LIFULL Creators Blog

LIFULL Creators Blogとは、株式会社LIFULLの社員が記事を共有するブログです。自分の役立つ経験や知識を広めることで世界をもっとFULLにしていきます。

職種横断チームでのUXエンジニアとしての働き方

こんにちは。フロントエンドエンジニアの根本です。

LIFULL HOME'Sのプロダクト開発と、スポーツ関連の新規事業開発に携わっています。 過去のブログでは新規事業開発におけるUXエンジニアとしての取り組みを紹介しました。 ご興味のある方はぜひご覧ください。

今回はLIFULL HOME'Sの既存事業におけるUXエンジニアとしての取り組みを紹介したいと思います。 新規事業とは異なる点の一つとして挙げられるステークホルダーの違いに焦点を当て紹介したいと思います。


はじめに

私の携わっている新規事業では、事業オーナー1名・エンジニア2名という体制のため必然と全部やらないといけない = やりたいことは全部できる環境です。
対照的に既存事業は、企画・デザイナー・エンジニア(アプリケーションエンジニア・フロントエンドエンジニア)と役割が明確に分かれたメンバーでプロダクトチームが組成されます(こちらの方がプロダクト開発において一般的かと思います)。

ちなみに現在、LIFULLにはUXエンジニアという職種はありませんが、実装だけではなく体験設計にもコミットしていくという決意表明の意味で勝手に「UXエンジニア」と名乗らせていただいています。そんなプロダクトチームにおけるUXエンジニアとしての立ち振る舞いの事例を紹介します。


実際の取り組み

1. UXリサーチに参加しリサーチャーと一緒にユーザー体験を検討

UXリサーチャーが推進するUXリサーチに参加しユーザー体験上の課題の洗い出しや仮説検証を一緒に行います。その中でこうした方が良いのではないかという解決方法をエンジニアリングの立場から意見します。
フロントエンド側でのインタラクティブな提案もあれば、データ仕様を踏まえた施策の可否まで含まれます。こういった上流の段階から企画・リサーチャーと壁打ちをすることで要件定義段階での早い意思決定につながると考えています。

2. テクニカルプロトタイプを用いた施策検討

要件定義の段階で早急にテクニカルプロトタイプをコーディングし企画・デザイナーと擦り合わせを行います。
仕様検討段階から動くプロダクトを用いて議論することで企画・デザイナー・エンジニア間での共通見解を持ち、ユーザー体験の底上げと開発スピードの向上につなげられればと考えています。 直近では下記のプロトタイプをコーディングし、チームメンバーとプロダクトを触りながら何度もブラッシュアップした後に本格的な開発フェーズへ移行しています。

  • チャットbotフォームの表示速度や発話UIの確認/調整
  • 新規画像ビューアの操作性の確認/調整
3. ノーコード・ローコードツールを用いたプロダクト開発

開発工数がかかりすぎるもの、早く世の中に出して感触を得たいもの、短命なプロダクトなどプロダクトの要件のバランスを考慮しノーコード・ローコードツールで開発を行います。 その際、下記のようなエンジニア主体の進め方を採用しリリースまで最速で進められるように動いています。

  • 実際に開発したプロトタイプに対してデザイナーに最終的なデザイン作業を進めてもらう
  • ツールの仕様上できること・できないことを明示し企画と最終的な仕様すり合わせを行う


職種横断チームにおけるUXエンジニアの課題

UXエンジニアは、企画・デザイナー・エンジニア(特にフロントエンドエンジニア)と役割がグラデーションで交差する職種になるため、開発プロセスのどの段階を担うかチームメンバーと適切なコミュニケーションをとっていくことが重要だと感じています。


最後に

LIFULLのエンジニアは、LIFULLで理想とするエンジニアの在り方として「エンジニアとして経営をリードする」と掲げています。 プロダクト提供のスピードをあげ、ユーザー体験を高めていくことで、結果として売り上げ貢献していくため、職種の垣根を越えプロダクトチームとしてどのようなプロセスを踏んでいくことが理想的かを考え続け、その中でUXエンジニアという役割がより良いプロセスを作り出せる一役になれるように取り組んでいければと考えています。

LIFULLではともに成長できるような仲間を募っています。 よろしければこちらのページもご覧ください。

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