こんにちは。私はLIFULLでLIFULL HOME'S不動産査定とホームズマンション売却の開発をしている新卒二年目の韓国人の開発者、ジョン ヨンソクです。入社当初に比べて、日本語によるコミュニケーションには慣れてきましたが、一方で成長が止まったのではないかと感じています。
そこで、これまでのやり方を振り返り、コミュニケーションに対する工夫や言語的な困難を克服するための方法を考え、さらなる成長を目指す話を共有したいと思います。
振り返り
日本語で仕事をするようになってから、ある程度の時間が経ち、徐々に慣れてきたと感じます。
年数が経過するにつれて、業務範囲が自然と広がり、より高度なコミュニケーション能力が求められる場面が増えてきました。また、今期からの状況の変化もあり、自身のコミュニケーション能力についてあらためて振り返ってみると、成長しているのかどうか疑問を感じました。
今までは、外国人としてコミュニケーション能力を上げるために、分からない専門用語とカタカナ語を暗記することに優先順位を置いてきました。入社当初は、この方法によってコミュニケーション能力が向上していることを感じられました。
しかし、このやり方のせいで私の中でコミュニケーションにおいて重要なことは完璧な日本語になっていました。チャットを送る際には、間違った日本語を使っていないかという心配で、正しい日本語を求めて調べることに時間を使うことが多かったです。結果的に円滑なコミュニケーションになっていないことに気付き、円滑なコミュニケーションになるための基準を定めました。
基準を定める
捨てる要素
敬語
敬語は、ある程度理解はしているつもりですが、正しい使い方に自信が持てないことが多くあります。 そのため、正確に区別して使用することは非常に難しく、文章を作るのに倍以上の時間がかかり、使用する際に不安を感じることがあります。
しかし、大切なのは円滑なコミュニケーションです。外国人という立場を活かし、少し間違っても良いという気持ちで、すばやく回答することを優先することにしました。
敬語は、現在持っている言語能力を十分に活用するために捨てる要素であり、この問題は今後解決すべき課題です。
不安
日本語を間違って使っているかもしれないという不安があります。この不安をなくすため、完璧な文章を作ろうとする傾向があります。チャットで何か文章を送信する際にも、何度も調べたり修正したりして時間がかかってしまうことがあります。
しかし、口頭で話すときは、不安を感じる暇もなく会話が流れます。口頭での会話のように、チャットでも不安を感じる暇を与えずに、いったん文章を送信することを意識することにしました。
一方で、内容がめちゃくちゃになることもありますが、それでも不安をなくすことが目的ですので、この問題も今後解決すべき課題です。
重要な要素
相手を配慮
捨てる要素が2つあるため、つい不適切な表現をしてしまうことがあります。そのため、お互いに気持ちよいコミュニケーションのためには、相手に配慮する心構えが最も重要だと考えます。
たとえば、コードレビューの際には、相手のコードを尊重し、ネガティブなコメントは避けるように心がけます。また、修正が必要な場合は、命令形ではなく提案形で伝えるようにしています。"いかがでしょうか"という表現をよく使います。
一方で、相手を配慮することが重要ですが、やり過ぎると不明瞭な表現になってしまうことがあります。明確な伝え方が必要な場合もありますので、過去の私の表現を振り返り、良い例を探して改善していく努力が欠かせません。
「結論 → 理由 → 事例」話法
この話法は、文書やプレゼンテーションなどで重要な内容を効果的に伝えるために役立ちます。
まず、結論を述べることで聞く人が主要な内容をすばやく理解でき、その後に理由や背景を説明することで聞く人がなぜその結論が導かれたのかを理解できます。
最後に、具体例を挙げて内容を具体化することで、聞く人がより明確に理解できます。
ただし、この方法が常に最適なわけではありません。たとえば、長い話をする場合には、順番に話す方が適しているかもしれません。また、状況によっては詳細が必要な場合もありますので、そのような場合には、より詳細を含めて話す方が適切かもしれません。
したがって、これらの方法は状況に応じて適切に使用する必要があります。しかし、通常の状況では、この方法がコミュニケーションに効果的であることが多いため、私もこの方法で話すことが多いです。
課題
コミュニケーションにおいて基準を定めて、実行しました。結果、チャットでのコミュニケーションは以前に比べて迷いも少なく、スムーズになったと感じています。
ただし、リアルタイムで反応が必要な会議などのコミュニケーションにおいては、理解が遅れたり、発言する機会を逸したりするなどの課題が残っています。これらは今後克服しなければならない課題であり、そのために2つの方向性を考えました。
言語化能力の向上
1つ目は言語化を練習することです。 私の意思を迅速に整理し、明確に伝える能力を身につけるためには、言語表現の練習が必要だと考えました。
私は個人ブログを開設し、韓国語で何でも書く練習を始めました。言語表現の練習が目的であれば、母国語であっても問題ないと思います。もちろん、慣れてくると日本語で作文することもできるようになるでしょう。
日本語の専門用語を習得
1年間で、技術的に足りない部分をAWSとLinux関連の勉強で補い、資格を取得しました。試験はすべて日本語で受けました。理由は、日本語の専門用語が理解できない時も多い一方、どのように勉強すれば良いか悩んでいたため、この機会に習得できると考えました。
業務に関連する勉強をする際には、日本語で並行して勉強することで、専門用語の習得につながると考えました。次に取り組むアクションとして、年に1冊の専門書籍を日本語で読んで文章で整理することを考えています。
まとめ
外国人である私が日本語によるコミュニケーションに慣れるため、これまでのやり方を振り返り、コミュニケーションへの工夫をしました。 具体的には、完璧な日本語にこだわらず、相手に配慮しながらも明確な表現をすることを心がけ、迅速な回答をすることを優先するようにしました。
私が定めた基準を実行するためには、自分が置かれている環境も重要だと考えます。LIFULLでは、率直で建設的なコミュニケーションを重視し、誰かが成長のための行動に対しては支援を惜しまない企業文化があります。
何かを実行する際に躊躇することなく、行動できる企業文化は実際の業務を通じて実感できました。そのため、本当は欠かせない要素たちを捨て、行動するなどの取り組みが試しやすかったと思います。
今後も、言語化能力の向上と日本語の専門用語の習得を目指し、今後克服すべき課題として取り組んでいくつもりです。
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