こんにちは!CX戦略部の堀内です。
今回は2019年12月17日(火)に開催された
「LIFULLが進めるデータドリブンマーケティング~その戦略と実践〜」
の開催レポートをお送りします!
本日のスピーカー Twitter:https://twitter.com/noguchimasahit
Agenda Note:https://agenda-note.com/serialization/?contents_type=110
それでは、さっそくレポートします!
LIFULLのスローガンです。
「世界一のライフデータベース&ソリューション・カンパニーへ」
前半のライフデータベースについては野口、後半のソリューションについては
菅野が解説しました。どのような目的でデータを収集し、戦略に落とし込み、日々実践しているかを紹介します!
データ戦略とは
<野口>
データ戦略は企業・事業の成長を加速させるためにあります。
データ活用によって、売上増加、コスト削減や新規事業の創造を実現します。
そのためのデータ戦略として、データを「増やす」、「高める」、「使う」の
3つのポイントが重要となります。次にその3つのポイントについて説明します。
①データを「増やす」~複数サービスのデータ統合
LIFULLでは、住まい探しやリフォーム、引っ越しなどのあらゆるデータを貯めて、増やしています。重要なのは、一つのサービスではなく、複数のサービスでユーザーを見ていくことです。そうすることで、そのユーザーを多面的に見ることができ、ユーザーがどのような人なのか、何を求めているのかが、わかってきます。 そのために必要なものがID統合であり、部署を横断したり子会社も含めてID統合を進めています。今後もLIFULLで注力するポイントです。
②データを「高める」~データ活用体制の整備
データを活用するために「基盤」と「人」の体制整備も必要になるため、 それぞれ社内整備を整えています。
③データをデータを「使う」~マーケティングの成果向上
KGIである「売上」の要素を「集客×歩留まり×単価」に分解し、 更にそれらを利用シーンに置き換え、広告ではROAS、サイトではCVR、CRMではLTVなど、 それぞれを最大化させる施策を日々走らせています。
野口からは以上となります。
ソリューションとは
LIFULLのスローガン
「世界一のライフデータベース&ソリューション・カンパニーへ」
後半は菅野から、ソリューションの部分について解説します。
<菅野>
ソリューションの2つの考え方
① 事業やサービス単位としてのソリューション
各事業がテーマとして定めた社会課題を解決していくサービス群。100社規模での展開を目指します。
② ユーザー単位としてのOne to Oneソリューション
各サービスが、より「一人ひとりのLIFE」に相応しい形で提供されることを目指します。
→今回は②のOne to Oneソリューションの仕組みづくりにポイントを定めて紹介します。
多チャネル展開に必要なマーケティングテクノロジー
メールや電話など多岐に渡るデータを収集しても、 「シナリオ設計」がしっかり構築されていなければ意味を成しません。
ただ単に、あらゆるチャネルからユーザーとコミュニケーションが取れるようにすることは容易いです。難しいのは、この状況でどのようなコミュニケーションのシナリオを考案するか?ということです。AIが優れているからといって、 流石に全体最適されたシナリオの自動生成はまだ先の未来の話です。
「誰に、なにをどう提供するか」の長い道のり(シナリオ)が細かく紹介されました。 (その場限りの資料でしたので、こちらでは割愛させていただきます。)
シナリオを死ぬほど作り込んでいて、疑問に思ったこと
真のOne to Oneソリューションを目指して
改めて、LIFULLのビジョンに向き合い、自問自答した過程が生々しく語られました。
「あらゆるLIFEを、FULLに。」
一人ひとり全く事情が違う住み替えの悩みに、One to Oneで応えています。 これまで絶対視してきたフレームワーク「カスタマージャーニー」は、 ユーザー行動のパターン化という、One to Oneとは矛盾する作業が 内在することに気づきました。
■カスタマージャーニーの解体結果
「パターン化」して「汲み取る」
■本来のOne to Oneマーケティング
「パターン化」ができないから「聞き取る」
LIFULLとしては、巷で推奨されてきたOne to Oneマーケティングという 幻想からむしろ脱却すべきです。
双方向コミュニケーションへの挑戦
あらゆるチャネルにおいて、「双方向」の要素を組み込んでいく必要があります。 一方向性から双方向性へのシステム設計思想への転換が語られました。
最後に事例として紹介されたのが、双方向性の特性を最大限活用できる、 LINEのサービス事例です。
UXの流れとしては、性格診断のような楽しめるコンテンツをフックに、 「対話する土台」を作り、AIによる物件提案に繋げる流れとなります。 菅野からは以上です。
本日のお二人の資料はこちらでご覧いただけます。
<野口発表資料>
www.slideshare.net
<菅野発表資料>
参加者とのミートアップの様子
講演の質疑応答で聞き切れなかった質問などが登壇者へ投げかけられたり、 参加者間でも意見交換、交流が盛んに行われました。
最後に
本日はLIFULLが、どのような目的でデータを収集し、戦略に落とし込んみ、 日々施策を実践しているかを紹介ました。今後もLIFULではデータドリブンな マーケティングを進め、「あらゆるLIFEを、FULLに。」するために挑戦を続けます。 ご覧いただき、ありがとうございました。
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