はじめまして! このブログに登場するのは初になります。 2017年4月にデザイナーとして入社しました加藤です!
今回は、私も運営に参加した、弊社のデザイナーによるイベント「デザイナーの放課後 #2」についてご紹介します。
デザイナーの放課後って?
LIFULLではデザイナー同士で「お互いの仕事のナレッジを共有し合う会」を毎月実施しています。 その発展の場として「外部の方に向けて発表することで、交流の場にもなるのではないか?」と声があがったことが、開催に至るきっかけです。
自分たちのナレッジを外部に向けて紹介することで新たな発見が生まれそう。同時にLIFULLのデザイナーのことを知っていただける良い機会にしたい。という想いから、このイベントが立ち上がりました。
第2回となった今回は「Retty」「マネーフォワード」のデザイナーさんをゲスト登壇者としてお迎えしました!
席数を40席になんと120名ほどの応募!!!ありがとうございます。 会場の関係により今回は抽選にさせていただきました。
イベントの流れ
「デザイナーの放課後」では、まず弊社のデザイナーを含む登壇者3名によるナレッジの共有を順番にしていただいています。 LTの後には登壇者同士でのディスカッションの時間を設け、お互い聞いてみたいこと、会場のみなさまからのハッシュタグを利用した質問などにお答えいただきました。
今回の流れはこんなかんじです。
LIFULLのアプリの育て方 〜やったほうがいいをちゃんとやる〜 by小林 武蔵/LIFULL
想いを伝え、愛を育むデザイン by池内 健一さん/マネーフォワード
Retty流 世界の描き方 〜大きなビジョンを緻密にデザイン〜 by山本 麻友美さん/Retty
登壇者3名と会場のみなさまによるディスカッション
ビアバッシュ
今回は、デザイナーの放課後#2に参加した私が、デザイナーとして心に残った部分を抜粋しレポートさせていただきます!
「Simple」で「Amazing」でもある至高
弊社の小林の発表では、「LIFULL Act」のうち「Simple」と「Amazing」になぞられて自身のデザインに関する考え方を説明していました。
※LIFULL Actとは、LIFULLの社員が掲げる指標で、「Life-centered」「For All」「Happy」「Simple」「Amazing」の5つがあります。
- Simple … 操作に脳を使わせない
- Amazing … 魅力的な体験を作る
このLT後、操作に脳を使わせないというワードが、自分の中でお気に入りになりました。 どうしたら、使う人が操作に悩まず次のフェーズにいけるのかということは、 UI/UXに関わる人の最大の課題であり、一番悩み、時間を費やすところだと思います。 その反面、ユーザーには無意識に操作をしてほしいので、ユーザーが使う時間は0秒が理想、ということになります。なかなか面白いです。
「Simple」ばかり追い求めていると、一見なんの変哲もないユーザーが使って何の想いも残らないものになってしまいます。 脳が一切の反応を示さずに通り過ぎるだけのサイトやアプリに魅力はあるのでしょうか。
そこで「Amazing」です、ここに"魅力的"という要素を加えるわけです。新しい体験や、ワクワクする体験をすることで「良い思い出や感情を持ち帰ってもらう」といった温かい余韻がそのサービスに生まれます。
LIFULL HOME'Sを使う上では「家探し」というユーザーの方の共通の目的がありますが、「家探し」というのは、いろいろな情報をたくさん見比べて自ら調べなければならないため、ユーザーにとっては大変なことだと思います。 Simpleな脳を使わせない操作性と、Amazingといえるワクワクするような新しい体験を盛り込むことで、そのサービスが「家探し」をも素敵な体験に変えることが出来るかもしれません。
魅力を体験してもらいやすくする工夫
株式会社マネーフォワードの池内 健一さんは、マネーフォワードは「魅力に触れてもらう工夫を多くしている」とおっしゃっていました。
サービスには制作者が伝えたい「そのサービスの魅力」があり、それをしっかりと使う人が「感じやすい設計」にする。 意外にも、設計の部分で「ユーザーに使いやすく使いやすく…」と考えていると、自らのサービスの魅力や強みを伝えるという点を見落としてしまっているかもしれません。
- 魅力を伝え→魅力を体験してもらい→魅了し続ける
普段サービスを提供している身として、自分のサービスが他のサービスより魅力的な点はどこなのか、どうやったらその魅力が使っていただいている人に感じてもらうことができるのか、考えることも UI/UXデザイナーとして大事な部分だと感じました。
ユーザーからユーザーへ想いをちゃんと伝える
Rettyは、みなさんご存知の通り「信頼できる人のオススメ」から自分にとってBESTなお店が見つかるサービスです。
今回はRettyの山本 麻友美さんに、そのお店のオススメ度合いを示すアイコンをリニューアルした時のお話をしていただきました。 オススメした人のオススメ度合いが、アイコンによって届ける側のユーザーに同じ度合いとして届いているのだろうか調査したところ、人によってアイコンに感じるオススメ度がバラバラだったようです。
オススメする人の想いがちゃんと届くよう、オススメ度合いを誰もがわかる「直感的にわかるモチーフ」「オススメの度合いがわかる度合い感」を意識して作り直し、最終的にスターマークを使用したお話をされていました。
オススメしたい人が思う度合いと、届けた相手が感じる度合いが違うことが自分にとって新たな気づきになりました。 自分もユーザー調査やヒアリングを大事にして、けして自分の感覚だけを信じすぎずに、誰もが想いをくみとりやすいような表現をすることを大切にしたいです。
「どれだけユーザーのオススメする声を生の状態で届けられるのか」という部分に向き合ったお話にデザイナー魂を感じました。
まとめ
前回の第一回からこのイベントを社員としてお手伝いしていますが、いつも思うことが「登場したサービス全部使ってみたい!」ということです。サービスはいつも普段あたりまえにあって、制作者さんの想いや声を聞く機会はほんとうに少ないです。 こういったイベントで制作者の想いやこのサービスの魅力を生で聞けると、良い意味でサービスに人間味というものを感じられ、終わった後、いつも帰り道にそのサービスをダウンロードしています。
ナレッジの共有の後のディスカッションでは、別々のサービスでUIUXを志す3名のコラボレーションを目の当たりにすることができました。
最後のビアバッシュも、多くの方にご参加いただき、私自身も多くの方とお話しする機会をいただきました。
とても楽しく、いろいろなつながりをもてた時間となりました。
以上、デザイナーの放課後 #2開催レポートでした!次回も、たくさんのご参加をお待ちしております!!
また、 LIFULLでは一緒に働く仲間を募集中です! 新卒も中途も絶賛募集中。 共により良いサービスを世界に生み出しましょう!