こんにちは、HOME'Sアプリのデザインを担当している、こばやしです。
2015年7月20日(月)に川崎市産業振興会館で行われた、「Android Bazaar and Conference 2015 Summer」に参加・出展してきました。
当日はAndroid TV・Android Wearをメインに展示させていただき、沢山の方と触れ合うことができました。お立ち寄り頂けたみなさま、ありがとうございました!
「Androidを介したテクノロジーの共感からの共創へ」を今回のテーマとして、各出展ブースではAndroidを用いた色々なコンテンツに触れられ、実装について直接伺うことができました。
今回のテーマにもあるように「テクノロジー」が主題なので、出展・参加者の9割は(おそらく)エンジニア。デザイナーは一握りでしたが「Androidを使って今こんなことができる」を知ることは、新しいサービスの発想・想像に繋がり、創作意欲に良い刺激を受けました。
出展だけでなく、一日を通して基調講演やハンズオンも行われており、その中でもGoogleの発表がとても興味深かったので、その中で気になったものを幾つかピックアップします。
「Android と Google Play の最新アプリ開発技法」
グーグル株式会社 デベロッパーリレーションズ デベロッパーアドボケイト 松内 良介 様
アプリパーミッションチェックの変更
Android M以降、アプリのインストール時パーミッション権限についてのユーザーの承認がなくなります。アプリ使用中に必要なタイミングでパーミッションチェックがはいります。ダウンロードだけでなくアップデートも同様なので、それ毎にアプリのバージョンを置き去りにしてしまうユーザーは減ることを期待しているとのこと。ただし、アプリ使用中に都度パーミッションチェックが入ると、ユーザーがコンテンツに集中するのを邪魔してしまう気もしました。
Androidのそもそもの考え方として「1アプリ1機能とし、1つのアプリでユーザーに複雑なことはさせるべきではない」という考え方がありますが、同時に1つの機能を充実させるためにいくつかのパーミッションが必要になってくるケースもあるかなと思いました。バランスが難しいところではありますが、アプリ使用中(その機能を使う初回に限って)は、現状よりユーザーのアクションが増えるのは事実なので、そこの影響がどうでるかを見ていかないといけないなと感じました。
Direct shareによる友人への情報共有が標準化
アプリ内のコンテンツを共有する時、共有アプリを指定できる(制限)できるというもの。最適な共有の仕方をある程度誘導できるのはユーザーの使い勝手向上にもつながると思うのでよい機能ですね!共有アプリが位置取りリストアップされると、それだけで圧倒されてしまうので、沢山の選択肢を用意するのと導いてあげるのとでは全然ユーザー体験が変わってくると思います。そういった思想で現在弊社のHOME'Sアプリでも同様の実装をしている部分があるので、標準として用意されたのはありがたいですね!
Smart Lockによるログインの煩わしさ解消
Googleアカウントを利用していて、同環境で他のアカウントでもログインしている場合、デバイスを横断しての各種ログイン手続きが不要になる機能です。ユーザー心理に配慮したほうがよいセンシティブな部分かなと思いつつも、ユーザー体験は高まる機能ではあると思うので、今後色々なサービスで利用されると思います。やっぱり誰しも手間がかかるのは面倒に感じると思うので。
design support libraryにドロワー追加
ありそうでなかった、ドロワーの標準ライブラリーがようやく登場しました。ドロワーはアプリが提供するコンテンツへのナビゲーションとして機能させるべきなので、扱うサービスによっては少しカスタマイズすることでユーザーにより良い体験を提供できるかなと考えることがあると思うのですが、ライブラリーを使うと細かいカスタマイズが難しいので悩みどころ。実装・メンテナンス工数と相談だが、ライブラリーがある1つの理由として「UIを整えUXを迷わせないために機能すること」が目的だと思うので、そこがしっかり守られていれば独自実装でも問題はないのかなと思いました。
Nearby APIによる今後のアプリ展開に期待
自分の近くにいて同じアプリを使っている人を探し、コンテンツなどを共有できる。Google Play Services 7.8が必要ですが、Googleアカウントは不要。個人的にとても興味深い機能で、サービスへの面白い展開ができるのではないかと思います。これを利用した鬼◯っこアプリとか面白そう…。
おわりに
以上ざっくりとですが、気になったトピックスです。
Android×Googleどんどん面白くなってきていますね。今まで実装したかったけど難しい面白いアイデアやサービスが今後どんどんでてきそうですね。Googleの基調講演で松内さんもおっしゃっていましたが、利用シーンを横断してのユーザー体験がどんどん高まり、一般化していきそうです。
ユーザーの気がつかない領域で。
弊社ブースの様子