LIFULL Creators Blog

LIFULL Creators Blogとは、株式会社LIFULLの社員が記事を共有するブログです。自分の役立つ経験や知識を広めることで世界をもっとFULLにしていきます。

独自企画「浅草BINGO鬼ごっこ」でチームビルディングしてみた!

概要

初めまして!

LIFULLでWebエンジニアとして働いて3年目、LIFULL HOME'Sの中古物件領域でエンジニアをしている齊藤 裕介です。 趣味の将棋にちなんで、ニックネームで名人と呼んでもらっています。

先日自部署で行った「浅草BINGO鬼ごっこ」という独自企画のチームビルディングがかなり盛り上がったので、ぜひ社外にも発信したいと思いブログを書きました。 拙い文章ですが、よろしくお願いします。

チームビルディングとは

LIFULLでは、同じ部署のメンバーで半日〜1日単位で交流の機会を創るチームビルディングという制度があり、半年〜1年に一度各部署で実施します。

内容も各部署内で決定してよく、例えばバーベキューやリアル脱出ゲームといった遊び系から、性格診断を実施してメンバー同士でお互いの隠れた一面を知るといった真面目なものまで様々です。

「浅草BINGO鬼ごっこ」とは

さて、ここでチームビルディングのネタとして決定した「浅草BINGO鬼ごっこ」のルールを解説します。

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  1. 3チームに分かれる鬼ごっこです。鬼は交代制で常に1チームが鬼になります
  2. 全チームに、浅草の名所が各マスに書かれたBINGOカードが配られます
  3. ヒトチーム(逃げるチーム)はマスに書かれた名所に訪れその写真を他のチームにシェアすることで、BINGOのマスを開けることができます
  4. 鬼チーム(追うチーム)はBINGOのマスを開けれません。シェアされた写真をヒントに、ヒトチームを発見すると、鬼を交代できます
  5. ゲーム終了時点で最もBINGO数が多いチームの勝利!!
  6. 朝11時開始で、昼休憩を挟んで夕方まで実施。そのあとは飲み会です!🍺

簡単に言うと、ヒトチームは「名所の写真」というヒントを鬼に提供しながら逃げ、鬼はそのヒントを頼りにヒトを見つけます。 ヒトチームは逃げている限り、名所を訪れマスを開け続けられるため、勝利に近づきますし、鬼はヒトを捕まえないと勝利が遠のきます。

これが「浅草BINGO鬼ごっこ」です

細かいルール

さらにこのゲームを成立させるため、事前に会議を重ね細かいルールを作成していきました。

  • 街中なので、走って移動はしない(当たり前ですが)
  • 鬼がヒトを捕まえる条件は、お互いが認識したら(物理的に捕まえるのはキケン)
  • ヒトチームはBINGOを開けて写真アップロード後、15分その場に待機しなければならない
  • 鬼とヒトが交代したら、次の鬼はその場に5分間待機してヒトが逃げる時間を作る
  • その他諸々・・・

BINGO

肝心の浅草の名所が書かれたBINGOはこちらです。

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全チーム共通で同じBINGOを持って鬼ごっこに挑みます。

企画の流れ

これらの企画は僕を含む部署内の有志で業務時間の合間を縫ってこっそり仕上げました。 ゲーム性も重要ながら、チームビルディングとして大切な「他のチームメンバーの考えていることを考える」ということが起きるルールに仕上げていくプロセスは大変面白かったです。

実録「浅草BINGO鬼ごっこ」

スタートダッシュ

某日午前11時、東京メトロ浅草駅にやってきた部署メンバーによる、チームビルディングがスタートしました。

チームは4名のAチーム、Bチーム、Cチームの3チームに分かれて実施しました。 最初の鬼はCチームです。まずはA、B両チームが出発し、その15分後にCチームが出発します。

僕たちAチームは雷門といった浅草駅にほど近い名所を埋めるとすぐ鬼に見つかるので、「浅草演芸ホール」まで歩いていき、BINGOを埋めて写真を他チームにシェアしました。 Bチームの方は「花やしき」をその1分後にアップロードしました。 ここで両チームとも15分待機になります。

さあ、鬼のCチームはこの15分の間にどちらのチームを見つけに来るのでしょうか・・・?ドキドキ・・・

新卒K君の戦略

Aチームには今年新卒エンジニアとして入社したK君が居ます。

彼はとにかく戦略を考えるのが得意なようで、BINGOのマス目に懸命にメモを書き込みながら、「最も効率的にBINGOを埋める、かつ移動が効率的にできる順路」を考察していました。

「鬼チームが最初にBチームを見つけた場合は、Aチームは引き続きヒトチームなので次はここに行く」「鬼チームが最初に我々Aチームを見つけた場合は、Bチームが引き続きヒトチームだが、次に行くのはこのへんだろうから、鬼として先回りする」といった分析を始めます。

