はろーはろー!チバと申します。 2014年9月にジョインしたばかりの新参者でして、当ブログへの投稿も初めてとなります。
今回は弊社を会場にしてTech系イベントを開催したので、そのときのレポートをお送りします!
「タスク管理ツールNight!」とは
実際に組織・個人で使用しているタスク管理ツールの使い心地、使い方の工夫を熱く語ってもらうイベントです。
今回は6ツールにフューチャーして、それぞれを使用しているユーザーの方々に登壇していただきました!
「ツールの導入検討をしている方」、「ツールをうまく活用できていない気がする」などを課題としている方をターゲットに告知し、開催へ至りました。
弊社内でも最近Atlassian社のJIRAを導入した部署があります。
しかし、「よく出来たツールだと思う!使いやすい!でも、もっと活用できるのではないか」と疑問を抱いていたため、タスク駆動を考えなおす機会として主催に踏み切りました。
紹介されたツール
Trello
Chatwork
Github Issue
JIRA
Pivotal Traker
esa
募集をかけた際に驚いたのですが、かつて一世を風靡していたRedminehttp://redmine.jp/やBackloghttp://www.backlog.jp/などが出てこないんですね…!
もう彼らは過去のモノなのか、はたまた今回集まった人たちには刺さらないニーズなのか…
当日の様子
イベントはスピーカー6人を中心に、LT(Lightning Tark)と座談会の二部制でお送りしました。
- LT…ツールの概要や導入経緯、目的の話をしてもらう。
- 座談会…設けた2つのテーマに沿ってフリートークしてもらう。
1. LT
1. slackとtrelloで幸せになる 張ヶ谷 拓実さん
タスクカンバンツールのTrelloと、チャットツールslackを使って、情報をうまくフロー型とストック型に分けて運用しているよ、というお話です。
Trelloのいいところ、としてUIとFilterを挙げられており、確かに「ツールを使う気にさせる」の設計にはTrelloは非常に優れているなあ、と感じました。
ステータスも随時サクサクっとアップデートできるため、現場感高めなチームにはとても向いてると思います。
2. 仕事がデキる障害者は皆使っている?ITが苦手な方にこそオススメしたいタスク管理ツール 白井 祥剛さん
初期の営業成果が実り、今では誰もが知ってるツールになったChatwork!そんなChatworkを用いて、遠隔コミュニケーションに支障が出ないようにこんなタスクの運用ルールを設けているよ、ってお話です。
プロジェクトごとにグループを作成し、乱雑にグループが作られないようにルール化し、完了基準を明確にしてタスクとするなど、チームに最適化された使い方でとても羨ましいと思えました。
3. お金の無いプロジェクトでgithub issueで円滑に開発を進める方法 (仮) joker1007さん
タスク発行時の入力項目が多いと、タスクを捌くことがおざなりになってしまったことから使い始めたってお話です。
外部サービスであることからメンテナンス要員が必要なく、さらにコードとも連携できるため、タスクに基づいた開発ができるいい感じの運用をされています。
Githubの弱点を補なうサービスとして紹介されていたWafflehttps://waffle.io/がよさ気なので、試してみたいなぁと思いました。
★スライド公開されてます。
4. 経営者が唸る!JIRAによるタスク稼働管理 佐藤 卓也さん
経営と開発と事業をつなぐことが可能であるため、JIRAをチョイスしたよ、というお話です。
個人的に、タスクは未来を作るものだと思っていまして、Doneしたデータが予算決めや経営会議の材料として活用されているってのはめちゃくちゃ熱かったです。
また、月初までにEpicやStoryを用意して、月に入ったと同時にタスクが動き始めるルールはとてもいいなあと思いました。
★スライド公開されてます。
5. PivotalのWorkspaceを有効活用する方法 小島 泰洋さん
もともと紙付箋で管理していたが、デジタルにして優先度順にタスクを俯瞰できるようにしたよってお話。
タスクのVelocityをちゃんと見積もれていて、且つそれの精度が開発期間と=にして活用しきれているのが素晴らしいですね。
物理カンバンでの限界を感じたときには、まずPivotal Trackerに手を出してみるといいのかもと思いました。
★スライド公開されてます。
6. ポエムで支える月間38億PVメディア開発(仮) こしば としあきさん
今回はタスク管理の“それ以前”、「終わった」、「終わっていない」を管理する前である「タスク管理になにを載せるかを見つけるため」に使っているツールのお話。
「タスク」に成り得る前である定義されていない「これやってみたいんだよね」などを共有するには、ポエムを推奨したいとのことでした。
誰かが思いつきで言った一言を、皆で育ててタスクへ昇華させるようなフローで運用されており、ブレストっぽさを感じました。
近々、esaのMeetUpがあるとのことです。(キャンセル待ち!)
