こんにちは!LIFULL HOME'Sの新築一戸建てマーケットでデザイナーをしているkobarieです。
このたびLIFULL HOME'S新築一戸建てでは「来場スタンプ押すともらえる! LIFULL HOME'S ご来場キャンペーン」を開始しました!
今回はこのキャンペーンでのデザイン過程やこだわりをお伝えしたいと思います。
「来場スタンプ押すともらえる! LIFULL HOME'S ご来場キャンペーン」とは?
本キャンペーンは、LIFULL HOME'Sを利用したユーザーが新築一戸建てを見学して、物件の感想を送ると、Amazonギフト券がもらえるというユーザーの来場促進を目的としたキャンペーンです。
ユーザーは、見学先のモデルハウスや不動産会社の店頭で、スマートフォンにデジタルスタンプを押印することでキャンペーンに参加ができます。 現在、全国の約8,000物件の現地・モデルハウスで実施中です。
キャンペーン詳細はこちらをご覧ください https://www.homes.co.jp/visitor/kodate/about/
デザイン試行錯誤・こだわり
今回プロダクトを作る上で特に気をつけたことは、リアルとデジタル、家と現地とを往来するキャンペーンのため、それぞれのタッチポイントに合わせたUXデザインを行うことでした。
ユーザーがサービスを利用している状況に合わせたゴール設定、使いやすさ、わかりやすさを追求しました。
現地でポップを認知してもらいたい
現地では、ポップがユーザーとの最初の接点となるため、まずはポップを認知してもらう必要がありました。
これを解決するため、ブランドカラーであるオレンジ色を全面に出し、ポップ自体の存在感を高めました。 キャッチコピーもキャンペーン名ではなく「2,000円分もれなくもらえる!」というユーザーの興味喚起を直接促す言葉で訴求しました。
また、ポップの大きさも実際の利用シーンを想定して、いくつもの試作品を作りサイズパターンを検討しています。大きさを検討する上ではこんな課題がありました。
- 大きすぎると店頭で邪魔になってしまう
- 小さすぎるとユーザーに気がついてもらえない
- 高さを出しすぎると、重心が不安定になり倒れやすくなってしまう
試作品を何度も作り直しながら、チーム内だけでなく営業職や他部署のメンバーにもヒアリングした結果、A4サイズが一番適しているとの意見で一致し、一般的な卓上ポップより大きめのA4サイズで決定しました。
細かい説明テキストは読まれない
これはポップに入れる要素を検討する段階で上がってきた課題です。
当初は、左面に各ステップの説明テキストを置き、キャンペーンの参加手順を詳細に伝えることを重視した設計にしていました。
なぜならば、現地では我々がその場でフォローを行うことはできないため、ユーザーが自身で参加手順を理解し、各ステップを行う必要があるためです。省略した説明では、やるべきことがユーザーにきちんと伝わらないのではないかと考えていました。
ところが、実際に試作品を用いたユーザーテストを行ってみると、詳細テキストを読むことなく ユーザーはQRコードを発見すると、すぐにスマホを取り出し撮影するというケースが続出したため、シンプルな説明に変更しました。
スタンプ端末の使い方が伝わらない
皆さんは「デジタルスタンプ」を使ったことがあるでしょうか?
この1年程で見かける機会も増えてきましたが、このユーザーテストを行った時点では 実際に使うのは初めての人が多く、使い方を知らない人が多かったです。
ユーザーはしばし悩んだ後、ポップや画面の案内から正しい使い方を理解してスタンプを押す、といったケースが多く、中にはスタンプを押すことができずにテストを終了したケースもありました。
そこで、2つの解決策を講じました。
ポップにスタンプを手に持っている写真を入れ、視覚的に伝えたり
スタンプ画面に、アニメーションでスタンプを押す様子を表示させたりしました。
プロトタイプを何度も作成し検証を重ねた結果、その後のユーザーテストでは使い方の誤認が激減したため、この課題についてはある程度クリアできたことになります。ここは本当にテストで課題を見つけることができて良かった点です。
スタンプのインタラクションにこだわり
もう1点デザインで今回こだわった箇所として、スタンプを押した時に表示される絵柄があります。
ユーザーがスタンプを押したことに対するインタラクションにこだわり、エンジニアとも話し合いスタンプの日付を表示させました!
まとめ
今回キャンペーンの制作物をデザインするにあたり、常に"ユーザーはどう思うか"ということを意識しながら進めました。ただ漠然とユーザーの立場で考えるだけでなく、その時のユーザーの置かれた状況など背景にある事情も含めて考えることで、その場面では何が必要かといった判断がしやすくなります。
また、デザイン業務のプロセスにユーザーテストを取り入れたことで、当初想定しなかったいくつもの課題を発見することができました。 チーム内で議論を重ねて作ったプロダクトであっても、実際にユーザーに使ってもらうことで思いもよらなかった課題を発見できたり、そこから更に改良を加えることができたりと、ユーザーテストの有用性を改めて感じました。
今後もこういったプロセスや考え方を取り入れながら、ユーザーによりそったデザインを作り続けたいと思います。