LIFULL Creators Blog

LIFULL Creators Blogとは、株式会社LIFULLの社員が記事を共有するブログです。自分の役立つ経験や知識を広めることで世界をもっとFULLにしていきます。

LIFULLのQAの取り組みについて

品質改善推進ユニットの中野です。

LIFULLでは、2015年に開発プロジェクトの支援を目的としたQAチームを立ち上げ、これまで様々な活動を行なってきました。

この記事では、QAチームの現在の取り組みや実行に至った経緯や考えなどを書いていきたいと思います。

組織の変遷に関しては、以前弊社の藤澤が投稿したブログがありますので、そちらもよろしければ、あわせてご参照ください。

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QAのミッション

QAチームは、プロダクト開発に関わるものづくりのメンバーが、安全かつ高速にリリースを繰り返すことを支援し、安心して開発に取り組める状況をつくることにあります。

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間取り図をディープラーニングで解析して3Dモデルをつくる

AI戦略室の椎橋です。弊社で取り組んでいるディープラーニングの活用事例を紹介します。

空飛ぶホームズくん

空飛ぶホームズくんとは、平面の間取り図から3Dの部屋を生成する技術を用い(※特許取得済み)、バーチャル内見できるVRサービスです。詳細は以下のリンクに書いてあります。 lifull.com

平面の間取り図から3Dの部屋を生成する技術では主にディープラーニングを使っていて、今回はその計算処理について紹介します。

先行研究

間取り図の画像解析の先行研究では"Deep Floor Plan Recognition Using a Multi-Task Network with Room-Boundary-Guided Attention"があります。 https://openaccess.thecvf.com/content_ICCV_2019/papers/Zeng_Deep_Floor_Plan_Recognition_Using_a_Multi-Task_Network_With_Room-Boundary-Guided_ICCV_2019_paper.pdf

これは間取り図のセマンティックセグメンテーションタスクの研究で、論文の資料を抜粋すると下図で(a)の入力画像に対して(b)が正解ラベルがになり(c)が推論結果として出力するディープラーニングモデルをつくるというものです。

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LIFULL Advent Calendar 2020のお知らせ

こんにちは、プロダクトエンジニアリング部の二宮です。

昨年に引き続き、今年もLIFULLのQiita Organizationで企業アドベントカレンダーを行います🎉

「株式会社LIFULLってどんなメンバーがいるの?」「どんな技術が使われてるの?」「どんな風に仕事しているの?」と興味を持たれている方は、それぞれの記事をご覧いただけると想像頂けると思います。

このLIFULL Creators Blogに比べて、Qiitaではより技術職メンバー個人の情報発信・共有にフォーカスしており、アドベントカレンダーでもそれぞれの工夫や発見を共有します。

それでは、12月1日からの更新をお楽しみに!

Ltech#11 不動産領域のAI活用最前線 〜初完全リモート開催〜 開催レポート

お久しぶりです、Ltech運営チームの秀野です!
今回は、2020年10月29日(木)に開催した『Ltech#11 不動産領域のAI活用最前線 〜初完全リモート開催〜』についてレポートします!

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Ltechとは

Ltech(エルテック)とは、LIFULLがお送りする、技術欲をFULLにするイベントです。特定の技術に偏らず、様々な技術の話を展開していく予定です。
今回はなんと、Ltech初のリモート開催です! インターネット万歳!!

不動産領域のAI活用最前線

記念すべき初リモート開催となる今回のテーマは、『不動産領域のAI活用最前線』です。LIFULLの社長直轄のAI部門であるAI戦略室のみなさんから、ディープな話をしてもらいました。

AI戦略室については、こちらの記事でも触れていますので是非ご覧ください。

www.lifull.blog

それでは各発表のレポートです。

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自動テストの効果測定に使われるEMTEとは?

こんにちは! LIFULLのSETエンジニアのRueyです!

今年の3月にISTQBの自動化エンジニア資格 CTAL-TAE(Advanced Level Test Automation Engineer)を取得しました。TAEの勉強で自動テストの効果を測るメトリクスが幾つかあることが分かりました。その中で工数を測るメトリクスをEMTE(Equivalent Manual Test Effort)単位で表現することが推奨されています。しかし、その時は説明を見てもこれに換算すれば何か嬉しいか分かりませんでした。

ちょうどある開発グループで自動テストを導入する案件がありましたので、実際のプロジェクトでメトリクスを計測し検証してみました。様々な知見が得られたので、今回はこの単位の紹介と使用例を紹介したいと思います。

目次

  • はじめに
  • 自動テストのメトリクス
    • EMTEとは
    • EMTEを使って表すことができるメトリクス
  • 支援案件
    • 概要
    • 自動テストの導入目的
      • テスト作業の効率化と工数の削減
      • テスト作業におけるヒューマンエラーの排除
      • 品質の維持
    • 支援方法と内容
  • 結果検証と分析
    • EMTEに換算する
      • 実行時間を換算する
      • メトリクスを換算する
    • EMTE使う際の注意点
    • 工数と節約の費用対効果
  • 最後に

はじめに

SETチームはLIFULLにある他の開発チームの自動テスト導入支援を行っています。

支援メニューは以下のとおりです:

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物件更新情報LINE受け取りの個人情報扱いについて

こんにちは! LIFULLのエンジニアの孫です。

メールやLINEを利用した開発作業をメインにしています。 今回は自分が担当していた物件更新情報LINE受け取り機能の仕組みについて紹介したいと思います。

物件更新情報LINE受け取り機能とは

LIFULL HOME'Sに掲載されている新築マンションでユーザが希望した物件の情報が更新された際にLINEに通知がくる機能です。

▼物件更新情報LINE受け取り機能紹介ページ https://www.homes.co.jp/smp/mansion/shinchiku/line/update-message/about/

ユーザが求めている情報をより早くより近くに届けるための施策となります。 この施策を進める中で一番気を付けていたLINEから受け取る個人情報の扱いがキーになっていたので その個人情報の扱いを中心にどういう仕組みで開発していたのか記載していきます。

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社内でAI成果展示会を開催しました

みなさま、はじめまして。AI戦略室の嶋村です。

我々AI戦略室では、機械学習・深層学習・数理最適化・時系列解析・画像処理・自然言語処理などの技術を活用した様々な研究開発プロジェクトを推進しています。私はそれらのプロジェクトを統括する研究開発マネージャの立場にいます。

今回、LIFULL全社に対して研究開発成果を大々的に公開する『AI成果展示会』を開催しました。その目的や内容、どのような反響を得たのか、皆さまにご紹介します。

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