この辺は新卒の個性が分かって、チームビルディングとして非常に意義深いなあと思った瞬間でした。

衝撃のジェラート

ただ、鬼のCチーム、13分経過しても全く姿が見えません。このままだと15分経過し、ヒトのABチームは再び違う名所に移動できます。

そうなるとABチームはCチームに比べ2つ分の穴が空いていないことになり、ゲーム序盤にして大きなハンデを背負うことになります。 一体どうしたのでしょう・・・

そこに、衝撃の写真が私たちにシェアされました。

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なんとCチーム、ヒトチームを追いかけずにジェラートを食べているのです。 ゲーム性を追求するAチームとは打って変わって、「チームビルディングでしょ?楽しんで何が悪いの?ゲームは二の次」とばかりにジェラートを楽しむCチーム。

ABチームに衝撃が走る一方、これまたチームメンバーの個性が出て、チームビルディングとしてはある意味良いことが起こったなと思いました笑。

Cチームには同じく新卒のNさんが居るのですが、この展開に困惑していないのだろうか、いやむしろ上手に溶け込みそうだなとかをAチームのメンバー同士で話すのも、他のチームのことを考える切っ掛けになって良かったです。

2枚抜きで忖度

笑っていられないのはむしろヒトチームである我々Aチームです。

こちらは大真面目に戦略を考えているのに、鬼チームがジェラートを食べていては話になりません。 新卒のK君も「このゲームは全チームが勝ちに向かうからこそ面白いルール。こんなことが起きると成立しない!」と息巻いています(僕はその発言を聞いて、さりげなく面白いルールと言ってくれて嬉しいなと呑気なことを考えていましたw)。

鬼チームに見つけてもらわなければゲームが動かない。しかし自分たちが見つかるとBチームに対して遅れを取ってしまう。

ここでK君がひねり出した妙案が「2枚抜き」です。

先程のBINGOの写真、よく見ると「カレーの自販機でカレーを買って公園で食べる」と「田原公園」というマスがあります。

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つまり、「カレーの自販機でカレーを買って”田原公園”で食べ」ながら、その写真を他チームにシェアすれば、マスを2つ同時に開けれるのではないか!?

ということにK君が気づきました(もちろん、2枚抜きがこの2マスにおいて可能なことは企画時に織り込み済みですが、こんな早期に気づかれるとは嬉しい誤算でした)。

ポイントは、2枚抜きをすると、その場に待機する時間が15分×2で30分になることです。 30分もあれば、Cチームがさすがに我々のチームをを見つけることができ、鬼が交代になってゲームが動くだろうと。 かつ、2枚抜きをしているのでBチームに対して大きく遅れを取るわけではありません。ゲームを動かすために忖度はしますが決して負けないぞというスタンスです笑

以上から、Aチームは2枚抜きすることで鬼にあえて捕まる、という作戦を実行しました。 道中でカレーの自販機に立ち寄ってカレーを買いながら、浅草南部の田原公園に移動し、写真を撮影しました。

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初の鬼交代

田原公園で30分も待つことになったAチームは、コンビニでアイスを買ってきて食べながら雑談して木陰でゆったりとした時間を過ごしていました。

ここまで煽ればさすがに来てくれるだろうと思いつつ、例えばBチームを捕まえに行ったり、また寄り道をされてしまえば、この作戦は無駄になってしまいます。

そのとき・・・!

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ついに、Cチームと巡り会うことができました!初の鬼交代です。時既に12時18分。実に開始1時間以上経過して初の交代となりました。

その後

さて、ここまででどのようなゲームか何となくご理解いただけたのではないでしょうか。このあとも熱戦が続きましたが、詳細は割愛させていただきます!

優勝したのは2枚抜きの勢いそのままに3BINGOを達成した、戦略家の新卒Kくんを擁するAチームでした!

まとめ

良かったところ

  • チームメンバーの考え方はもちろん、他チームのことも読み合いになりお互いの考え方を知れる
  • 浅草自体が、道も入り組んでいる一方名所が多いなど、今回のゲーム特性に適していた
  • ヒトがBINGOを開けたら15分待機の時間設定がちょうどよかった
  • 新卒一年目も参加しやすい
  • 終わった後の飲み会で、他チームの話を聞くのが楽しい
  • デザイナーのOさんが素敵なしおりを作ってくださり、気分をアゲて取り組めた

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改善点

  • 夏に実施したため暑すぎた。春か秋が望ましいと思います
  • 人気のないスポットを書いたマス目が最後まで埋まらなかったこと

改善点はあるものの、観光を楽しみながら、他チームのことを知れてゲームとしても面白い「BINGO鬼ごっこ」、ぜひチームビルディングで採用してみてはいかがでしょうか!

読んで頂きありがとうございました。