LIFULL Creators Blog

LIFULL Creators Blogとは、株式会社LIFULLの社員が記事を共有するブログです。自分の役立つ経験や知識を広めることで世界をもっとFULLにしていきます。

イノベーションマネジメント委員会「技術蓄積チーム」の取り組み紹介

AI戦略室の嶋村です。私はAI戦略室のエンジニアマネージャを担っておりますが、イノベーションマネジメント委員会(IM委員会)という委員会活動にも参加しています。今回は、IM委員会で取り組んでおります新規技術の蓄積を促進するための活動について、投稿したいと思います。

弊社LIFULLは社是で「利他主義」を掲げている社会課題解決型企業であり、コーポレートメッセージで表明している「あらゆるLIFEを、FULLに。」の実現を目指しています。その実現に向けて、どのような社会課題を解決していくのか、弊社の取り組みを「LIFULLアジェンダ」として公開しています。複雑な社会課題を解決していくためには、社会課題が生まれる社会構造や原因を深く理解することはもちろんのこと、解決に必要な技術を適用していく必要があると考えています。必要な技術は一朝一夕で獲得できるものではないため、継続的に新たな技術を獲得・蓄積していき、イノベーション創出につなげていく必要があると考えています。

イノベーションマネジメント委員会「技術蓄積チーム」とは

イノベーションマネジメント委員会(IM委員会)は「イノベーション創出サイクルを加速させるエンジン」の役割を担っており、小さな改善のみならず非連続的な大きな革新・革進をもたらすイノベーションを創出する文化の醸成に取り組んでいます。

そのIM委員会では幾つかのチームが連携をしてイノベーションマネジメント体制の構築を進めており、私は新規技術の蓄積を進めるための「技術蓄積チーム」を担当しております。この「技術蓄積チーム」は、

 「社会課題や事業課題の解決につながる新規技術を獲得・蓄積・共有する文化を醸成する」

ことを目的として、新規技術の蓄積を促進するための活動に取り組んでいます。

多くの社員が新規技術を実際に触ってみて獲得し、それを事業で使える形で蓄積し、他の社員がその技術を利用できるように共有していく、という流れを作っていきたいです。

Social Innovation Forumで注目された技術

弊社では、社員一人ひとりが社会課題について向き合い、課題解決に向けたアイデアを技術と掛け合わせて発想するための知的交配の場となる「SOCIAL INNOVATION FORUM」(SIF)を開催しています。

技術蓄積チームは、このSIFの中で社員のアイディエーションを促進するために、社内外の新規技術をまとめた「テクタスシート」と呼ぶシートを作成して社内公開しました。どのような技術なのか、その技術で何ができるのか、を平易にまとめており、非エンジニアでも理解できるように仕上げました。

SIFのアイディエーションで、社員が課題解決するために活用する技術を選ぶワークがあるのですが、その際に選ばれた技術がどのようなものか簡単にですが紹介します。

前々回で主に注目が集まっていた技術は下記の通りです。

  • AI技術
  • レコメンド技術

これらの技術に注目が集まるのはAI戦略室の一員としては嬉しい結果ですが、"AI"や"レコメンド"という広い言葉に過度な期待が集まっている表れでもあり、何でもできる魔法のツールとして考えられていないかと複雑な心境もありました。

一方で前回のSIFでは前々回と異なり下記の新たな技術に注目が集まりました。

  • Web3技術
  • XR技術
  • ヘルステック技術

Web3技術XR技術については、メタバース・DAO(Decentralized Autonomous Organization)・NFT(Non Fungible Token)といった新しい概念への期待が高まっていると感じます。仮想現実が当たり前のようになると、物理的な制約に縛られることなく、いつでもどこでも誰とでもつながることができる世の中になるかもしれません。

ヘルステック技術については、私自身もコロナ禍で在宅勤務が中心となった後、運動不足・体力不足に陥り、ヘルステックへの興味が強くなりました。私事で恐縮ですが、現在はウェアラブルデバイスを身に着けて運動量を計測し、1日の目標消費カロリーを決めて、それを超えるようにウォーキングを継続しています。健康第一という言葉があるくらい、健康は重要なテーマであるため、健康維持は大きな社会課題の一つだと感じています。

IM技術蓄積レポート

もう一つの取り組みとして、社会課題や事業課題に関連する新規技術について、IM技術蓄積チームが週1回の頻度で社内発信する「IM技術蓄積レポート」を始めています。上で述べたSIFというイベントの時のみならず、普段から新規技術に触れていただき、技術蓄積を促進するねらいです。

なお、ここで記載した「新規技術」とは、

  • 世の中でも新しめの先進的な技術
  • 世の中では既に活用されている技術だがLIFULLやLIFULL HOME'Sにはまだ取り入れられていない技術

の両方を指しています。

週1回の頻度で新たな投稿ネタを探すのは大変でもありますが、IM技術蓄積チームのメンバが交代で、社会課題×新規技術事業課題×新規技術他社の最新技術情報などなど、バラエティに富んだ発信をしています。また、継続性を重視するために毎回のレポートでは短めでも発信することを優先しています。「継続は力なり」とも言いますので、発信を絶やさずに興味を惹くレポートを増やしていきたいと思い、2022年12月上旬時点ではVol.11まで発行しています。

これまで私は「SIFで注目が集まった技術の紹介」・「新規技術に関する情報源の紹介」・「サッカーW杯のVAR(Video Assistant Referee)を支える技術に関する考察」というテーマで発信をしてきました。私は社会課題解決への興味が強いため、今後は社会課題に対してどのような技術が使われているのか新規技術活用の事例を中心に紹介していく予定です。

IM技術蓄積レポート

おわりに

今回はイノベーションマネジメント委員会技術蓄積チームでの取り組みを紹介しました。

社員の一人ひとりが新規技術に目を向けて技術を獲得・蓄積・共有し、その技術を社会課題や事業課題に適用することで課題解決をする、というイノベーション創出の仕組み化に向けて革進を続けていきたいと思います。

最後になりますが、LIFULLでは共に成長できるような仲間を募っております。AI戦略室ではデータサイエンティストMLOpsエンジニアを募集中です。

カジュアル面談もありますのでご興味ある方は是非ご応募ください!

hrmos.co

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