はじめまして、HOME'Sアプリのデザインを担当している、こばやしです。
2015/06/02に「主催:株式会社グッドパッチ、Sansan株式会社」による、「開発者とデザイナーのモバイルアプリ開発をテーマに両社よりエンジニア、デザイナーが登壇し、現場で巻き起こるぶっちゃけ話を繰り広げる勉強会」に参加してきました。
本当は「エンジニアとデザイナーが仲良くなりたいけどなれないジレンマ?(笑)」というタイトルを想定していたようですが、カッティングエッジだったのでやめたようです。(笑)
その中で、アプリデザイナー共通の課題があり、それに対する考え方・取り組みが参考になったのでご紹介します!
コミュニケーション
今回の勉強会のキーワードです。受託・発注・自社などプロジェクトへの関わり方は様々ですが、どのシーンでもコミュニケーション(共通認識)がとても大事だと捉えて、両社いろいろと工夫していました。
一緒に作る(要件定義から全員参加)
要件定義からプロジェクトメンバー全員でスタートさせることで、プロダクトイメージを一人ひとりが考えて、同じゴールを共有する。結果、実装フェーズでブレず効率的な開発に繋がる。
その際「正しいスケジュールは正直引けない」というのが両社認識しているところで、要因の1つは「アジャイル開発による各工程の遅延」によるものが多いが、その部分は「意思決定権を明確にすること」でスピードアップを図っているとのこと。
共通言語でしゃべる
アプリにはiOS・Androidともにガイドラインがあり、アプリ開発に携わる人、全員の共通言語となります。ガイドラインが示す内容に対してエンジニア・デザイナー間で共通認識を持つために、「ガイドラインを一緒に読み込む勉強会」を行うことで理解を深めているとのこと。それがスピードとクオリティが伴うプロジェクトの基盤に繋がっているようです。
この議題で面白かったのが「インタラクションをどう正確に伝えるか」でした。
- 「オノマトペ(擬声語)」で伝えてみる。
- 「参考アプリ」を探して見せる。
- 「動画作る」ことで伝えきる。
というものでした。
HOME'Sのアプリ開発でも全く同じ手段でデザイナーからエンジニアへコミュニケーションを図っていたので「どこも一緒なんだ!」という共感と「伝えきる」という努力を惜しまないというのは、デザイナーの本質なんだなと思いました。
おなじ場所でつくる
アプリはweb以上に「インタラクション」が重要で、それによる体験の満足度やわくわく感を訴求することがとても大切。なので、インタラクションの細かいニュアンスを伝え、実装に反映するために納得いくまでトライ&エラー。そのためたくさんのコミュニケーションが必要なので、席は隣に構えて、やり取りの速度を上げ、ロスを最小限におさえることでクオリティを高めているとのこと。
委託・外注の際には、直接伺い密に連携をとるそうです。
やさしい言葉遣い
「エンジニアは言葉が鋭い」良くいえば的を得ていてシンプル。ですが、伝え方が強いと伝わる内容を誤解してしまうことを知ってほしい。
まとめ
「コミュニケーションが大事」
- 一緒に作る(要件定義から、メンバー全員参加)
- 共通言語でしゃべる
- おなじ場所でつくる
- やさしい言葉遣い
お互いの「熱意とおもいやり」が大事ですね。
結果、
- 効率よく開発できる
- エンジニアは実装、デザイナーはUIを考えるためにたくさん時間を使える
- クオリティが上がる
- 価値をユーザーに届けられ、ユーザーからフィードバックをもらえる
- モノづくりとしてモチベーションが上がる
素敵なサイクルが回っていきます!
ネクストでも「コミュニケーション」を大事にしています。それに「個人の成長」もとても重要と捉えているので、プロジェクトを通じて両者がしっかり獲得できる手段を模索しながらトライ&エラーを繰り返し、優れたサービスをいち早くユーザーに届けられるよう努めます!