LIFULL Creators Blog

「株式会社LIFULL(ライフル)」の社員によるブログです。

プロダクトの品質可視化と品質向上を支援する!

品質改善推進ユニット 品質統括グループの岡です。

社内の開発が円滑に効率よく進められるような仕組みづくりや、システムやプロセスの品質向上のための活動をしています。

昨年より始めた取り組みを紹介いたします。

きっかけ

LIFULLでは、常に新しいことに挑戦し、スピード感を持って日々開発を進めていける土壌があります。

一方で、組織も大きくなり運営するサービスも増加してきたこともあり、開発チーム、各プロジェクト、システムの状況を把握することが難しくなってきました。

そんな状況の中で、情報をもっと早くキャッチアップできていたら予防できたはずの障害が発生し、課題が明らかになりました。

「システムや開発プロセスの品質が見えていなくて、打つべき対策を打てていない可能性が…」

「そういえば、運営するシステムに関する情報が品質改善の組織としてきちんと把握できていない…」

品質改善推進Uが行ってきたこれまでの開発PJ支援は、主には開発担当者からの相談を受けてからでしたので、どうしても後手になってしまったり、問題が起こるまで手を打てずにいました。

目指すのは開発チームのパートナー

そこで、必要な対策が事前に打てるように能動的にこちらから働きかけていくことはできないか、ということになりました。

やりたいことは、「○○ができてません」といった品質に関する指摘をしていく…ということではありません。

私たちは、開発チームに寄り添って、コミュニケーションすることを大切にしていきたいと考えています。

共に品質に関する状態を確認し、今後の計画を見つめ直すことで、後回しになりがちなシステムの技術的負債の解消に関わる改善施策などが中長期的計画にしっかり組み込まれるようになる、そんな改善サイクルを構築していくことを目指すことにしました。

はじめに、理解するところから

まずはLIFULLで運営するプロダクトについて、アセスメント(情報収集、調査、分析、評価)を行う必要がありました。

プロダクトオーナーの協力を得て集まった定性的情報、各種ツールを利用して取得した定量的データなど様々な情報をコンバートしてデータベース化し、TableauというBIツールを利用して情報集約と可視化を行いました。

それらのデータを元に、品質に関して専門に動ける品質改善推進の組織が、開発チームの協力を得ながら追加の情報収集と調査を共に行い、理解を深めながら今後の計画を検討することにしました。

アプローチしたいプロダクトは…

とはいえ、プロダクトの数は90近くあったため、収集済みのプロダクト情報から1回目のアセスメントによりアプローチを開始するプロダクトを絞り込み、初回の対象プロジェクトとして、以下の3つの項目に注目して約4分の1のプロダクトを抽出しました。

  • 事業規模(売上や会員数など)
  • 個人情報の保持件数
  • セキュリティに関する対策状況(定期的な診断状況、監視運用体制など)

現在、初回の対象プロダクトとなった開発チームに対し、アプローチを開始し、詳細のヒヤリングや追加調査などに着手し始めたところです。

ひと段落したら、例えば運用状況(開発形態や外部サービス連携有無など)やシステム経過年数など、別の観点でのアセスメントにより抽出したプロダクトへのアプローチを検討する予定です。

開始してみて

いくつかの開発チームと取り組みを開始したところですが、どの担当者も快くざっくばらんに応じてくれ、非常に協力的で助かっています。

意図を理解しようとしてくれているのを感じますし、開発者としての問題意識の高さを感じます。

この活動を通して、

「複数の課題があり何を優先して対応すべきか迷っている」

「対策していたが、今回再確認したら別の要因でうまくいっていなかったところが見つかった」

「体制変更により業務フローも変更のため、早急な移行計画が必要」

など、課題の整理や気づきを得られたり、さらに深掘りした調査の実施に繋がったり、協力体制を築くきっかけになったりしています。

より効率の良い品質向上への改善提案、計画、支援につなげていく流れを作りたいと考えています。

まとめ

今回の取り組みは私たちにとっては新しい試みであり、完成形はまだ見えていません。

生み出されたサービスの品質維持・向上と、さらにスケールさせていくための後押しとなるような、意義ある活動にしていけるようこれからも試行錯誤していければと思います。

お読みいただきありがとうございました。