(\\( ⁰⊖⁰)/)会 - esa | Doorkeeper
2. 座談会
1. タスク管理ツール利用遍歴
タスクを残す奴は許せない論が出ました。
期限切れ放置タスクの問題、そもそもは「とりあえずタスクにしておこう」が動機であることが多いため、まずは「タスク」にすることの定義など、明確な運用ルールを設ける必要があるよね、と落ち着きました。
それと、今回はタスク管理ツール × チャットツールのお話も多めだったことから、会話の流れにタスクを関わらせることの話にも触れられていたかと思います。
通知としてチャットツールを活用したりと、なにかと併用することでの利便性向上の未来が見えました!
2. タスク管理で尊重する流儀
運用上でのルールのお話がところどころであったことから、触れておきたいなと思ったテーマです。 「これは譲れない」、「これは守るべきものだと思う」なルールについて話していただきました。
そこで出たのが「なるはやで!」の文化w
優先度をすべて高にしてしまうことの無いように、明確に緊急度を設けておく必要性を説いてもらいました。
また、現在は「ToDo」として定義されるタスクが「やりたいこと」、「やるべきこと」が分かれていないから乱雑になる!との指摘も。
この「やりたいこと」、「やるべきこと」をわけることで、運用改善の兆しが見える気がしました。
最後に、それぞれのチームやプロジェクト(案件)によってツールを使い分けるのも手じゃないかという話。
メンバーや状況が変わるのであれば、勿論その都度の「最適」も変わるはず。必ず同じ手法やモノでうまくいくとは限らないのでは、と話してもらいました。
RedmineやBacklogの話題が薄れたように、今回紹介されたツールもいずれ消えていくかもしれません。
それは、開発手法やプロジェクトの特徴が時代と共に変化していくことからしようがないことだと思っています。
そのためには今後の未来を見据えた柔軟さ(選定基準となる明確な目的、エクスポート可否の確認)が必要なのかもしれません。
ドラ娘
タイムキーパー兼ドラ娘を、弊社のpepperくんが務めてくれました!
この大役を強引な進行っぷりで進めてくれて、おかげでロスタイムなくイベントが進行されました。ありがと〜〜
受付嬢も兼ねてくれました。優秀だ!きっと私より仕事してる!!
事後アンケート
ご来場くださった皆さんのおかげで、なんと脅威の回答率91%!ありがとうございます!
やはり開催時間短かったですよね…、申し訳ない…。いつか拡大版として、リベンジを狙います!
改善すべき課題が見つかった、素敵な回答でした。この結果は、今後のイベント開催・運営に役立てていきたいと思います。
まとめ
今回は6名のスピーカーの皆さんにお話していただきましたが、LT・座談会を通すと会場にも熱気がこもってきて、「この会場のどこかに、今、マイクを持ちたいと思っている人がいる…!」と確信できましたw
アンケートにも「質疑応答時間が欲しかった」といくつもご意見いただいていたので、ビアバッシュのような機会で会場まるごとディスカッションできたらいいなぁ、と考えたりしました。
また、私事なのですが、今回のイベントで久しぶりに主催者ができました。
いつもと勝手の違った会場でしたが、周りの方のサポートがありなんとか開催まで至りました!本当にありがとうございます。
言い出しっぺの日から1ヶ月ちょっとでの開催、成功と言える結果となれて嬉しいです。
またいつか、今回のように制作現場を取り巻く環境を良くしたい!な目的路線でイベントを主催したいと思います。
すべてのものづくりに関わる人が幸せになれる環境模索をしていきたいですね!