プロダクトエンジニアリング3Uの二宮です。
リモートワークでは、ふとした時に便利なツールやTipsを教えてもらうことって減ってしまってませんか?
そこで私たちは「個人的に生産性向上のためにやっていることをなんでも共有する」という内容のグループワークを実施し、実際にいくつかの面白いツールや方法論をいくつか知ることができました。今回はその内容を紹介します。
グループワークの目的や経緯
私たちの月次定例では毎回30分のグループワークの時間を取っていて、そこで様々なワークを行なっています。以前のチームビルディングの記事でも書いたように、私たちのユニットは複数のプロダクトを担当するグループに分かれています。そのプロダクトの状況やフェーズが異なるため、コミュニケーションの必要性は感じつつも、こうした機会をどう活かすかを試行錯誤しています。
今回「個人の生産性向上」に注目し、「個人的に生産性向上のためにやっていることをなんでも共有する」というテーマのグループワークをやってみました。その経緯を詳しく説明すると、次のようなものです。
- 私たちは普段、生産性向上の取り組みとして、PRのマージ数等のいくつかの指標を見ながら、それぞれのチーム(グループ)で改善活動を行なっており、一定の成果が上がっている
- 一方で、リモートワーク中は個人の開発ノウハウは伝えづらい。それを補完するものが欲しい
ちなみに、他には次のようなワークをやりました。
- 新卒から他のメンバーへの質問(たとえば会社のことや、仕事の心構え、趣味のことなど)
- ECRSフレームワークを使ってみて、自分たちの無くせる仕事を考えてみよう(これは他部署でやってよかったものを取り入れました💪)
- LT大会
繰り返しにはなりますが、メンバー個人の意見としても、リモートワークでは一人で集中して仕事するような時間は確保しやすい代わりに、隣の同僚に便利なコツを教えてもらうようなタイミングは減っているように感じます。100%のリモートではなく週に何回かは出社しているのですが、結局それぞれのグループ(プロダクトチーム)内でしかコミュニケーションできないことが多く、新型コロナウィルスの感染状況によって出社できない時期もあります。
そのため、こうした機会は久しぶりで新鮮な感覚でした。
実施した内容
やったことはすごくシンプルで、要約すると「ブレイクアウトルームに分かれ、個人的にやっていることをひたすら出して共有する」という内容です。
- 全体説明: 2分
- チーム(ブレイクアウトルーム)に分かれて、JamBoardにひたすら挙げる: 3分
- 各チーム内で共有する: 20分
- 各チームから「これは是非ともみんなに共有したい!」というベストプラクティスを選んで共有する: 5分×3チーム
実際のJamBoardはこんな感じです。
話題に挙がったもの
次に、実際に薦められたものを紹介します。
ウルトラワイドモニター
私にとって特に衝撃的だったのが、こちらのウルトラワイドモニターです。「画面を6分割(!)できるから快適だ」という話をしていて、普通サイズのデュアルディスプレイより快適さは増しそうです。
ただ、私の使っている机のサイズには大きすぎるので、個人的な採用は見送りました😅
また、机の上のスペースの有効活用のために、モニターアームを薦めている人も何人かいました。
WEBサービス
すぐ使い始めたのはGoogle Cloud Searchというサービスです。LIFULLではGoogle DriveやGmail、公式のアナウンスにはGoogle Groupsを使っていて、それらを一括で検索できます。
例えば、以前このブログでも紹介されたLIFULL Tech Hubという社内カンファレンスイベントについて調べてみると、次のように、公式アナウンスや当日の発表資料が一括で検索できることがわかります。
開発ツール
ユニット内ではVSCodeの利用者が多く、当然そのプラグインも紹介されていました。レビューや相談時には、Open in GitHubは役立ちそうです。
- Open in GitHub(GitHubの該当箇所のURLが取得できる)
- Edit csv(csvの中身をスプレッドシートのように編集できる)
- Jupyter Notebook(分析ツールのJupyter NotebookをVSCode内で利用できる。remote sshとの組み合わせ可)
- Awesome Emacs Keymap(キーバインドをemacsにする)
他にもツール関連では、次のようなものを挙げられてました。
- fish shellを使う
- Karabiner-Elementsを使って、US配列 Macのコマンドキー単体で英数/かなを切り替えられるようにする
Scroll To Text Fragment Bookmarklet(指定の箇所までスクロールするURLを作るブックマークレット)を使うこれは素のGoogle Chromeの右クリックで可能になっていました。便利〜!- Chromeの別ユーザーを作成して、複数のAWSアカウントにログインする
仕事術やTipsなど
「6~7割くらいで一旦レビューを出す」とか「一通り作ったら見せてみる」など、いわゆる仕事術もいくつか挙げられていました。
- できるだけ早く終わらせる。6~7割くらいで一旦レビューを出す
- できるだけキーボードのショートカットを使う。そのためにマウスを禁止する!
- 文章や言葉の前に、手書きで図を描いて考える
- VSCodeでお気に入りの画像を背景にすることで業務効率をアップさせる
3つ目は私も実践しています。これがそのまま人に共有できると便利なので、もっとホワイトボードっぽいツールが発展してきてほしいですよね…。
まとめ
自分が当たり前だと思っていたツールや方法も、意外と他の人から見ると知らないもので、「え、そんな便利なものあったの」と思うこともあります。こうしたグループワークを行うことで、簡単に棚卸し&共有できそうです。
また、この定例の後でもしばらくチャットで雑談が盛り上がっていて、便利ツールの紹介や自慢話は、エンジニアならいつでも盛り上がる鉄板ネタなんじゃないかとも感じました。もしかすると初対面同士のアイスブレイクにも向いているテーマなのかもしれません。
最後に、LIFULLでは一緒に働く仲間を募集しております。興味を持っていただけた方は、募集求人やカジュアル面談のページもご覧ください。