どうも エンジニアの「市場価値」を向上する をキーワードに活動している @サム です。今回は LIFULL HOME'S におけるLINEを活用した施策「LINEで新着物件通知を受け取る」を紹介したいと思います。
なぜやるのか
不動産は年末から3月末にかけて住み替えシーズンのため、毎日のように新しい物件が LIFULL HOME'S に公開され、選べる物件の数も増えています。 この時期は住まいを探す人も増え、この記事を読んでくれているあなたも同じ経験があったのではないでしょうか。
物件を探す方法はいくつもありますが、基本はエンドユーザが自ら LIFULL HOME'S などの検索サービスを利用する、いわゆる「能動的」なものになります。 住まいに希望する条件は変わらなくても、検索しないと新しい物件に関する情報は手に入りません。
そこで LIFULL HOME'S では新着物件をお届けする「新着物件お知らせメール」という機能があります。しかしこの機能を使うにはメールアドレスの登録が必要になるため、Webサイトでの登録が必要だったりといくつかの手順をおこなう必要があります。 とても便利な機能ですが、利用するまでに必要な煩わしさやメールアドレスを登録しなければならない敷居の高さがネックとなっております。
そこでLINEを活用することで次の利点があります。
- 簡単に登録できる
- 使い慣れたLINEを利用できる
- スマートフォンに最適化されたデザイン
LINEで新着物件通知を受け取るとは
その名前のとおり、毎日決まった時間に希望に沿った物件をLINEでお知らせしてくれる機能になります。
LIFULL HOME'SのWebサイトを使って物件を探した際に、希望に沿った物件がその日に見つからなかったとき、次の考えに繋がることが多いと思います。
- 諦める
- 希望の条件を緩めて改めて検索する
せっかく理想とする暮らしに沿った検索条件なのに、その日に諦めてしまったり条件を緩和すると満足度は下がってしまいます。 しかしいつ理想とする物件が見つかるか分からないのに探し続けるのはそれなりの労力がかかります。
そこで本機能である「LINEで新着物件通知を受け取る」を使うことで、あなたの希望する条件にマッチする物件が見つかれば「自動的にLINEに通知してくれる」大変便利な機能になっております。
登録方法
1. 物件一覧ページの「LINEで受取るボタン」をタップ!
2. LINEで「LIFULL HOME'S」のアカウントを友だち追加!
3. トーク画面に通知が届いたら登録完了!
どのような仕組みになっているのか
この機能を実現するためにいくつかのアプリケーションを横断しています。 この機能の中心にあるのが「EOS(Elastic Omni-channel Service)」と呼んでいるオムニチャネル用のAPIアプリケーションです。
EOSはオムニチャネル戦略を実現するために作られたアプリケーションで、今回はLINEの機能にフォーカスしていますが、いずれはメールやSMS、CRMツールとの連携など、様々なサービスに成長していくものです。
LINEで新着物件通知を受け取るは、エンドユーザのお気に入りの検索条件を圧縮文字列にすることで、複雑になりがちな検索条件を共通で使えるように設計されました。 この設計にすることで、ログインが不要になり住み替えシーズンに間に合うようサービス提供するまでのコストも削減できました。
最後に
今後も LIFULL HOME'S はLINEを活用し、エンドユーザにより便利な機能をお届けしていきます。 もちろんオムニチャネル戦略としてLINEだけではなくSMSやメールなど様々なチャネルを利用し、エンドユーザ1人1人に沿ったサービスを開発していきます。 サービスを開発することでエンドユーザが理想の住まいに出会えるよう手助けできればと思います。
告知
LIFULL では Ltech というLIFULLエンジニアが中心となってエンジニアの技術欲を満たすような実例を交えた勉強会を開催しています。 コロナ禍でもZOOMを使ったオンラインで開催するなど、今後もLtechを積極的に開催していきますのでぜひ気になった方は、connpassでメンバー登録をよろしくお願いします!