。短時間というところがDesign Sprintの醍醐味かと思います。時間配分が大事 以前はファシリテートしてくれたので時間通りに行きましたが、今回は誰かが時間を計りながら話し合いにも参加していました。
そのせいか、気付けば時間を計り忘れて話が進んでしまうことがたまにありました。
次回からは気をつけたいですね。実践する内容をその場で決めてしまった ある部分をスキップすることについて、その場で決めてしまっていたため少し流れが見えにくいように感じました。
いろいろとスキップしてしまったり、なかなかうまく行っていない所もあるかと思いますが、とりあえずは決められるところがバシッと決められてよかったです。
次回実践するときには・・・
以下に気をつけて行いたいと思います。
- 事前に内容のアジェンダを作る
- 各アジェンダについての制限時間も一緒に設定する
- 時間計測する人を決める
- ファシリテーターを決める
今回初めて自分たちで行ったため、もしかしたら十分なDesign Sprintになっていないかもしれませんが、 学んだこと・感じたことを活かして次回につなげたいと思います。