エンジニアの鈴木(健)(@szk3)です。
今回は、re:Invent 2017の3日目のレポートになります。 Keynoteと参加したセッションについてお伝えします。
Keynote featuring Andy Jassy
今日は、AWS CEO Andy Jassy の基調講演(Keynote)です。毎年、このKeynoteではたくさんの新サービスが発表されます。 今年も鼻血がでそうなくらい大量の新サービスが発表されました。
あまりにも大量なのでひとつひとつに付いては書きませんが、兎に角スゴイです。 AI・IoT・機械学習をベースにしたサービス・データベース系の拡充系が特に多かったように思います。
また、GoogleにあるようなTranslate系や、Kubernetesを使ったサービスが出てきていて、他クラウドに対するウィークポイントが埋められてきたように思えます。
個人的にめちゃくちゃ気になるのは、DeepLensです。
https://aws.amazon.com/jp/deeplens/ から引用
これは、カメラに機械学習ができる環境が乗っている感じで、カメラで撮った画像をリアルタイムにディープラーニングができるそうです。
後から知ったのですが、DeepLens発表後に新しいハンズオンセッションが公開され、そこに参加するとDeepLensがもらえるという大盤振舞いがあったそうです。
その為、参加者が殺到しReserved seatの方すら入場できず、セキュリティガードのような方たちが来て事態の収拾に応られていたとのことでした。急遽、明日にハンズオン枠が大量にもうけられましたそうですが、速攻でSoldOut状態に。
実際に触っていろいろやりたかったので、気づけずにめちゃくちゃ残念です。
セッション
本日は、Alexa周りとAmazon FreeRTOSという新サービスのセッションに参加してきました。
その中からひとつだけピックアップします。
「It's All in the Data: The Mchine Learning Vehind Alexa's Systems」というAlexaの裏側で動く仕組みについてのセッションで、Alexaの単語認識の方法や端末側とクラウド側での役割の違いなどを聞くことができました。 発声データがシステムによってどのように処理され、精度を向上させるためにできることについて説明がありました。これはめちゃくちゃわかりやすいセッションだったので、Alexa開発者には是非オススメしたいです。
AWS re:invent 2017: It’s All in the Data: The Machine Learning Behind Alexa’s AI Sys (ALX319)
日本でもEcho dotが発売され、自分も購入してお試し中ですが、Alexaにはめちゃくちゃ可能性を感じる一方、システムとしての作り込みは今まで以上に気を使うことが多そうで、セッションの中でも「test, test, test」と書かれている部分が印象的でした。
Noodle Asia
ベネチアンに、Noodle Asiaというお店があります。
美味しいとの噂を聞いて、一度言ってみたいねと話していたところで、弊社磯野とCTO長沢と本日はこのお店で夕食を食べようという話になりました。自分は少し遠いAriaという会場にいたので、シャトルバスに乗り合流すると、日本から来た方とテーブルを共にしていました。 いろんな話が聞けてとても楽しい時間を過ごすことができました。
話の流れでDeepLensの話題になると、なんとDeepLensの実物持ってらっしゃる方がいて見せていただくことができました!
その方は、ハンズオンを中心に参加しているとのことで、そういう背景もあり必然的に手にしていました。実物は想像より少し大きくCoolなガジェットという印象でした。うらやましい。。。
まとめ
毎年のことながら、Keynoteを見ると技術トレンドがわかってきます。
やはり、時代の流れとして、機械学習のコモディティ化が促進されることで、今までにないサービスが簡単に開発できるようになりそうです。そして、機械学習には学習のためのデータが必要で、そういったデータを格納するストレージの強化、そのデータを運ぶネットワークの強化など、実にAWSエコシステムでシナジーが効くサービス開発が行われている印象を受けました。
また、AWSの方に聞いたのですが、AWSは顧客ドリブンなのでユーザの声を集めて、要望の多いものに対して開発優先度が変わるそうです。ユーザの声を集め、直接的なニーズを掘り出し続ける姿勢こそがAWSの拡大の一つの要因かもしれません。
次回は、「Hack Your Office: Build Alexa Skills that Help You at Work」という仕事で役立つAlexaのスキルを開発するハッカソンへの参加レポートになります!
ちなみに
DeepLensは来年4月に発売される予定ですが、Pre-Orderできそうだったので意気揚々と申し込みましたが日本には発送できないとのことでした。そのうち手に入れたら、触った感触をフィードバックしたいと思います。